レポート

フレッシュジュース、「スムージー」と「スロージューサー」で、どこまで違うのか?


家庭でできるフレッシュジュースは、パーソナル・ブレンダーを使ったスムージー(以下スムージー)と、スロージューサーを使ったコールド・フレッシュジュース(以下CFジュース)に大きく2分されます。
この2つを、ほぼ似た「ニンジン、リンゴ、レモン」のレシピを用いて比較してみました。
■機材とレシピの紹介
今回使用した機材は、スムージーは、発売されたばかりの日立のパーソナルブレンダー HX-C2000。手動ながらジュース系ミキサーの主流になるだろう「真空ポンプ」が備わっています。

食材は、切り口から酸化がが始まります。リンゴが切っただけなら5分しないうちに、茶色に変化するのは、皆さんも経験があると思います。この酸化を抑えるのが、真空ポンプ。手動だと、0.7気圧位(富士山の山頂で、0.63気圧位だそうです)だそうですが、かなり効果はあります。

真空ポンプを手で押す。15回位で終了。
実際の場合、もう片方の手でボトルをしっかり持つ必要がある。


一方、スロージューサーは、HUROM H2H PRO。今年で5年目ですが、スロージューサーのド定番モデルとして、世界中で支持されたモデルです。未だに第一線で活躍してもらっています。

 
では、次にレシピです。
双方にほぼ共通のレシピがありましたので、それで比較しました。「ニンジン」「リンゴ」「レモン」のジュースです。

日立のレシピ本には、「キャロットスムージー」として紹介されています。
・ニンジン   50g(1/2本)
・リンゴ    100g(1/2コ)
・レモン汁   小さじ1杯(5g)
・ハチミツ   大さじ1杯(21g)
・水      100g

一方、HUROMのレシピ本には、以下の通りです。
・ニンジン   50g(1/2本)
・リンゴ    100g(1/2コ)
・レモン汁   5〜10g

スムージーの方には、天然甘味としての「ハチミツ」、そして「水」が追加されています。

 
■ジュース作成時の差
スムージーには「濾す」機能はありません。全て、飲むことになります。このため、硬い皮は全部剥きます(皮はそのままでもOKという人もいますが、普通食べない部分は取るという考え方です)。
また、スムージーの場合、材料は太く短くカットするのが基本です。カットがうまく内場合、食材が浮いたりして、上手くスムージーになってくれない時があります。

一方、スロージューサーは、搾り濾すので、皮はそのままでも問題ありません。覗くのはリンゴの芯だけで十分です。こちらのカットはやや細くでしょうか。投入口に入れることができれば、基本問題はありません。

 
後は、機械任せで十分です。ただし、スムージーで飲みやすい感じにするためには、大体40秒以上は廻し続ける必要があります。十分過ぎるほど撹拌した方がベターです。

さて、HX-C2000の真空ポンプの効果は、この時、はっきり分かります。
泡がほとんど立ちません。これは、撹拌時に余り空気が入らないことを意味します。ちょっと新しい感覚です。

 
■飲み比べ
見た目は双方とも、ニンジン色のジュースに仕上がります。

左)スムージー、右)Sジュース。量の差は、水100cc以上ある。
ちなみにコップの容量は、250ml。


しかし、スムージーは液体と言うよりはシェイクされた感じです。ジュースとマックシェイクの中間というとお分かり頂けましょうか。

さて飲んでみます。どちらかというとドロリとした感じ。そして、リンゴ、ニンジン、ハチミツ、レモンが、完全には一体化していず、別々に感じられます。また、香りの中では、ニンジンの青臭さも感じられます。(高い甘味の強いニンジンではなく、スーパーで3本150円の千葉産の特売品を使いました。)飲むと言うよりは、流動食を食べている感じですね。

一方、CFジュースは、色:ニンジン系、味&香り:リンゴ系です。強烈なリンゴの味は、ひどく甘いですが、合成甘味のような感じではなく、爽やかです。ニンジンの青臭さなど全く感じられず、ひたすらごくごくイケます。スムージーとCFジュースは、同じ材料から作っても、似て非なるモノとなります。

 
スムージーをつくるブレンダー(砕き、混ぜ合わせる)は、果実を細かくし、その中の水分を一部出すことができますが、スロージューサー(搾る)のように、水分+糖分を出し切ることはできません。

この差を埋めるため、レシピに「水」と「ハチミツ」を追加してあるわけです。
この2つの添加は非常に重要なのです。これに加え、水なしではブレンドできないという問題もあります。

その差が味の違い、飲み心地の違いとしても、はっきり現れているわけです。
固形分があるということは、味の偏在を意味します。また味の馴染みも遅いです。

 
■後片付け
これは圧倒的に、スムージーの勝ちです。パーツも少ないですし、直ぐ洗えば、水洗いだけでもかなりきれいになります。

それに対し、スロージューサーはメッシュの部分はブラシで洗わなければなりませんし、結構手間です。しかもパーツが多いので、乾かす時、場所も取ります。こればっかりはため息がでます。最新のモデル7月中旬に発売される ヒューロムスロージューサー アドバンスド100は、パーツが少なくなり、ケアも楽になったようです。

スロージューサーの搾りかす


 
■スムージーは大人の飲み物?
スロージューサーは、無水鍋で調理した温野菜のように、味濃厚。美味さを心底味わえます。しかし、手間がかかります。作る時間では、数分ですが、洗いも考えると10分近い手間です。

一方、スムージーは、何かしら固形分が残ります。このため、よりレシピを自分なりにカスタマイズする必要があります。オリジナル・レシピを作りたい人には、腕のふるいがいがあると思われるかも知れません。

フレッシュジュースのレシピは、ある意味大人の知的な遊びと言えると思いますが、難易度はスムージーの方が高そうです。

こんな感じで、スムージーとスロージューサーは違います。
貴方のお好みはどちらですか?

 
日立 パーソナルブレンダー HX-C2000 の詳しい情報は、
https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/cooking/item/HX-C2000/index.html HUROMのスロージューサーに関する情報は、
https://huromjapan.com/product/
■関連記事
ニュース『HUROM(ヒューロム)、“搾り”の新時代を開く、「ヒューロムスロージューサー アドバンスド100」を発売


#フレッシュジュース #パーソナル・ブレンダー #スムージー #スロージューサー #日立 #HX-C2000 #真空ポンプ #HUROM #ヒューロム #H2H PRO #生活家電.com

2018年6月29日

タグ: , , , , , , , , ,