新橋駅の地下、Wingに、川崎、梅田に続く、三件目の怪獣酒場ができました。
懐かしい、大伴氏の『怪獣図解』には、敵いませんが、ここは一つビジュアル多く見て頂こうと思います。
■店長は、メフィラス星人
ウルトラマン（初代）の敵役は怪獣系、ウルトラセブンは宇宙人系ですが、それだけにウルトラマンに出てくる宇宙人は、ビッグネームです。

宇宙忍者バルタン星人、凶悪宇宙人ザラブ星人、そして悪質宇宙人メフィラス星人。中でも抜群の知名度を誇るバルタン星人ですが、圧倒的に強いのはメフィラス星人です。
なんせ、地球を攻撃する時に、バルタン星人、ザラブ星人は手下でしたからね。

そのためか、初めに出来た川崎店の店長は、バルタン星人が務めます。
接客業ですから、怪獣より宇宙人の方がいいと思われたのと、抜群の知名度ですからね。よく分かります。


そして、サラリーマンの聖地 新橋は、やはり最強の宇宙人がよいとされたのでしょう。メフィラス星人が務めます。


 
■×××お断り、それをチェックする怪獣は
京都祇園の一見さんお断りは有名ですが、怪獣酒場もお断りされてしまう人たちがいます。

それは、「科特隊」「警備隊」「MAT」「TAC」など、地球の守りに付いている人と、ウルトラヒーローに変身できる人。
そりゃそうですよね。店で光線銃をぶっ放されたり、アイスラッガーが飛ぶとお客に迷惑ですからね。

しかし人気店に入って見たいのは人情。
ウルトラヒーローなどは、いろいろ返信しそうですし・・・。

そんな時は、「真実の口」ジャミラくんが判定。
宇宙で置き去りになり、怪獣化した怒りを込めて、口が閉じられます。
これなら、ウルトラマンも「アウチ」と叫ぶことでしょう。

 
■樽刻印の読み方

入口のチェックをくぐり抜けると、ちょっとした廊下。

右手に樽がレリーフ上に、左手には限定グッズ、関連グッズが並びます。

この樽、よく見ると、宇宙人、怪獣の顔が。
メフィラス店長の樽で説明しましょう。
顔の下の #UTM-33は、ウルトラマンの第33話に登場したことを示します。
タイトルは「禁じられた言葉」でした。
その下の「26.FEB.1967」は、放送日です。
なんと店長は、地球に来て、今年50周年なのです！

SIMBASHI JORYUJO。
SHINBASHIでないのは、鉄道の駅名標ヘボン式ローマ字を使っているからです。
日本の鉄道は、東京駅ではなく、新橋駅からはじまったのですから、歴史は尊重しなければなりません。

考えると昭和レトロです。

 
■扉の向こうは
扉の向こうは、蒸留釜にザラブ星人が・・・。
オブジェとしてすごい。
ちなみに、これ着ぐるみと同じ素材だと思います。


ここに悪三人（匹）が揃ったわけです。



 
■店員さんはダダ？
店員さんの着ているシャツデザインに覚えがないでしょうか？
そうなのです。
三面怪人ダダなのです。
名刺もあります。

 
■スタイルは欧州居酒屋
店のスタイルは欧州居酒屋です。
ハイボールの原酒は、和物、洋物共にかなりのラインナップ。

 
でも、お勧めはこれかな。
「地球征服ハイボール」。
1号はジンベース、2号はグレーンウィスキーベース、3号はジャパニーズウィスキーベースと、凝ってます。

そんな中、やはりありました、
オリジナル・カクテル。
宇宙忍者バルタン星人の「ブルー・スペースシップ」
変身怪人ピット星人の「レイクサイド・スペースシップ」などいろいろあります。


当日展示はされていませんが、そそられたのはこれ！
暴君怪獣タイラントの「合体！メガトン・ハイボール」。
5大ウィスキーを「合体」させた最強ドリンクとのこと。
どんな味か、怖そう！

ウルトラマンベリアルの「ダークサイド・ホップ」も。

グラス付きなので少々お高め！

 
■ツインテールが美味い！
時々、トリビアで、食べたとしたらどの怪獣が一番美味しいかという質問がでてくる。
答えは「ツインテール」。

帰ってきたウルトラマンの第5話「二大怪獣 東京を襲撃」、第6話「決戦！怪獣対マット」に登場するが、この2話は帰ってきたウルトラマンの中でも屈指の美しさを誇る。
そして、怪獣の造形がいい。ツインテールもそうだが、グドンがカッコイイのだ！

この二大怪獣、実は捕食関係にあり、グドンはツインテールと捕らえて食べてしまう設定となっている。
その理由が、ツインテールの肉が美味。海老の味がするというのだ。

 
今回も出ています。
ツインテールのカツサンド！
海老ではないのが、非常に残念であるが、かなりしっかりした味付けで美味い。
ハイボールの様にライトな飲み物にはピッタリ。

バルタン星人からの１品　〜熱々蟹味噌グラタン〜。
もともとバルタン星人は、ウルトラＱでガラモンを操作していたセミ人間の系統なので、蟹ではないのだが、手がハサミ形状なので許そう。こちらも味は濃厚系だ。

そして合体！ギラス兄弟 ２色のラムチョップ。こちらはウルトラマンレオの初回ですね。セブンを変身できない状態にまで追い込んだ兄弟。食べると元気がでるに違いありません。

 
■コースターはコレクション
まだ遊びは続きます。
来る度に楽しんでもらえる様に、毎回コースターを代えるというのだ。コースターは怪獣毎にあるので、最終何枚出来るのだろうか？
怪獣酒場には、コースター専用のホルダーも販売されており、マニアならコレクター魂が顔を覗かせるところだ。


また、スタンプカードもあり、こちらはスタンプ5つ毎に非売品がプレゼントされる。

 
■グッズも豊富
売店コーナーには、いろいろ凝たモノがならんでいます。
人によって趣味はいろいろありますが、是非一つ欲しいのがこのジョッキ。
ビールメーカーの特長に合わせ、配置されたヒーロー、怪獣が秀逸です。

中でもお勧めは、ドドンゴ。某社の麒麟のイラストと似ています。


 
「見立て」による遊び心満開のこの酒場、〒105-0004 東京都港区新橋二丁目東口地下街1号　京急ショッピングプラザ・ウィング新橋にあります。

グランド・オープンは5月21日。皆さんよろしく！