8月27日に行われた、日立の新型冷蔵庫の発表会の様子をレポートします。
会場内に入ると、ブラウンカラーのR-G6700D、ミラードアのR-M6700D、フルフラットでマグノリアグラデーションのR-X6700Dの3機種が鎮座していました。
幅:825mmの3機種ですので迫力がありますが、また同時に高級感溢れるデザインでもあります。
ただ全部映り込むので、写真にいろいろなものが映り込み、撮影には苦労しました。
■今回の良質価値は「真空チルドFS」
2013年、日立は省エネの追求を前提に魅力ある価値の提供を製品に盛り込む、「エコにたし算」をコンセプトに新製品の導入を進めています。
今回の新型冷蔵庫は「真空チルドチルド室の中を真空に近づけることにより酸化(=食品の劣化)を防ぐ機能。日立のオリジナル技術FS」です。
FSのFは「フレッシュカセット」のF、Sは「スリープ保存」のSです。
りんごの変色比較でも分かるように、真空チルトFSに入れるとりんごの色はほとんど変わりません。
その位効果がある機能です。
まず、新しく採用された「フレッシュカセット」から簡単にご説明しましょう。
わさび、大根など辛い野菜には、アリルイソチオシアネートが含まれます。揮発性のある辛み成分です。この成分は食品内の酵素反応を抑え、タンパク質の劣化を抑制することができるのです。
フラッシュカセットは、約1.9kgの天然わさびに含まれているのと同じ量の辛み成分が含まれており、時間に換算しますと10年間メンテナンス・フリーです。
次は新しくなった「スリープ保存」です。
スリープ保存とは、肉や魚から出るニオイ成分や、野菜から出るエチレンガスを光分解して炭酸ガスを生成させ、食材を眠ったように保存することです。
今回の改良点は、光量です。LED光源数を増やし、光量を増したのです。炭酸ガスの量は3倍だそうです。
光量増の利点はそれだけではありません。
真空チルドルーム内が、明るくなっています。左の写真でみると一目瞭然です。
■省エネ技術
冷蔵庫でユーザーが気にするベスト3は、「独自技術(日立の場合は真空チルドFS)」「省エネ」「大容量」です。ただし順番は、時期、製品で変わります。
日立は省エネのために、運転時に発生する霜を冷蔵室・野菜室の冷却に活用する機能、「フロストリサイクル冷却」技術を作ってきました。
今回はそれをより強力にするため、「デュアルファン」としました。
デュアルファンは省エネに役立つだけでなく、下図のように急冷蔵にも役立っています。
1粒で2度おいしい、お得な省エネ技術です。
■大容量
今回の大容量化は最上段棚です。下写真ほども違います。
技術のポイントは強化ガラスの採用です。ガラスの変形しにくさを活かし、今まで2つで構成していた棚を1つにし、面積を増やしています。
またガラスは庫内が明るくなる、掃除がし易いなどのメリットを上げることができます。
■デザイン
実は、日立の冷蔵庫はもう一つユーザーに支持されていることがあります。それはデザインです。今回は2008年より進めて来ましたクリスタルデザインをより充実させました。強化処理ガラスを通した鏡面が機能美を感じさせるクリスタルミラードア、また高級感溢れるクリスタルドアはブラウン系、シルバー系と売れ筋が揃っています。
2014年1月に発売されるR-X6700Dも同時に発表されました。
色はグラデーションマグノリア。今、旬のインテリア色ナチュラル・ダークに合う、紫系のマグノリアの色をグラデーションに塗装してあります。
フル・フラットデザインの本体と共に、インテリアと言っても過言ではない冷蔵庫です。
しかも電動オープン機能があるため、大きなサイズにも関わらず、扱いは楽です。
商品のより詳しい情報は、日立のホームページにてご確認ください。
http://www.hitachi.co.jp