小鳥とアロマ。そして生物としての人間。
1月29日、ネットのJ CASTニュースで、「ペットのインコが「アロマ」で急死… 注意喚起ツイートに反響、獣医も危険性を指摘」が流れていました。私、ちょっと引っかかってしまいました。
■人間のサイズ
時々指摘されますが、人は地球に対して性悪だと言われます。現在の環境破壊の大半の責任は人間にあるのですから否めませんが・・・。
しかし、人が社会動物であるとは言え、何故こうも言われなければならないのでしょうか?
その一つに、人間のサイズが上げられると思います。
■人は中〜大型動物
成人で、約170cm近い人は、中型から大型動物に属します。基本的に大きい。
この大きいと言うのは、スゴいことです。
子どもと比べると分かりやすいのですが、薬の量。子どもの2〜3倍必要です。
薬と毒とは表裏一体です。大人だと、子どもが死ぬ量の毒薬を飲んでも、ちょっと身動きができなくなるだけで、他に何ともないことも多い。大きいと言うのは、それだけ強いと言うことです。
裸の猿の人間は、これに加えて社会性を持ち合わせた。地球の主みたいな繁栄ぶりも分かります。
それに対し、人間は2つの動物を人の近くに侍らせます。一つは使役のための「家畜」。あと一つは愛玩のための「ペット」。家畜は人間より大きく、ペットは人間より小さいのが大半。
人は社会的動物であることは事実ですが、反面、社会の一つのコマとして自分を見るのは非常に苦手とします。それだけ自我が強い。このため、ある意味一方的なのでしょうが、愛情を注げる対象を見いだそうとします。ペットはその最たるものです。
■ペットは弱者
そのためでしょうか、ペットに大いなる愛情を注ぐ人は非常に多い。
ペットもかなり答えてくれます。
しかし、この愛情、多くの場合は、極めて人間的な愛情です。注がれる相手ではなく、注ぐ人、本人を満足させる愛情と言ってもイイです。
医療関連の仕事をしていた時分、獣医と話をしたことがあるのですが、ペットの病気の原因の一つは、この愛情だと言います。大きな人間様には問題なくても、小さなペットに問題あることは山ほどあるそうです。
今回の小鳥などもそうですね。
昔、炭鉱などには、必ずと言っていい程、小鳥を一緒に連れて行きました。有毒ガスの有無を見るためです。人は大きいので、小鳥が死んだ時点で逃げ出していれば、助かることが多かったと聞きます。
むくつけき炭鉱マンが、カナリアを飼っているのも、なんとなくユーモラスな構図ですが、彼らからしてみれば、生命線。笑い話ではなかったと思います。
■人間の流行は、毒に近いことも・・・
今回のアロマなどもそうですね。
自然の香料ですが、そのエッセンスを抽出して、部屋の中にばらまきます。人間には問題ない様ですが、小鳥には強すぎたと言うことです。
私は気持ちがイイから、小鳥ちゃんもきっとイイ気持ちになるに違いない・・・。
思惑はともかく、人間より繊細な小鳥は堪えられなかったようです。
アロマディフューザーは家電でいうと、加湿機の部類。
加湿機もバンバン掛ける人がいますが、あれも結露、カビ発生と続くとNGです。決していいことばかりではありません。アロマも同じ、過ぎたるは及ばざるが如し。
森などでしたら小鳥は飛んで逃げられますが、鳥かごの中では逃げることすらできません。
落語に「寝床」という、大家の下手な義太夫を聞いて寝込んだり、病気になったりするという、下手の横好きを笑い飛ばした落語があります。噺の中では、何人かが、義太夫に当たり熱を出したりしますが、本当はそんなことはないわけで笑い飛ばせますが、同じ無知でも、小鳥は死んでしまいますから、大変です。
人間の悪い所、ある種の傲慢さは、必ず人に戻ってくるような気がします。
香りではこんな経験も。
美人のお嬢さんですが、なかなか近寄れない人がいました。ある時、2人でエレベーターに乗る機会がありましたが、突然頭痛に襲われました。
実は彼女、香水をこれでもかといわんばかりに使っており、その香りがエレベーター内でしたので、逃げることができず、頭痛に襲われたわけです。
ま、嗜好品は、好みに合わなければ、暴力に等しいですからね。
彼女は素敵な人でしたが、香水に関しては、「暴香族」といえる感じでした。
ここら辺は、家電で自動調整と言うことではなく、人の気遣いで対応したいものです。
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2018年2月1日
タグ: アロマ, アロマディフューザー, 小鳥