ジャパンディスプレイ、電子棚札向け30cm-wide高精細電子ペーパーを開発
(株)ジャパンディスプレイ(以下 JDI)が、E Ink Holdings(E Ink)との業務提携のもと、3色表示が可能で電子棚札に最適な30cm‐wideの高精細電子ペーパーを開発しました。当モデルはサンプル出荷を開始し、2018年の夏から秋を目処に量産出荷を予定しています。
■E Inkとは E Inkは、米MIT(マサチューセッツ工科大学)のメディア・ラボによろ開発された画面表示技術。電気泳動方式と呼ばれ、基本は黒、白、2色のカプセルが、電気信号により移動、文字などを形成する。メリットは、一度画面を表示すると、表示し続けるための電力をほとんど消費せず、極めて省電力。また液晶と異なり、ほぼ真横からでも見ることが可能など、メリットが多い。
その技術を基礎とする E Ink Holdingsは、1992年、台湾の大手製紙印刷会社YFYの傘下において設立されており、今では電子リーダー市場にとって世界最大手のディスプレイ供給メーカーとなった。
JDI製E Inkの主な特長
■電子棚札に最適な30cm-wide高精細電子ペーパー 昨今、スーパーマーケットなどで使用されている棚の幅は90cmまたは120cmが主流。その90cm・120cmの棚幅においてサイズの組み合わせが容易な電子棚札向け30cm-wide高精細電子ペーパーを開発。
30cm-wide高精細電子ペーパーを使用することにより、電子棚札を設置する際、電子棚札間の非表示領域を減少させると共に表示スペースを広げ、デザイン性を高めることができます。また30cmの長さの特性を活かし、電子棚札1つで複数の商品表示が可能です。
■漢字表記などに適した最高クラスの精細度198ppiを実現 現在、主に欧米圏で利用されている電子棚札は110~130ppi程度の精細度となっている。今後、アジア圏における漢字使用国などへの市場拡大に伴い、各国の複雑な文字を表現するため、150ppi以上の高精細電子ペーパーへのニーズが高まっている。
今回開発した電子棚札向け電子ペーパーは、精細度が198ppiとなっていることから画素数が増え、文字数や画像などの情報量を増やすことが可能になり漢字などの複雑な文字を美しく表記できます。
■販売促進ツールとしての活用を提案 30cm-wideかつ高精細という電子棚札を用いることにより、表示可能な領域が増え、商品陳列状態にあわせた商品情報表示の自由度が大幅に向上。消費者へ訴求する製品写真の表示や食材に関するレシピ表示、QRコードを使ったスマートフォンとの連携による様々なサービスの提供など、販売促進への効果も期待されます。
商品のより詳しい情報は、JDIのホームページにてご確認ください。
http://www.j-display.com
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2018年1月17日