ティファール 電気ケトルのレポート第二弾は、ティファール「ジャスティン プラス ロック 1.0L(以下 ロック)」。
売りは、転倒しても安心な「転倒お湯もれロック」です。
■1.0Lの貫禄! 構成は、今使っているモデル「アプレシア プラス 0.8L(以下 プラス)」と、ほとんど変わりません。特殊な仕組みのフタがとれるか、どうかの違いだけと言っても嘘にはならないでしょう。しかし、0.8L系より非常に大きいです。水の差は200mlですが、その上の空間も大きい。そんなこんなで、完全に一廻り大きいです。
ティファールの方でも、0.8Lを1〜3人用、1.0Lを2〜4人用としていますが、それ以前に1人で使いたくない大きさと言った方が分かりやすいかも知れません。一人お茶飲む、チョット感がないのです。確かに大は小を兼ねるのですが、何かしらの力強さを感じます。
■「転倒お湯もれロック」の実力 熱湯だと万が一の時が怖いので、まず水を0.5L入れて、横倒しにしました。
左右、完全に倒しても漏れる気配すらありません。
0.8Lでも同じ。さらに0.8L沸かしお湯が中に入っている時でもそれは同じでした。
写真を撮るのに強引に横倒ししましたが、実際は底が重たい形状。どんな時に倒れるのか、想像が付きかねます。
では、どのような構造になっているのでしょうか?
秘密は、フタと取っ手の部分のパーツにあります。
フタの方は、防水性の素材がグルリとり囲んでおり、漏れないように本体に密着します。
そしてロックを外すと、抑えの一部が中に飛び出し、その隙間からお湯が出てくる仕組みです。
しかしそれだけですと、空気の通りが出てくるお湯に邪魔され、「ボコっボコっ」と間欠的に出る可能性があります。そのため、このフタは後方に空気孔が空いており、取っ手のパーツの中を通り、ケトルの底への通じています。ちょっと凝った仕組みです。
スムーズにお湯を注げるようにするためには、このような空気ヌキが必要です。この孔は沸騰し中の空気、水蒸気が膨張する時の圧力抜きにも使われています。この中に入っている水蒸気が結露した水などは、転倒時にこぼれ出す可能性はあります。
ただその時でも数mlですし、冷えています。ほとんど問題はないでしょう。もし転倒の後、数滴水が落ちても、壊れたのかと気に病む必要はありません。問題となる部分は、しっかりロックされています。
また通常の使用で問題ないのは、すぐに蒸発する量だからです。
ちなみに、フタを上から見ると、ロックボタンが団子っ鼻の、可愛い悪魔(悪ガキ)に見えます。
■お湯が沸く時間は、ティファール標準 お湯が沸く時間は、プラスと同じ、0.5Lで3:00。0.8Lで4:20。1.0Lで5:00。
ま、定格電力が、1250Wと同じなので、差を見いだす方が難しいと言えば、その通りなのですが・・・。
■メンテナンス これは、「プラス」よりはるかに楽。理由は簡単で、フタの口が幾分でも大きいので、手が入れやすいからです。その他の差はありません。
■総評 簡便とは言いながらも、安全性を重視する日本の場合、プラスより、ロックの方が標準として適切かも知れません。特に、部屋が片付かない人、眼の離せない子どもがいる人にはお勧めです。万が一、倒しても、熱湯で一番の問題になる火傷は避けられます。その意味では、万人に勧められるモデルといえます。
以下、個人的な見解です。側面は熱くなりますが、全てを完全断熱で揃えると、子どもに対し、過保護すぎる可能性があるような気がしています。
■追記(2018.04.02) T-falの最新モデル3種を比較し終えました。
やはり、ロックは、日本標準で、万人に推奨しても問題ないと考えました。
よって、生活家電.comの「太鼓判」にします。
商品のより詳しい情報は、クラブ ティファールのホームページにてご確認ください。
http://www.club.t-fal.co.jp
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