8Kを行かす道は『拡大』にあり?!
CEATEC JAPAN 2018 シャープ ブースにて
「4K」と「8K」で全くといっていいほど違うのは、ピッチの存在感です。「4K」までは今までのTVの延長ですが、「8K」は画のようです。しかし、エンターテインメントとしては、オーバースペックの様な気もします。が、「8K」であった方がイイ場合もあります。
「教育」と「医療」。この今からの人類にも必要なこの2つの分野は、8Kである方がベターといえます。
■見たいところが見られる「図鑑」
ポケモンのゲーム開始後すぐに、キャタピー、バタフリーが出てくるように、子ども、特に男の子にとっては、別種の友だちといえるのが昆虫です。(虫愛でる姫君がいたことは重々承知しています)
このためでしょうかね。私が子どもの頃の男子は、怪獣図鑑と昆虫図鑑は、大体持っていました。それと共に欲しかったのが、顕微鏡写真を駆使した自然科学のアルバム。こちらの拡大された昆虫は、まさに怪獣でした。
そして今の図鑑はデジタル化されています。紙の図鑑をデジタル化しただけのモノもありますが、よりよく分かってもらうため「拡大」などが使えるものもあります。昔、眼でみた写真と顕微鏡でみた写真を合体させたようなモノで、使い勝手は圧倒的です。
しかし、それが「8K」もの映像になると、レベルが全く変わります。本当にスゴいと思いました。しかも、図解も自在です。特に8Kだと、4Kまでと違い、1つ1つのピクセルが分からないので、アナログのような滑らかさがあります。
実は、これ8Kの文字が躍っていますが、元絵は30Kを越えるそうです。
今のデジカメの有効画素数は、約3000~5000万画素。8Kの画素数は1660万画素ですから、ここまでではないにせよ、貴方も8Kで観るに相応しい静止画は、今、みんな無意識の内に持っているというわけです。
■画家のスゴさが伝わる「美術書」
自然だけではありません。人のスゴさも伝わります。
写真は、ブリューゲルの「バベルの塔」です。昨年、来日したのは2作ある内のオランダ、ロッテルダムにあるボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館所蔵のもの。こちらは、ウィーンの美術史美術館所蔵のもので、サイズが114×155cmと、ロッテルダム所蔵のモノより大きいため、通称「大バベル」と呼ばれます。
さきほども、触れましたが、ピッチが分からないのは8Kのいいところです。このためいろいろなところが見所にもなります。
印刷写真は線数での限界がありましたが、デジタル、8K化すると、スゴいです。
■リアルな手術映像で、「遠隔診断」
こちらは女性が悲鳴をあげるほど、リアルな内視鏡の写真です。
病巣、手術の時の映像は、外に出すのを憚られますので、代理の映像で。
何処に使うのかというと、「遠隔診断」。診断と書きましたが、それは手術などする先生の力が及ばないと言うことではなく、迷った時、その道の先生に見て意見をもらうためです。
ブースでは、心臓他、いろいろな部位の映像を流していました。8Kのエンコーダー、デコーダー、データー通信は時間がかかりますが、そこは流石に今の技術。心臓1拍分の遅れもありません。使えると言うのが分かります。
そして、個人的には、医学の勉強の役に立つと思っています。理由は、針も糸も正確に見えるからです。どこをどうするのかが、まさに手に取るように分かります。役立たせない理由はありませんから。数百万円の機材で、有能なお医者さんが、出てきてくれるなら安いモノです。
今まで映像を推し進めてきたのは、アダルトも含めエンターテイメントでした。しかし、8Kのポテンシャルだと非常にもったいない。50~60型を日本の標準テレビとするなら、オーバースペックです。
また、8Kになると大光源も用意しなければならないので、魅せるリアルな画を撮るのはかなり厳しい。NHKは大相撲の8K映像をよく流しますが、色が貧弱です。廻しの色、力士の肌つや、力を入れた瞬間に色が変わるなど、枡席の臨場感はでません。(顔がはっきり見えるのはプラスですが・・・)
こうなると、4Kでもいいから、色をしっかり出してと言いたいです。
しかし、教育、医療などの分野では、ようやく完全に使える機器が出てきたという感じです。その位、8Kの画は魅力です。私は、これらの分野での、8K映像を、より声を大にして支持したいと思います。
商品のより詳しい情報は、シャープのホームページにてご確認ください。
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2018年10月17日