逃げるな、都知事! そう言わざるを得ない現状
〜東京五輪時の展示会場問題の日経新聞一頁広告〜
安倍総理の衆議院解散宣言以降。行政が止まっている。国政に携わる人なら兎も角、東京の場合は、それでなくても「決められず」、納期ギリギリまで引っ張る都知事が、国政参戦の用意ばかりしている。今回は、そのトバッチりの話。
今、東京で、東京五輪が全員の理解を得て進められているのか? と問われれば、頷く人は50%位だろう。
後、3年もすると、その時が来てしまうのだから、建設関係はすべて合意されて粛々と進められるべきなのだが、正直ハチャメチャである。
メインスタジアムである国立競技場の建設は始まっているとは言え、工事開始が遅れたためか、違法残業のオンパレード。
その上、サブスタジアムに使われる会場に至っては、まだ、完全に決まり切っているとは言えない。
この時、選手村へ供給される食事の大元、市場問題もすっきりしていない。
メインですら、このレベル。その次に来る重要問題は「勝手にして」という感じだ。
そんな時に、安倍総理の衆議院解散宣言。
待ってましたと言わんばかりに、公務を休み、衆議院選に色気を出す小池東京都知事。
「都民ファースト」など、何処吹く風で、「希望」に乗り換えている。
行政の長として可笑しいと思うのは、私だけだろうか。
今回、取り上げる展示会場問題は、東京ビッグサイトをメディアセンターに改造して使うことを、東京都に勝手に決められたために、展示会主催者側が可笑しいだろうと声を上げている問題だ。
ビッグサイトは東京都の持ち物であるため、東京都が勝手できると言えば、そうだが、それでなくてもビジネスでのインバウンドが少ない東京、日本。ビジネスの基本ツールとしての展示会が半年開けないと言うのは余りにも考えが浅い。
今の政治は、わざとドタドタさせて、重要なことをメインに取り上げさせない手法を取っているようだ。
原発再稼働もそう。あれだけの人と金を掛ければ、基準はクリアできる。しかし、ポイントはそこにない。事故が発生したときの安全性なのだ。
火事は鎮火でき、その後すぐ再建できる。日本お得意のスクラップ&ビルドが可能だ。
しかし、放射能を完全に除去できない原発は、ビルドができない。スクラップだけである。この問題が全く無視され、あるモノは使えという話。
しかも時々、未だに原発は安いとする話も時々見かける。東電は、通常なら倒産してしかるべき。それを見て「安い」などと主張する人はやはり可笑しい人と思う。
それはさておき、展示会場を問題視する展示会場主催者側は、26日、日経新聞に一頁広告を掲載した。
都民、国民と共に、東京都に対するアピールである。
しかし、25日に「希望の党」を立ち上げるなどで忙しく、その後「公務」を休むなどの状態。
かなりのお金が掛かった(新聞全国版の一頁広告の費用はスゴく掛かります)、アピールも水泡に帰した気がするのは私だけだろうか・・・。
国民が楽にならない景気回復施策「××ノミクス」。都民を見ない「××ファースト」。
展示会場主催者は、確かにお金持ちではない。また目立ちもしない。しかし「ビジネス・インバウンド」のキーでもある。
腰を落ち着けて、きちんとした場を取ることは、今の東京都知事には無理なのだろうか?
面倒な問題に対し、逃げているように思うのは、私だけであろうか?
東京からビジネスを外した場合、観光資源としてはかなりプア。どれも半端だ。海外の方が安いし面白い。(ただしメシは不味いことが多い。)体験型へ移行しつつある観光を考えると、東京はかなり不利だ。
となると、ビジネスこそ重要なのに、東京のビジネスツールは、哀れむほどプア。そして、そのビジネスツールをも落とそうとしているわけだ。今の東京都知事は、東京都議会の闇をある程度照らすことはできた。しかし、施策としてはプア。これは国でも同じで、ここまで与党への不満が溜まっているいるのに、乗り換えできないのは、野党が真面な政策の具体案を出せないからだ、
日本の夜明けは遠いかも知れない。
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#展示会 #東京オリンピック #会場 #東京ビッグサイト
2017年10月1日