思うこと

アイロボット社ルンバの”Google Home”対応で思うこと


アイロボット社ルンバが、Amazon Echoに続き、Google Homeでの対応を発表しました。
もう一度、ホームシステムに対するAIスピーカーのことを考えて見たいと思います。
■AIスピーカーのAIとは
AI(人工知能)が人気です。皆、「人工知能」だから何でもできる様に思っていますが、1つのAIで、何でもはできません。
特に、AIスピーカーのAIは基本「音声認識」に特化したものとプログラムをドッキングさせたものです。

音声認識とは単純に言うと「人が話している言葉が分かる」というものです。
人は外に自分の意志を明確に伝えるときは、言葉で伝えます。
ここで使うのは、話すか、書くかです。
音声か、視覚でです。

機械は日本語は分かりません。分かるのはマシン語です。
また、文章は、人により使い方が違います。
「お茶」と固有名詞だけ書けば、お茶が出てくると考えている人もいますし、「済みませんが、御茶を頂けないでしょうか?」と丁寧に書く人もいます。
分からないですよね。

今の、スマホは、どうするかというと、次から次へ、アイコンを操作し作業画面を出し、使いますよね。このアイコンはボタンと同じでアイコンの下に、機械語で次に何をするのかが書かれて、それを選択しているわけです。
人の様に、文章を読んで判断している訳でなく、人に幾つかの選択肢を見せて、選んでもらうと言うわけです。
これはAIを使っていません。

それに対して、音声の場合は、人間の言葉を理解しなければなりません。この「音声認識のAI」がビッグデーターが必要なわけです。ただし、このAIで差がでるのは、認識率だけです。認識率も認識の結果ですが、「目覚ましをセットして!」と言ったら、電気ケトルが作動、湯を沸かしました。という結果にはなりません。

この認識率は、現時点では、Google Homeがトップです。

■Amazon Echoの方が、スキルが多いわけ
複雑な場合、AIスピーカーは、会社が作る音声用のホームページにアクセスし命令を実行します。
そのため、「AIの名前、そのホームページ名、して欲しいこと」で、オーダーします。
例を挙げると「アレクサ(AmazonのAI)、ぐるなび(ホームページ名)で、銀座の寿司屋を検索して。」という感じです。

つまり、Amazonのクラウドと、そのホームページをつなぎ、ホームページの機能を使うわけです。
いろいろなことをしなければならないのですが、そのハードルはAmazonの方が低かったようです。ホームページサイドからするとAmazonもGoogleもなく、アクセス数が増えることが重要です。

このため、全部に対応することを考えます。となると、やり易いところから始めて、拡大していく。
Amazonは、参入が早かった分だけ、そこら辺が錬れていたものだと思います。当然、Googleの次は、Lineでもになると思います。

アイロボットはアメリカの会社で、ルンバにはいち早くWi-Fiを付けたモデルを投入しています。
また、Amazon、Google共にアメリカの会社。
日本メーカーより、よりハードルは低く感じられたと思います。

 
■AIスピーカーは最終的にサービスは変わらなくなる
スピーカーですので、キラーコンテンツは「音楽」。
初期は、いろいろ差があったネット配信ですが、今は余りないです。マイナーな分野はともかく、メジャー分野での差はないです。

つまり、AIの認識率にはGoogleに一日の長あり。スキルにはAmazonに一日の長あり、ここまで書いてませんが、赤外線機能を持ったLineは、いろいろな家電を使えることで一日の長があります。
が、数年もすると、ほぼ均一なサービスになると思います。
(途中で事業を投げ出さなければの話ですが)

そうなると、オーディオメーカーのAIスピーカーは音がしっかりしています。
オーディオ屋の矜持ってやつです。
少々値は張りますが・・・。

どれを買うと言うより、細部(例えば、私は「アレクサ」と言うのは呼びやすいのですが、誰でもそうとは限りません。また、声も好き嫌いがあります。音質も細部に入れた方がベターかも知れません。)にこだわらなければ、どのタイミングで買うのかがポイントだと思います。

オンキョーのAIスピーカー
AIはGoogle Home


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2017年12月15日

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