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最近クラフトビールの認知度が上昇しています。それに大きく貢献しているのが、軽井沢にあるヤッホーブルーイング。『よなよなエール（エールビール）』『インドの青鬼（IPA）』『水曜日のネコ（ホワイトエール）』他、ローソンに入れており、だいたい50%の確率で巡り会うことができるとか。そしてその棚は華やか。
広告宣伝費に大金を投じる大手メーカーと異なり、宣伝費にお金を掛けられない規模の会社です。このため、缶デザインは思いっきり個性的。イラストも浮世絵調だったり、ヘタウマだったり、ユニーク。その中に「蛙」がデザインされたビールがあります。『僕ビール、君ビール。』。ローソンと一緒に何度か、限定販売をした後、定番化されたビール。スタイル（ビールの種類のことを業界ではスタイルと言います。）はセゾン。フランス語で「季節」の意味ですが、これフランスのビールで、農家で作り飲まれているそうです。
実は、『僕ビール、君ビール。』は、お酒離れが進んでいる若者向けに作られたビールとして開発されました。
ビール缶で左より、ヤッホーブルーイングの主力用品「よなよなエール」 「僕ビール、君ビール」（白缶）、「僕ビール、君ビール 続よりみち」（緑缶）
よく「飲みニュケーションができない」と揶揄される若者ですが、それはおじさんたちが古くさい飲み方をしているからですね。
とりあえずビールで初め、後バラバラというのがおじさんの系の飲み方案のですが、基本は「酔うこと」です。ビールは喉を潤すため。後は、同じ酒をひたすら飲む。そんな人が多い。
今の若者は違いますね。美味しく、格好良く飲むのを目指します。知的と言い換えてもイイです。
このため、割と味に凝ります。ワイン、吟醸酒、そしてクラフトビール。それらを適量飲むのが格好いいわけです。逆に言うと、酔っ払わずに酒を楽しむのが、若者流と言えば、お分かり頂けると思います。
■クラフトビールの真骨頂
今回の新しいビール『僕ビール、君ビール。続よりみち』のスタイルは、アメリカンウィートエール。
試飲会場にはいり、席に着くと、ランチョンマットの上に、緑のペレットが3種類置かれており、それぞれ「Tettnang（テトナング）」「Cascade（カスケード）」「Mosic（モザイク）」と書かれたモノが置いてありました。
何だか分かりますか？これ全てホップです。「続よりみち」は、非常に香り豊か。柑橘系のグレープフルーツ、レモン、の香りを中心に、マンゴー、トロピカルフルーツ、ライチなども香ります。
この香りを主に作り出しているのがホップなのですが、「続よりみち」には7種類のホップがブレンドされているそうです。
しかも量がスゴい。ホップを多量に使うことで有名なIPAは、普通のビール（ピルスナー）の3〜4倍ですが、そのIPAの1.5倍。これはスゴいです。
豊かな香りもそうですが、正直コストが掛かって仕方がない仕様です。
クラフトビールらしい作り方と言うことも可能ですが、非常に良心的な作りと言うこともできます。
当日の配付資料から、それぞれのホップの特長
味は飲んでて気分がイイ。春〜初夏に相応しい爽やかな味です。ちょっと癖のあるセゾンよりこのアメリカンウィートエールの方が人気がでるのではと思います。
色は、「続よりみち」の方がライト。
が、一つ付け加えて置きますと、香りが高いモノは必ずしも強烈に人を引きつける一方、好まない人も多くなります。高いお金を掛けても思った効果が得られなかったりもします。
嗜好品というのは、得てして、そんなものですが。
■「蛙」のお話
蛙は昔から人の側にいる極めてポピュラーな動物です。
その愛嬌があるつぶらな瞳、大きな口からは舌を伸ばして獲物を捕まえますし、その上、平泳ぎの名手。「鳥獣戯画」の昔から擬人化されていますし、名筆家 小野道風は蛙を見て努力をしたと言いますし、芭蕉の「古池や 蛙飛び込む 水のおと」は、傑作の句です。
西洋でも、王子様が蛙になる昔話がありますし、フランス料理では蛙も美味しい食材の一つ。
ちなみにオタマジャクシは、いりいろな水辺の生物の恰好のエサでもあります。
左）兄蛙、右）弟蛙
「続よりみち」に描かれている蛙は、前のモデルの弟蛙という設定です。
お兄さんはビルの上からジャンプしようとした飛躍的な感じ堕するのに対し、こちらは趣味のカメラと非常にマイペース。
ゴールデン・ウィークの相棒にはピッタリという感じです。
ちなみに、この弟蛙のデビューは、2016年4月。この時のタイトルが「よりみち」。
これを受け、今回は「続よりみち」と言うわけです。
左）続よりみち（2017年4月）、右）よりみち（2016年4月）
続よりみち 350 ml 288円（税込）、19,000ケース限定
発売は4日前の4月18日〜。全国のローソン、ナチュラルローソン、ポプラで買えるそうです。
ちなみにローソンで販売している「桜むしケーキ」「鰹と昆布の合わせだし たけのこ土佐煮」はツマミとしてマッチングがイイそうです。
また自分で料理される方は、チキン・モッツァレラ、シーフードなど。味は軽めですから和食なども合います。
そして、YONA YONA BEER WORKS、全国のクラフトビール専門で飲むことも出来ます。
話のネタにもお勧めのビールです。
ヤッホーブルーイングの詳しい情報は、以下のホームページにてご確認ください。
http://yonasato.com/ec/
