日本人のキレイ好きは、世界でも有名です。その骨格にあるのが、「洗える」ということです。
しかし家電は中々洗えません。が、口に入れるモノを扱うというので、長年「洗えれば」と思われてきた家電があります。電気ケトルですね。
その思いへ、ティファール(T-fal)が見事に答えてくれました。
■内側も、外側も洗えます!
今ドキのティファール顔をしたありきたりの電気ケトル。
お湯の最大容量は0.8L。また、湯を沸かす能力は、それなり(一線級の意)です。
しかし、日本人が切望した特性を持っているのが、この「ウォッシャブル」です。
そう洗えるのです。防水能力は、IPX5。
IPといのは、International Protection。そしてIPXは、防水(水に対する保護)を意味します。末尾の数字は等級を表します。有名なのは、ダイビングウォッチの「IPX8」です。
保護等級 | 内容 |
0級 | 特に保護がされていない |
1級 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
2級 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
3級 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
4級 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
5級 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) T-fal 電気ケトル ウォッシャブル |
6級 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) 食洗機使用可 |
7級 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) つけ置き洗い可 |
8級 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
■手を突っ込んで中を洗う!気持ちイイ!
外側は、濡れ布巾で丁寧に拭いて対応などはしますが、内側は「すすぎ」に留め置いた電気ケトルの内部を実際に洗って見ましょう。
フタは「がばっ」ととれます。フタが外せないと面倒なことがあるのですが、それがありません。男の私でも手を入れられます。そして中をゴシゴシ。
しかし、ここで結構引っ掛かりますね。そう内部にはリブがあるので、ガチンガチンという感じでしょうか?ここはできれば、リブなしで手をくるりと回せば、キレイにという感じが欲しかったです。
で、外も洗い、よくゆすいでやると、清々しいです。気持ちイイ!
■日本人の、日本人のための、フランス人による製品
日本市場で「清潔」と言うニーズは非常に強いです。スマホのケースですら「抗菌」で売れが違うのが日本流。ですから、日本の全家電メーカーは、丸洗いできる電気ケトルがあれば売れると言うのは分かっていたはずです。
しかし、それに対する答えを出したのは、日本ではなくフランスでした。
私は、ここに日本の家電メーカーの危うさを感じます。
防水という技術は、古くから検討されてきた技術です。このため壁に突き当たっても、技術ヒントはいろいろあります。新しい技術進化をさせる場合も、ゼロからのブレイクスルーよりはるかに容易です。
しかししない。
私はここに「商品企画不在」を感じます。真の商品企画は、容易に企画を捨てません。この防水機能などは強力な武器になるのですから、しつこく追いかけます。多分、検討したときに、いい技術がなかって、他のメーカーがしていないから良しとしたのでしょうね。そして、それは「済んだこと」とされた。
そして、ティファールは、そこに新しい視点で見直しを掛けた、そんな感じでしょうか?
しかし、日本人なら「清潔」に対する思い、「洗う」ということの感覚を知っているはず。無念ですね。日本人の、日本人のための商品なら、日本人による「洗う清潔」が欲しかったです。
ちなみに、ウォッシャブルは現在のところ、「日本専用」だそうです。
フランスからの贈り物として、享受すべきと思います。
世界の電気ケトルの定番は、ティファールの「アプレシア プラス0.8L」だと聞いています。簡単、シンプル。まさにヤカンです。へんな安全装置もありません。日常道具は、これでイイと思っています。
その日本版が、ティファールの「ウォッシャブル 0.8L」。簡単、シンプルで、しかも洗える。まさにヤカンに変わるモノです。
今月発売の「定番」製品です。
商品のより詳しい情報は、ティファールのホームページにてご確認ください。
https://www.club.t-fal.co.jp
#調理家電 #電気ケトル #ティファール #T-fal #丸洗い #ウォッシャブル #IPX5 #KO8001JP #生活家電.com