生活家電.comは、お風呂の残り湯を洗濯に使うことを勧めません!
お風呂の残り湯。翌朝、洗濯に使うこともしばしばですよね。
しかし、ある観点から見ると進められないことを再認識しました。
このため、生活家電.comでは、風呂の残り湯の使用を勧めないことことにしました。
■それはウェットクリーニングの取材で確認された
2017年11月、洗濯表示が変わりました。
これで、一番影響を受けているのは、アパレル業界とクリーニング業界。
それは、今回の表示改正で、アパレルには、その服の洗い方を指定することが義務付けられましたし、クリーニングには、それに対応する義務が生じたからです。
このため、今、クリーニング屋はウェットクリーニングをどうするのかで揉めています。
自分の所で行うクリーニングするところもあれば、外に出すところもあります。
クリーニングの内情は非常に面白いので、それは別途レポートするとして、ウェットクリーニングに対し、今までのドライクリーニングの説明を聞いていた時です。
皆様もご承知の通り、ドライクリーニングは、油溶性の汚れを取るために、石油系の溶剤に洗濯物を入れ洗浄する方法です。
しかし、汚れが落ちていない時があります。
それは、汚れが水溶性である場合(汗染みなどはウェットクリーニングでないと落とせません)と、溶剤が汚れすぎて、洗浄能力落ち、汚れを落とせなくなる場合です。
その場合、溶剤の汚れを除去する方法が用いられます。
フィルター代などが掛かるので、頻繁にせず、利益を追求するクリーニング屋もあります。
しかし、現場で見たドライクリーニングに付いていたメカは「蒸留器」。
聞いてみると、皮脂(人間の油分)は、フィルターでは濾しきれないそうで、そのための蒸留器だそうです。
■残り湯にある皮脂は、フィルターでは濾しきれない
私は、ちょっと青くなりました。
風呂の残り湯を使うのを認めてきたからです。
認めた理由は、温度がポイントで、洗剤の酵素の働きを活発にするからです。
風呂の残り湯は、数日放っておくと悪臭がする程、人間の垢、皮脂が含まれています。
私は、ポンプのフィルターでかなり取れるとしてきましたが、認識が甘かったわけです。
自然は偉大なモノで、海の水を蒸発して雨とします。蒸留しているわけですね。
皮脂はバクテリアが処理しますし。
あーっ、自然はスゴい。
ということで、今後、生活家電.comでは水道水を沸かしたお湯洗いのみ勧めることとします。
深く謝罪すると共に、このことをレポート、記録に留めさせて頂きます。
2017年1月18日