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パナソニック、家庭用冷蔵庫グローバル生産累計1億台を突破


1953年から家庭用冷蔵庫の生産を開始したパナソニック(株)が、65年後となる2018年にグローバル生産累計1億台を達成しました。

家庭用冷蔵庫1号機「NR-351」


パナソニックは、第二次世界大戦後、電化時代の到来を予想。テレビや洗濯機に加えて冷蔵庫の開発を進めていたそうです。1952年に、工作機械の専門メーカーで、進駐軍用の冷蔵庫を生産していた中川機械(株)中川機械は、松下電器産業グループに加わり、1953年に中川電機、 1972年に松下冷機に改称しています。と提携し、翌1953年に1ドア99リットルの家庭用冷蔵庫1号機「NR-351」の生産を、大阪府 高井田工場で開始しました。

生産開始から間もなく、冷蔵庫・洗濯機・テレビが「三種の神器」と呼ばれる家電ブームが起こり、需要が急拡大したことを受け、1957年から高井田工場を順次増強するとともに、1961年には神奈川県に藤沢工場、1969年には滋賀県に草津工場を建設するなど、生産体制を整えていきました国内の生産拠点は、2003年に草津工場に集約。

製品開発においては、1969年に冷凍室が独立した2ドアの「NR-180FF」、1981年には野菜室を独立させた3ドアの「ザ・スリム NR-241HV」を発売し、以降もマルチドア化、大容量化を進めました。

中でも、2005年に発売した「コンパクトBiG NR-F500T」は、世界で初めてコンプレッサーを上部に配置した「トップユニット」方式を採用し、従来の450リットルサイズで約500リットルの大容量を実現するなど、コンパクトで大容量という、相反する課題を独自技術で解決してきました。

食材をおいしく保存するための技術としては、 約-3度の微凍結で鮮度が長持ちする「パーシャルフリージング」を搭載した「NR-304CV」を1984年に発売。俳優の菅原文太さんが「時代はパーシャル!」と叫ぶテレビコマーシャルで一躍脚光を浴びました。また、2019年3月に発売予定の新製品「NR-F655WPX」には、務用レベルの急速冷凍が可能な「はやうま冷凍」を搭載するなど、さらなる進化を遂げています。

環境に配慮した技術開発も推進しており、インバーターレシプロコンプレッサーシステムの搭載により、消費電力を当社従来品比50%低減した「NR-E45M1」を1996年に発売。2002年にはノンフロン冷媒R600aを採用したノンフロン冷蔵庫「NR-C32EP」を発売し、2年後の2004年に国内向け家庭用冷凍冷蔵庫の100%ノンフロン化を完了するなど業界をリードしてきました。2009年からは、きめ細かく運転を制御して節電する当社独自の「エコナビ」を搭載し、 省エネ性能を高めています。

事業開始当初より海外にもいち早く目を向け、1957年には東南アジア向けに輸出を開始。 1965年、台湾に生産拠点を設けたことを初めに消費地生産を推し進め、現在は、台湾、タイ、 インドネシア、フィリピン、中国、ベトナム、ブラジル、インドにおいて、それぞれの国や地域のニーズに沿った冷蔵庫を生産しています。

 
■パナソニックの冷蔵庫事業の歩み
1952年 中川機械と提携
1953年 大阪府 高井田工場で家庭用冷蔵庫1号機「NR-351」の生産を開始。
中川機械が中川電機に改称
1957年 東南アジアに輸出開始
1961年 神奈川県 藤沢工場で生産開始
1965年 台湾で生産開始
1969年 滋賀県 草津工場で生産開始
1972年 中川電機が松下冷機に改称
1974年 グローバル累計生産1,000万台
1975年 タイとインドネシアで生産開始
1976年 フィリピンで生産開始
1988年 グローバル累計生産3,000万台
1996年 中国で生産開始
2000年 グローバル累計生産5,000万台
2003年 草津工場に国内拠点を集約。
ベトナムで生産開始
2004年 国内向け冷凍冷蔵庫の100%ノンフロン化を完了
2008年 松下冷機を吸収合併
2012年 ブラジルで生産開始
2018年 インドで生産開始。グローバル累計生産1億台
 
商品のより詳しい情報は、パナソニックのホームページにてご確認ください。
https://panasonic.jp
 

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2019年2月17日

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