新製品

きのこ大好き!
シャープのプラズマクラスターふとん乾燥機「UD-BF1」


先代モデル(UD-AF1)が発売されたのが、2017年10月19日。今回の新モデルにより、11ヶ月の寿命です。「ふとん乾燥機」というジャンルでは、かなりの短命と言えるのではないかと思います。
矢継ぎばやの新製品投入は、拡大しつつある市場をキャッチアップするためだということでした。
■市場
今、乾燥機系家電の市場が変化しつつあります。一番イイ例が「除湿器」。
昔は「梅雨時のジメジメした時、快適に」という感じの家電でしたが、今は「衣類乾燥除湿器」として好調に推移しています。これは、特に都市では「部屋干し」が当たり前になったからです。

だからというわけではないですが、「ふとん乾燥機」も伸びています。三年連続二桁成長は見事なモノですが、それより2016年から2017年の伸びが155%オーバーと言うのがスゴいです。

理由は、いろいろあります。今人気のタワーマンションなどは布団干し禁止です。落ちたら危ないですからね。高齢者だと、持ち上げるのも一苦労という人も多いと思います。こちらも、いろいろな動きがあります。

 
■トレンドはマットレス化。だがしかし・・・
伸びている理由の一つに、使いやすくなったことが挙げられます。
「マットレス」ですね。
マット付きは、扱いは面倒ですが、その「確実な効果」は大きな魅力です。

しかし、寝る前。
体を動かすのも面倒な時があります。
そして秋口、季節の変わり目、体調不良によりアレルギーの発作などが起きやすくなる時期でもあります。

そんな時、魅力なのがマットレス型。
セットも簡単。
後は、待つだけです。

と言いたいところですが、「本当に、ふとん中央にセットするだけで、いいのだろうか?」という疑問も湧きます。
特に、ダブルなど大きめの布団を使っていると、そんな気持ちになります。

使用時の様子。本体からホースを伸ばし、セットする。


 
■ふとん乾燥機のキーポイント
ふとん乾燥機のキーポイントは、2つです。

一つは、本体をなるべく冷やすこと。これは本体内に温風を作り出すためのヒーターがあるためです。このため本体が冷える状態にして置かないと、「熱籠もり過ぎ」と判断された場合、安全のためスィッチ・オフとなってしまいます。
ふとん乾燥機は、かなり長時間使いますので、これは大きなポイントです。

これが理由で、本体のほとんどは布団の外にあり、温風だけホースで持ってくるという構造を取るモデルが多いです。当然そうなると「ホース」の収納が問題になります。

 
次は、温風をどうやって隅々まで行き渡らせるのかです。
ここは、いろいろなメーカーが創意工夫をしています。
一番最初は、閉鎖空間の中にマットを入れ、その中の空気を温める方法。マットありです。

マットをなくすと、どうやってホースから出てくる温風を「拡散する」のかです。

シャープが目を付けたのは「きのこ」でした。

 
■きのこは胞子をまき散らすために存在する?
きのこのあのユーモラスな形、きらいな人は、まずいないと思います。
ディズニーの古典的名作『ファンタジア』で、くるみ割り人形の中で、中国のおどりを踊るきのこを、飽かずに眺めていたことを覚えています。どうしてあの様な形をしているのでしょうか?

理由は、胞子を万遍なくまき散らすためです。
そして胞子は風にのり拡がります。

まず、笠の裏のヒダから出される胞子が落ちてきます。
「さあ、風に乗れ!」と言いたいところですが、できれば、上方向に飛ばしてくれる風に乗り、より遠くへ、今よりいい環境の場所に行きたいものです。

きのこアタッチメント スケルトンモデル。(非売品)
上側は丸みを帯びている。


その風を作り出すのがきのこの笠です。
笠は上側が曲面、下は平面。つまり、風が吹いてくると、下と上で、速度が違って来ます。
上が遅くなるのです。これにより揚力が発生、胞子は高く舞い上がるのです。

下側は、より効果を高めるため、平面ではなく、更にきのこの笠が組み合わされている。
シイタケの笠の中に、シメジの笠を組み込んだとのこと。


 
■きのこアタッチメント

シャープHPより転載。


■分かりにくい2018年モデルのスゴさ

シャープ ふとん乾燥機 2018年モデル、UD-BF1。
9月20日発売、オープン価格。


外から見た時、初代と二台目の違いは「色」。ピンクのきのこが、茶のきのこになった感じですね。
かなりシイタケライクです。

2017年モデル。UD-AF1。


しかし、他は変わってないように見えます。
そう、今回変えたのは、ヒーター部とのこと。ダブルサイズの布団の乾燥:100分で、初代の17% 時間短縮です。他は、ほとんど変わっていません。

当日寝具のあちこちに貼られていた、
サーモシール。隅々まで温められていた。


 
■もっと欲しいアタッチメント
よくある話しですが、ふとん乾燥機のような汎用性のある家電は、あれにも使える、これにも使えるとなります。

その中の例が「部屋干し用衣類乾燥」です。
衣類の乾燥は、いかに衣類中の水分を外に放出してやるかです。これは温度、湿度、風量、表面積が問題になってきます。

が、もう一つ要素があります、風向です。できれば下から上へが望ましいです。理由は、水が重さを持つからです。このため、洗濯物のの水分は上から下へと移動します。乾くのは上からです。

室外の場合、大気は基本 面で動きます。このため、洗濯物の下も風はよく当たり問題はありません。
しかし、室内干しの場合は違います。
扇風機でも、当たる面が決められています。下から上へ風を吹かせる家電はなかなかありません。強引に下から風を当てると、劇的な位、違います。

しかし、ホースで、風の出る場所を決めることができるふとん乾燥機なら、対応可能です。
ただ、30℃以上の風というのは、人の住まう環境には余り馴染みません。より風をコントロールできるアタッチメントなどが必要な様 思います。

 
商品のより詳しい情報は、シャープのホームページにてご確認ください。
http://www.sharp.co.jp
 



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2018年9月3日

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