宇宙飛行士の睡眠時間は?
トークショー「地上の暮らしに役立つ宇宙医学 −美容と健康 編−」から
先日、東急プラザ銀座の三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」で、トークイベント「地上の暮らしに役立つ宇宙医学 −美容と健康 編−」が行われました。JAXAで宇宙飛行士運用技術ユニット主任医長を務める松本暁子先生がお話をされました。
私の興味は、ハードワークの宇宙飛行士、何時間位寝ているんだろうか?ということです。
ナポレオンの三時間睡眠は有名な逸話ですが、それをキープするのは非常に難しい。
確かに張り詰めている時は可能です。が、緊張が解けると、リズムがかなり狂いますね。
一週間程度なら頑張れても、一月は厳しい。神経がギスギスして集中できなくなる感じというべきでしょうか。
では、お手本になる職業はということで思いついたのが、宇宙飛行士。
計算され尽くされているとは言え、危険と隣り合わせの職場。持続的な集中力が求められます。
彼らは、どれ程寝ているのでしょうか?
トークイベントで示された図を、書き直すと以下の様なグラフになります。
ざくっと分けると、食事:3時間、ケア:0.5時間、仕事:8.5時間、運動:2.5時間、自由:1時間、睡眠:8.5時間。
運動の2.5時間は特殊としても、かなり普通の生活に似ています。
運動を通勤時間に変えると、サラリーマンでも守れそうです。
この内、先生が重要としたのは「食事」。食事は、仲間と食べるので、コミュニケーション時間も兼ねており、3時間タップリ取ります。
また、仕事の前の確認時間。これが2時間。やり直しが効かない分、チェックはしっかりするそうです。で、集中して、6.5時間。
うーん。同じ事が地上でもできると、「最小残業で済みそうだなぁ」と思いましたね。
睡眠時間は、8.5時間ですが、シャワーを浴びて、ベッドに横たわるなどはできませんからね。飛行機のエコノミー席を少し良くした程度かも知れません。
寝は、浅いような、深いような、微妙なところなのでしょうね。
このグラフを見ながら、お話を聞いて、人間変なストレスを溜めなければ、頑張れそうだなと思いました。
皆さんが、睡眠について考える時の、一資料としてレポートしておきます。
2016年9月24日