一番の魅力はサイズ！日立初のロボット掃除機「minimaru（ミニマル）」

新製品

一番の魅力はサイズ！
日立初のロボット掃除機「minimaru（ミニマル）」

ロボット掃除機の標準仕様は、iRobotが牽引しています。「ルンバ」ですね。納得が行く性能を持ちながらも、価格はリーズナブル。さすが！と拍手を送りたいところですが、もう少しカスタマイズしたい部分がないわけではありません。
日本の住宅事情は、狭い＆物持ち。結構キツキツで、手狭です。そうです、ルンバの幅：30cmは大きいのです。

日立初のロボット掃除機、「minimaru（ミニマル）」。
11月19日発売、オープン価格。

日立初のロボット掃除機、「minimaru（ミニマル）」は、日本の住宅環境に合わせて設計されています。
幅：25cm。投影面積にすると30%近く小さいのです。

狭い処にもスイスイ入れると言うより、日本の住居で、使っていて「圧迫感」がありません。非常にポイントが高いです。
今回は、そんな「minimaru（ミニマル）」をレポートします。

■理論から言うとそうのだけれど・・・
ロボット掃除機の基本サイズは、直径：30cm、高さ：9cmが基本です。
家具のサイズから言って、幅：90%、高さ：90% 潜り込めるそうです。
確かに理論的にはそうなのですが、幅：30cmもの大きさのモノが床を走り回っていると、結構圧迫感があります。

それに対し、25cmというのは非常に手頃なサイズです。見ていて愛くるしい。
以前、ルンバの開発担当に、「日本だけでも小型にできませんか？」と聞いたことがあります。
答えは「ノー。」
理由は「小型化し過ぎると性能が足らなくなる。」との話でした。

ルンバの急ピッチな開発スピードを考えると、サイズを決めて、実用に足る性能を充実させたのだと思います。30cm幅、9cmの高さを決めたからこそ、開発を急ピッチに進めることができたということです。

しかし、今の技術を持ってすればどうでしょうか？
メーカーとしては、特に日本メーカーは挑戦しがいがあるのではないでしょうか？

日本人の、日本人による、日本人のための、ロボット掃除機ですから。

■小型化の技術
と、煽るような文句を書きましたが、iRobot社が「厳しい」と言った小型化です。
一筋縄では行きません。

多くの場合、まず手を付けるのは、パーツの小型化とレイアウトを見直しムダを無くすことです。
しかし30%もの小型化。そう簡単には行きません。
しかも、吸引力との小型化を両立が必要です。

発表会の説明資料より。

モーターの小型化はスゴい技術だが、これだけでは差別化できない。

今回、日立独特の技術としては、走行車輪＆サスペンションに新しい技術を導入しました。
減速機構を小型化した上、ストラット式のサスペンションを採用しました。
ストラット式のサスペンションは、簡潔でコンパクトな構造。しかも安価ということが特長。自動車に導入されると瞬く間に、メインモデルとなりました。

ロボット掃除機でも使えるサスペンションを開発したわけです。

■小型なので隅に強い
ロボット掃除機へ多くある要望としては、隅々まできちんと掃除をして欲しいと言うことがあります。
皆が不安がるのが「隅」。「角」です。
各メーカー、あの手、この手で、アプローチを掛けますが、「minimaru（ミニマル）」はどうでしょうか？

実は、ここでもサイズがプラスに働くのです。
ではありませんが、「小さいってことは、便利だね、あ、便利だね！」となります。

■ダブルかきとりブラシ
さてブラシの部分にも工夫がされています。
なかなかのモノです。

フローリングの床に、重曹を散布。「minimaru（ミニマル）」で一回掃除させた状態。
すごくキレイである。

■ナビは、「ランダム型」
ロボット掃除機の性能の半分は、ナビゲーションで決まります。
現在のフラッグシップは、マップ型が主流。いろいろな方法がありますが、ロボット掃除機の位置を把握して、全ての所を残さず掃除をします。

ランダム型は、マップ型が主流になる前のタイプ。
こちらは掃除エリアを決めて、その中を縦横無尽、いろいろな方向から掃除することにより、キレイにします。

iRobotのナビがマップ型に切り替わったのは、約2年前。それまで10年以上、ランダム型。
正確なマップナビゲーションの、開発は期間が掛かるのです。
彼らが、ここで宣言したのは、「ランダムナビは部屋の掃除。マップナビになり家全体の掃除が可能になりました。」ということ。

日本の場合、部屋数は少ないですし、欧米の家屋の様にドア以外入り口がないと言うこともありません。
マンション程度なら十分だと思います。

しかしできれば、「マップ型」にして欲しいと思いました。
個人的にですが、ここはちょっと残念。