4Kムービーで、妙行寺を撮影した時に起こったこと 〜後編〜
4Kムービーはトラブルにも強かった!
お岩さんのお墓の撮影最中に、停止してしまった4Kムービー。
あれから時間が経ち、きっとほとぼりも醒めた(祟り違い)と言うことをお岩様もわかってくれたと思います。
さて、4Kムービーのトラブルがどうなったか、レポートしてみます。
2016年の一番の恐怖は、この4Kムービーが止まった瞬間でした。
「何故、止まった?」「祟り?」「お岩の四谷怪談は実話を元にした狂言話では?」「お墓を撮る前に、お祈りしたはず」・・・。
とは思うモノの、雨が降りそうな曇天の下、見廻しても誰もいない広大な墓地には、アブラゼミの声だけが肌に纏わり付くように聞こえて来ます。
今一度、お岩様、田宮家、浅野家(ここには浅野内匠頭のお内儀の墓がある)の墓に、ペコペコ頭を下げながら、水組み場まで退却。
ここで、手と顔を洗いました。
あぶら汗が、どんどん出てきます。
ゾンビだと、チェーンソーで対決できますが、守りの御札も効かないお岩様。その場から逃げ出すことにしました。
地下鉄で3駅。乗り換えようとしてカバンを持ったら熱い。
ONの状態が続いていたのです。とにかく電源OFFしなければということで、バッテリーを抜きました。ここでムービーの暴走は止まりました。
■データーは?
這々の体で家に辿り着き、水を飲み、顔を洗った後したことは、データーを確認することでした。
4Kムービーのイイところは、ソフト無しで、データーにアクセスできること。
通常ファイルとして、扱えることです。MPG4ファイルでリスト化されています。
見ると、その直前のファイルも壊れていません。撮し途中のファイルもブラックアウトするところまでのデーターは助かっています。どの様な仕組みを採用しているのは分からないのですが、ファイルは完結しており、そのままでも使える状態。
これはちょっとうれしかったですね。
2K時代のムービーではなかったことですから。
■ソニーの見解
ま、多くの場合、この様な状況を再現することはできませんし、少なくとも「お岩の祟り」は民俗学で扱われるとしても、電子工学などでも扱われません。「攻殻機動隊」「X-File」ではありませんが、もし邪悪な意志を持つとしたらAI(人工知能)と関係があると思います。今のものにあるのは回路だけですので、意志とかではなく偶発的なトラブルといえます。
機材をソニーに渡し、想定される原因を尋ねたのですが、「原因不明」との回答でした。
ま、そうなるとは想定していましたが、ちょっと残念な気もします。
ついでに幾つか、尋ねてみました。
Q1)このようなエラーやフリーズが発生した際の正しい対応方法は?
A1)
・電源を取り外し、約1分後に再び取り付け、本機の電源を入れる。
・[設定リセット]を行い、電源を入れる。
ヘルプガイドに書いてあるそうです。
私は[設定リセット]はしなかったのですが、後はその通りしていました。
しかし、電源=バッテリーを外すのが正規の手順とはとも思います。
Q2)データ保護のためにできること、注意すべきことは何かあるか?
A2)
高温下での撮影や、本体に振動・衝撃を与えることは、故障の原因につながるのでなるべく避けてください。
また、撮影されたデータは、PCや外付けHDDに保存して頂くことを推奨します。
八月の東京は蒸し暑いとはいうモノの、赤道直下のジャングルの様に高温多湿でもないですし、こちらも落としたりはしていないので、う〜んと思いますね。
で、撮影されたデーターは、私の場合、「YouTube」と自分のサーバーに保存します。YouTubeに入れておくと画質は落ちるのですが、どこでも見ることができるメリットがあります。自分のサーバーの方は、オリジナル保存です。
サーバーの代わりに、ブルーレイに保存する手もあります。
Q3)この様なトラブルの際、外出先でSDカードを差し設定で記録をSDに変更した時、継続して録画することができるのか?
A3)電源抜き差し/リセット復帰すれば、継続してSDカードでの撮影は可能です。
これらの総合すると、4Kムービーは2Kとかに比べ、かなりトラブル対応がし易いように思います。
実は、この時期ソニー・ピクチャーのロードショー、実は「ゴーストバスターズ」。西洋版幽霊退治。江戸四大幽霊の一人で、今に名を残すお岩様。些細なことを気にするとは思いませんが、洒落っ気でこの様なことをしたのかも知れませんね。
今となっては、笑える思い出でしたが、当日はビビりっぱなし。長い人生、そんなこともあるさと思いながらも、4Kムービーは割とトラブルに強いことが分かったのは収穫でした。
トレンド『私の愛した四谷怪談 序夜 四大幽霊話、ご存じですか?』
レポート『4Kムービーで、妙行寺を撮影した時に起こったこと 〜前編〜祟りは今も生きているのか?』
2017年2月19日