花粉症クエスト、花粉症対策に期待される「スギ花粉米」開発キーマンにインタビューを実施
花粉症対策の一つに食べて治す「花粉米」があります。
品種改良米なのですが、興味ある一方、口に入れるものですので不安感もないと言えば嘘になります。
今回、(株)キューアイが運営する【花粉症の最新予防・対策なら「花粉症クエスト」】(以下、「花粉症クエスト」)で、 スギ花粉症の症状抑制や根治に期待される「スギ花粉米」の研究開発をてがける農研機構・高野誠氏にインタビューを実施し、 現在行われている臨床研究の状況や今後の展望などが詳しく掲載されましたことをお知らせします。
以下、(株)キューアイのニュースレリースです。
**************************
日本人の4人に1人が花粉症といわれる中、スギ花粉症の症状抑制や根治に期待されているのが『花粉米』(*1)です。
「花粉が入っているごはん」
「お米を食べるだけで花粉症が治る」
『花粉米』に対してざっくりとこんな理解をしている人が多いのではないでしょうか。
そして、「お米を食べるだけで花粉症が治るんだったら早く試してみたい」という期待の声がある一方、 「バイオテクノロジーのお米でしょ。なんだか気持ち悪い」と不安に感じている人がいるのも事実です。
そこで、「花粉症クエスト」(*2)では「花粉米とは何か」を数回にわけてひも解いていく連載企画「知っておきたい!花粉症対策に期待が高まる花粉米のすべて」をお届けしています。
連載最終章では、「スギ花粉米開発プロジェクト」のキーマン、農研機構(*3)・主席研究員の高野誠氏に昨年2016年末から実施されているヒトでの有効性を確認する臨床研究の状況や実用化の展望などについてお話を聞きました。
第5部 「国民病のスギ花粉症対策に日本の農家が役立つことを夢見て」【インタビュー】
https://kafunq.com/%E2%91%A4%E3%80%90%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%91%E3%80%8C%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%97%85%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%AE%E8%8A%B1%E7%B2%89%E7%97%87%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%AB/
インタビューの中では、高野氏の花粉米にかける想いも述べられています。
”日本の農家は高齢化が進み、大規模化して効率化できないところは現在の担い手がいなくなると農業をやめてしまう危機的な状況です。国民病といわれるスギ花粉症の予防や治療に農家が育てたスギ花粉米が役立てば、国民にとっても農家にとってもwinwinになる。このような想いでスギ花粉米開発プロジェクトは始まりました。”
”私見ですが、お米という食べ物を使っているので、医薬品というより食品として消費者が口にできたらよいと考えています。 最近は機能性表示食品制度もできましたし、未病対策や予防医療の重要性が広く認識され始めています。スギ花粉米の実用化にあたっては医薬品と食品の中間のような新しいジャンルができてもよいと思います。”
続きは、「花粉症クエスト」花粉米特集をご覧ください。
連載企画『知っておきたい!花粉症対策に期待が高まる花粉米のすべて』【目次】
第1部「免疫のしくみと免疫療法」
第2部「遺伝子組換え技術を知る」
第3部「お米のすぐれた機能」
第4部「スギ花粉米ができるまで」
第5部「国民病のスギ花粉症対策に日本の農家が役立つことを夢見て」【インタビュー】
(*1)スギ花粉米(略称、花粉米)とは
スギ花粉のアレルゲン成分を改変し安全性を高めたたんぱく質を遺伝子組換えでお米に蓄積させたもの。
お米のプロテインボティ1というタンパク質貯蔵顆粒は消化管で難消化性であることがわかっています。その性質を利用し、 プロティンボディIの内部に改変型アレルゲン成分を蓄積させれば、胃酸や消化酵素の分解のダメージを回避し腸管まで届く。 その結果、腸管免疫により免疫寛容が起こりやすくなり、花粉症の症状の抑制が期待される次世代型免疫療法です。農研機構・生物機能利用部門が研究開発しています。
(*2)「花粉症クエスト」とは
2017年7月26日より株式会社キューアイがスタートした花粉症やアレルギーの最新予防・対策に関する情報サービス。花粉症関連情報は”季節もの”として期間限定で提供されることがほとんどですが、花粉症クエストは『花粉症に関するヒト、モノ、コトがつながる』をモットーに一年を通して有用な情報をお届けします。
(*3)農研機構とは
正式名称は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構。日本の農業を強くし、食の安定供給やグローバル時代の農業の競争力の強化のためにさまざまな研究開発に取り組んでいます。高野氏が所属する生物機能利用研究部門はその中の一部門で、 遺伝子組換えやゲノム編集などのバイオテオクノロジーで品種改良などの農畜産物の生産性を向上させる技術開発を担っています。
#花粉米#キューアイ#花粉クエスト#生活家電.com#
2017年8月22日