メーカーは刻一刻と変わって行きます。
ファミリー企業で、余り変わらないように見えるミーレもかなり変わって来ています。
その中の一つはキッチン。ビルトインのオーブン、IHクッキングヒーター、食器洗浄機、換気扇などは今でもメインで扱っていますが、それは今だからこそ。システムキッチンが当たり前になったからです。キッチン家電をする前に彼らが販売していたのは、システムキッチンです。
システムキッチンは和製英語。
向こうの方では、ビルトイン・キッチンというのが普通だそうです。
それで分かりますよね。ビルトインのキッチン家電を目指したミーレは、そのための土台としてキッチンを発売したというわけです。
初期のモデルが展示されていました。

日本の場合、素材を大切にするので、実はキッチンスペースは、それなりでも済みますが、小麦を主食にする場合、粉を捏ねるスペースが必ず必要になります。まあ、いろいろな工夫がされています。

引き出して使える調理台。

ちょっとした家電も引き出して使える。
そこかしこに、作業しやすい工夫がされています。

クッキングヒーターの下は、鍋がしまわれている。
日本と同じである。

ジャガイモは大量に使うので、どんとしまうところが必要。

ゴミ箱が出てきた時には、ちょっと驚いた。
ドイツ人はすっきりした台所を好むと言いますが、かなり上手くしまい込めるようになっています。

どちらも中々魅力的なデザインが豊富ですが、常に出しておかなければならないデザインと言うことで、デザイン・バリエーションが豊富になったのかも知れません。

ミーレ・キッチンには、この銘版ラベルが付いている。
当時、発売していたビルトインのモデルは、近くの壁に設置してありました。


キッチンの照明。リングの蛍光灯。正直、かなりカッコイイ。