レポート

世界初、ハイレゾ級骨伝導CLIP型イヤホン「EarsOpen(EO)」、3分間試聴記


渋谷のTSUTAYAで、製品化された 世界初、ハイレゾ級骨伝導CLIP型イヤホン「EarsOpen(EO)」の試聴が出来ると聞き、ノコノコ出かけて行きました。
視聴時間は短いながら、感じるところがありましたので、レポートします。
2017年のウェアラブルEXPOで、お披露目。昔メーカーで、オーディオメディアを担当していた筆者は興味津々で聴かせて頂きました。その時のレポートはこれ。
ここまで来たか、EOの骨伝導音響システム 第3回 ウェアラブルEXPOより

「ピュア・オーディオには足りていない」という思いと、「あー聴ける様になったんだ」がない混ぜになったものでした。

 
それから数ヶ月。
どこが変わったのでしょうか?

 
■TSUTAYAでの試聴
まず試聴を始めて、すぐ思ったのは、TSUTAYAでの試聴は無理があるということでした。
BGMがそれなりの大きさで流れています。
店内アナウンスも流れています。
その上、耳を塞ぐタイプではありません。

正直、音の細部に関するコメントはできないレベルです。
元々、骨伝導が音響デバイスに採用されたのは、耳で聞き取りにくい時に、音をハッキリと聞き取ること。地下鉄の中の騒音などに対抗するためです。
ハイレゾ級とは言うモノの、室内でほとんど騒音のない所で使うことを前提としたハイレゾ・ヘッドフォンとは違います。

半透明のパーツが振動板


それを考えると、どのレベルまで聞き取れるかが鍵です。

これに関しては、少なくとも音楽が分からなくなる何てことはなく、きちんと再現できています。
満足行くレベルです。
この部分は、今までの骨伝導デバイスよりイイと思います。

また、かなり大きな音再生にしても、振動する一方ですので、地下鉄の中、隣から苦情は来ない様な気がしますが、ここは、現場に持ち込んで確認する必要があると思います。なんぜ、デバイスはかなり振動していますので、音ではなく、怪しいと思われるかも知れませんし。

ライン接続型で、9800円(税抜)。
私は、買う価値ありと思いますね。

が、Bluetooth接続型だと、25800円(税抜)。こちらは正直高い。
話を聞くと、生産量により、Bluetoothデバイスの価格がだいぶ変わるのが原因だとか。
 
まずライン接続型で試してみてもイイかなと思います。

振動は耳たぶより、耳の穴を塞いでいないことがはっきり分かる。


あと装着感ですが、ちょっと頼りない様な気もします。男なので、耳たぶにいろいろ付けることがないですから。

 
■警察にも認知させて欲しい
このイヤー・フリー型とでも言うべき、スタイルのヘッドフォンが最近、いろいろ出回り始めました。
理由の一つに、人口過密の中の運動(含 自転車乗り)が上げられます。
「クルマの音が聞こえなかった。」
「人が注意してくれているのが聞こえなかった。」
等々、理由はいろいろあると思います。

それに対する一つの答えですし、この様なデバイスを使うユーザーは、当然、その様なことを想定していると思います。
私も、法規制の前は、付けて自転車とか乗っていました。
が、昨年6月 道路交通法が改正され、「携帯電話を使用しながら運転し事故を起こしたケースなど安全義務違反」が、自転車 悪質運転危険行為の中に入りました。

3年以内に違反切符による取り締まりや、交通事故を2回以上、繰り返して行った場合、公安委員会から安全講習の受講命令を受けるます。対象は14歳以上。受講時間は3時間で、受講手数料として5700円かかる。受講命令に従わなかった場合は、5万円以下の罰金を科されるので、自転車レベルとしては痛いわけです。

実は、道路交通法に関しては、イヤフォンに関する規定はありません。このため、担当警察官が何と言おうと、上の項目は適用できません。

しかし法的にイヤフォンを取り締まられないかというと違います。
各都道府県ごとに定める「道路交通規則」で定められていることが多い。
ちなみに、東京都の場合は「東京都道路交通規則」第8条。
「イヤホーン等を使用して交通に関する音又は声が聞こえないような状態で運転しないこと」と記してある。要は、イヤホンに限らず「交通に関する音や声が聞こえないような状態」とあります。
お巡りさんに「ストップ」と言われたのに、止まらなかったら、いろいろ適用されると思います。

個人的には、eo等は、問題ないと県の承認を受ければ、この様なことから、少し脱却できるのではと思います。

 
今の時代、ヘッドフォンを数台持つ若者が増えているとか。音の良さということだけでなく、聞きやすく、人に迷惑を掛けず(音漏れ)、自転車で使っても安全。というヘッドフォンがあってもいいのではと思います。

生活家電.comは、この分野のヘッドフォン情報はなるべく多く、取り上げて行きたいと思います。

2017年5月5日

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