CEATEC JAPAN 2018、プレス認証は、パナソニックが担当
パナソニック。弱電の雄であり、老舗4大総合家電メーカー(パナソニック、東芝、日立、三菱)の中では、唯一重電をやっていないメーカーです。
IoTと盛んに言われる今、この4社の中で、やはり優位なのはパナソニックだと思っています。
しかし、CEATEC JAPAN 2018のプレス認証に、パナソニックの顔認識機器が導入されたのには驚きました。
展示会でプレス(メディア)は、どんな扱いを受けているかというと、まずプレスパスが割り当てられます。入場料無料な上、写真の撮影が許可されます。展示会では、写真不可と言うのもありますからね。一種の特権です。しかし、撮った写真の扱いには責任を持たなければいけません。
また、プレスルームの使用が許可されます。無料Wi-Fiが割り当てられ、充電もできます。ただ、Wi-Fiは転送レートが遅い時があり、必ずしもイイ時だけとは言えません。ここで、速報をまとめ、発信するわけです。
そして、プレスルームはある意味、レストルームも兼ねます。コーヒー、ジュースの飲み物はありますし、軽食が食べられる時もあります。
また、情報交換の場でもあり、とんでもないネタが飛び出し、次の取材先へそそくさと向かうことも。
ある意味、そんなに大したことはありませんが、特権を行使しているとも言えます。このため、プレスルームへの出入りは、チェックが厳しいです。
しかし、CEATEC JAPAN 2018では驚きました。顔認証を入れてきたのです。
■入国審査のような儀式
国によって違いますが、外国に入る時、審査が厳しい国があります。指紋など生体認証をスキャンされることもあります。
今回のCEATEC JAPAN。そこまで厳しくはなかったのですが、受付の女性から、「では、顔写真を。」と言われたときは、面喰らいました。
見て見ると「Panasonic」のロゴが燦然と輝いて居るではありませんか。しかし、これが撮しにくいのです。取りあえず撮影した写真は、これでは認証できないでしょというような角度。しかし、顎を引いても、出してもなかなかちゃんと撮れない。正直、これは認証エラーが多いだろうと思いました。
多くのプレスパスは、プレスのホルダーに名刺を入れるタイプ。名刺にはバーコードがありませんから、このような措置に踏み切ったのかも知れません。
■初回認証率は、75%。二回目でパス。
登録後、事前発表会に出席したあと、プレスルームによると、顔認証の機器が置いてありました。
私は、初回「認証できません。」でNG。もう一度すると「OK」でした。
あのとてもではないが、見えやすいとはいえない角度で、認証できるのはスゴいと思いましたね。
これは別の社の人も、そう思った見たいで、情報交換の時のネタにもなりました。
■玄関周りに強いパナソニック
実は、総合家電メーカーで、玄関周りに強いのはパナソニックだけです。
パナ・ホームを持っているためかも知れませんが、ドアホンをやり続けているのもここだけですし、話題のIoTと宅配ボックスの組み合わせも、スマートキーも、行っています。
顔認証にしたって、デジカメ技術がありますので、それとの組み合わせです。
家電のIoTで、今人気No.1は、玄関周りです。私が見る限り、ここ全て一社でできるのは、パナソニックです。他のメーカーもドアホンを作ることはできます。今回シャープも、他社に供給しているスマートキーを展示していました。しかし、自社ブランド背負って出しているパナソニックに対抗できるのかと言うと、ちょっと厳しい。
今、パナソニックにIoTで対抗できるメーカーはあるのだろうか?
私は、この認証から、そんなことを考えてしまいました。
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2018年10月17日