先日、hp(ヒューレッド・パッカー)社の、ミニフォトプリンター『スプロケット』を紹介しました。その時 私ならこう使うということで、日々の、旅先のベストショットを毎日プリントするのはどうかと、書きました。
やはり、この手のアイディアは似るのでしょうか。先月、キャノンが、iNSPiCシリーズの新製品、デジカメ機能搭載のプリンター『ZW-123』を発表すると共に、マーカス社のシステム手帳とのタイアップを実現させました。
■写真はプリントすると楽しみが増す
写真の楽しみ方はいろいろあります。1980年代に「写楽」という雑誌がありましたが、そこで提案されていたのは、掲載写真と音楽の組み合わせです。今でいうスライドショーですね。
しかし、私は古い人間であるたまでしょうか? 絵画の様に、写真を眺めるのが好きですね。スマホ、パソコンで、色鮮やかな写真を見のも嫌いではないですが、プリントアウトされた写真は、物理的な存在感も含め、好きです。
中学生の頃、土門拳の「古寺巡礼」を見て以降、見せられた感があります。当時オリジナル、プリントを数万円で販売していたと思うのですが、買っておけばよかったとつくづく思いますね。これなど正に、アートです。
こんな経験もあるのですが、誰しもあるのが、彼女、彼氏の写真ではないでしょうか?別にアイドルでも、家族でも構わないのですが、好きな人、愛する人の写真を持つと言う行為。デジタルデーターの様に、消える可能性があるものではなく、ガシッとした、そこにあるモノです。
プリントされた写真は、いろいろな想いで、重みがあるモノになります。
■手帳の重み
手帳も似たところがあります。手帳は使えば使う程、やれていきますが、重みを増します。
見事な位自分が現れています。ですから、ライフログまで記載している手帳は、何でも貼り込みます。そこには当然写真も入ります。
が、一般的に写真は手帳に貼るには大過ぎます。よくあるパターンは挟み込みでした。映画などの回想シーンで、よく用いられるパターンです。
しかし、今は、平成を越えた令和。平成でドッと出てきたデジタル技術を使いこなす時代です。そうシールペーパーに写真を印刷。それを手帳に貼るのは、令和では当たり前にできることなのです。
■リファル対応の意味
今回、キャノンの提案を具現化するのは、マークス。女性をターゲットにしたシステム手帳メーカーです。ファイロファクス、アッシュフォードのように、機能を追求したシステム手帳ではなく、ライフログ、より高次元の日記帳として開発されたシステム手帳です。
ライフログ=日記と考えると、「ほぼ日」が有名ですが、あちらは、一面をある厚みの中に押し込める形。要するに紙を薄くしてあります。いろいろなモノを取り込もうと考えたとき、薄い紙だと貼り込むことができません。
貼り込みを前提とした場合、やや厚めの紙が有利ですし、貼って手帳の形が変わらないものがいいです。と言うことを考えるとシステム手帳は最適です。
さて、マークスのシステム手帳は、どこが女性ぽいのかというと、色ですね。
基調は、ベージュとピンク。シック&ポップ。落ち着いた、しっとりとした女性と、可愛さが弾ける中にも知性を感じさせる女性。そんな感じです。
これがブラック、ネービー基調ならどうでしょうか?
まったく雰囲気が違いますね。論理的で、プライベートでは、あまりお付き合いたくない感じではないでしょうか?写真は感覚で見るモノですから、キャノンは正しい選択をしたと思います。
■ハーフサイズが基本
今回、キャノン iNSPiC 用にマークスが用意したのは、「カフェ」「旅行」「育児」の3つのリフィルです。この3つは、よくインスタグラムに出てくる掲載されるテーマですが、実は、一番は人に見せずに心の中に仕舞っておきたいテーマでもあります。
お気に入りのカフェをネット掲載して、知り合いが使いようになったら、余り良い気持ちしませんよね。旅行も同じです。一番のお気に入りポイントは、余りベラベラ語りたくないモノです。子どもの表情もそうです。親の欲目で可愛さ無限。文句など言われたくないモノです。
そんな一番を写真に撮り、システム手帳に残すわけです。
ここで面白いのは、ハーフサイズを基本にしていることです。マーカスのシステム手帳は、A5が基本になっているのですが、それにフルサイズ貼りは、ちょっと大きいのです。ここら辺は。実に巧みに作り込んであります。
■かなりメカッポイ本体
今回の新製品 ZV-123は、インスタントカメラプリンターがカテゴリー名称です。iNSPiCの中のモデルですので、プリンターにデジカメが付いたモノです。私もインスタントカメラを使っていた時代があります。どんな時かというと、レセプションとかです。
レセプションでは、いろいろな人に合います。で、これはという人に出会ったら、撮らしてもらい、ペーパーに連絡先をもらうのです。スマホで撮るより、カメラ然としている方が、相手も撮られやすいようで、外人は必ずのってくれます。
富士フイルムのチェキもそうですが、インスタントカメラ系はどちらかというと、ファニーな形が多いです。が、どことなく媚びている感じがするのは私だけでしょうか?
キャノンは小さい方がいいと言わんばかり、デジカメらしいデザインを投入しています。ホワイトならは兎も角、ブラックはちょっと重たいような気がします。
このデザインの最大欠点は、操作音が大きいことです。ギチギチにメカを詰めていると言うことは、音が緩和するスペースがないので、結構、音としては大きいです。
それ以外、余り特長がありません。
■普通だからこそ、何に使うのかが問われる
写真は間違いなく、人の人生を豊かにしてくれます。しかし、それは遊び心があってのこと。ただ、ある程度大人になると、どうしても、子どものような豊かな遊び心は欠けてきます。
写真プリントもそうです。これもつまらないという人は多いと思います。しかし、その多くの人は、真剣にプリントしない人たちです。プリントして貼るのは、本来非常に面白いことなのです。キャノンとマークスのタッグは、その事を再認識させてくれます。
自分の価値観を確認する上でも、是非おすすめしたいと思います。
商品のより詳しい情報は、キャノンのホームページにてご確認ください。
https://canon.jp
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