「初心忘るべからず!」
独ミーレが “A new cooking innovation” のイベントに使った会場
明日(9月1日)から始まるIFA 2017。
その中の目玉の一つは、間違いなく、独ミーレの新型電子レンジ “Dialogoven(ダイアログオーブン)”です。
独ミーレとしては、知る人ぞ知る、世界で唯一の高級白物家電メーカーであり、欧州におけるブランドイメージもトップで、その顧客リストには故スティーブ・ジョブスをはじめ、モノにこだわる著名人が名を連ねます。
そして業績は、W/Wでも右肩上がり。そして上場していないファミリービジネス。
ま、それだけに非常に癖の多いメーカーでもあります。
昔の日本もそうでしたが、「出自」は大切なものです。
日本橋で創業、未だに続いているメーカーなどは、江戸時代の歴史から始まり、「明治維新」「関東大震災」「東京空襲」の話が必ず出てくる位です。東京が様変わりしたのは、その3回で、バブルなどはそれ以下と言うわけです。
ミーレは創業1899年ですから、100年以上の歴史がありますが、ミーレも歴史を非常に大切にします。
■ミーレの出自
その歴史は、「ミルクの遠心分離機」から始まります。
得意技は「回転」だったようで、最初の家電は「洗濯機」です。今回も、本社があるドイツのギュータスロー(地名)のミーレ博物館から運んで来たのでしょう。
展示してありました。
■イベントホールは「ミルク工場」
今回のミーレのイベントは、ベルリンの”Bolle Meierei”で行われました。
イベントの貸し会場です。
古い建物を改装し、イベント会場にした感じです。
道に面したフロントビューはモダンですが、サイドは煉瓦造り。
かなり細長く、工場を思わせます。
たまたま、顔見知りのドイツ人社員が説明してくれました。
「この建屋の中に100頭もの牛を飼っていたんだ。それでミルクを作ってベルリン娘が、ベルリン全市に配達していたのさ。」
娘の自転車乗りは、日本でも古くは、「二十四の瞳」お大石先生。ちょっと新しいところで、「ハイカラさんが通る」の紅尾さんとある種、モダンなイメージがあります。
そう、ミルクの遠心分離機はその作業には欠かせません。
ミーレの遠心分離機も、案外ベルリンでも使われたかも知れません。
そんな所から、また新しい一歩。
ちょっと感傷的かも知れませんが、自分たちのあり方を、再三再四問う感じでしょうかね。
『感傷主義。』と言ってもイイかも知れませんが、実は非常に大切なことだと思います。
しかし、ミーレは歴史を大切にしますが、歴史に寄っかかってはいません。
今回の「ダイアログオーブン」は、新しい歴史を切り開くイベントでもありました。
ただ、牛に見られながらの『トイレ』は笑ってしまいました。
妙なユーモアです。
より詳しい情報は、ミーレのホームページにてご確認ください。
https://www.miele.co.jp/domestic/index.htm
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2017年8月31日
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