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健康家電の位置づけ 2013
活動量計&睡眠計


落語「寿限無」で出てくる坊やの名前の中に、「食う、寝るところに、住むところ」という文言があります。これが人の生活の中で重要ということでめでたい名前の中に織り込まれているのですが、現在、人気沸騰中の健康(計測)家電は、まさに生活を計るため道具といえます。
個人的には、医療機器としても使える、体重計、血圧計とは別分野にし、生活計測家電と呼びたい分野です。

 
■住むところ

前置きと順序は逆になりますが、現在でいう「活動量計」です。
前身は「万歩計」。「歩く」という動きで運動を計るわけである。
運動時は割合使えるグッズで、歩数以外にも、歩幅より距離が換算できたり、歩きに使ったカロリー数を出したりしてくれます。
歩数を計るだけだと面白くないのですが、距離に換算私の記憶が正しければ、イスカンダル(14万8千光年、ヤマト2199で16万8千光年)まで歩く機種もありました。ワープ歩行をマスターしないと着けません。しますと、面白みが増します。

活動計は、これの進化形です。
万歩計は歩くという運動だけでしたが、活動量計は、安静にしていても消費される基礎代謝も測定します。1日の消費したカロリーが測定できます。

万歩計&活動計  
■寝るところ
オムロンねむり時計 「睡眠計」。眠りの質を見ます。人間は浅い眠り、深い眠りが交互にきますが、その状況が分かります。
深い眠りで、脳は休むことができます。人間の脳は、複雑器官ですので、深い眠りは不可欠です。

ちなみに世界一の記録を集めたギネスブックでは、健康を害する可能性があるとして、不眠記録は掲載されておりません。
それほど睡眠は人に必要なものなのです。

 
■食うところ

いろいろなアプローチがされていますが、決定的といえるものは出ておりません。 同じ料理でもレシピによりカロリーが変わりますので、本当に難しいです。

タニタ重量計  
■健康計測家電の目的は何だろう?

健康計測家電は、大まかにいうと人間の生活の一部を数値化する家電です。

活動量計は、起きている間のカロリー、歩数、移動距離が基本です。
ダイエットの基本は、摂取カロリーより消費カロリーが多いのが基本ですので、摂取カロリーが分かると、余分なカロリーがあるのか、どうかが分かる訳です。
しかし、その人が健康かどうかは分かりません。また疲労の状況も分かりません。その人の摂取&消費カロリーが分かるだけです。

健康計測家電というカテゴリーにしてはありますが、健康か どうかが 分かるわけではありません。

 
■使って行くと分かること

しかし、1週間、2週間と付けていると1つ分かることがあります。
それは自分の生活傾向です。

例えば、通勤の時に歩くようにしたため、かなり運動しているとか、不安で寝が足らないとかが、数値で分かるわけです。

運動が足らなければしてやればよい訳ですし、寝が足らない場合、眠れない原因を突き止めてやれば良いわけです。対応ができるのです。

ポイントは、数値を利用した自分の生活のビジュアル化だと思います。

 
■継続の工夫 〜装着と機能〜

現在、このカテゴリーには多くのメーカーが参入しておりますが、大きく米国勢と日本勢の2つに大別されます。
UP装着 最も大きな差は、装着位置活動量計 兼 睡眠計か、否かです。

米国勢の大きな特徴は、「手首に巻く」ことと「活動量計 兼 睡眠計」であることです。

人間の体に装着する場合は、首、手首、足首を利用すると落ちない。軽いものだと、ずっと付けっぱなしができます。
弱点は手の動きと連動するので、数値が不正確になる場合があるということです。
(今使用しているUPだと、寝ている間に93歩歩いたことになった日もありました。)

また個人的な感想としては、付けっぱなしだと、拘束されている感じもして、付け始めは少々いやな気分でした。

逆に、日本勢の大きな特徴は、「ポケッタブル」であることと、「活動量計と睡眠計は別個」であることです。
手の様に変な動きを数値化することはないためデータの正確度は上がります。
弱みとして、風呂上がり、着替え時の付け忘れミスがあります。
特に部屋着は必ずしもポケットが付いていません。
また別々にデータを取らなければならない不便さもあります。

 
■継続の工夫 〜データ出力と処理〜

また、データの集計も重要です。
管理アプリ スマートフォンを使ったものも多いですが、PC、あるいはTVを利用するものもあります。
どんな人でもスマートフォンを使っている訳ではありませんので、TVなどの利用もどんどん進めるべきと思います。

日、週、月でのそれぞれの情報のビジュアル化も工夫が必要です。
できれば写真、日記、収支などと連動させることができると、記録がそれだけで済む上、ストレスとの関係も意識できるのですが、それを見られるとプライバシーが全部分かってしまうので、強固なセキュリティー・システムで守ることが必要です。

 
■完成形ではないけれど・・・

現在、この分野に属するものは、かなりの完成度があっても、まだ発展途上だと思います。しかし生活を数値化してビジュアル化するという目的は達成されていると思います。

生活を変えるきっかけがつかめますし、歩数などの目標を持つことにより、よりよい状態に意識的に近づけることも可能です。自己投資としても、高くはないですし、面白いと思います。

そんな所が、今の世の中に合っているんだと、思う商品です。

2013年8月14日

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