●大暑［次候］土潤いて溽し暑し
土曜の丑の日で、ウナギを食べる季節！と言いたいのですが、ちょっと如何ですね。
川が綺麗な時代、ウナギはかなり頻繁に食されました。
ところが夏の暑い時期は、焼き物なので、客が少なくなる。
で、平賀源内がうったのが「土用の丑の日には、ウナギを食べよう」という広告。

ところが、今、日本人の食文化は豊かになり過ぎ、マグロ、ウナギなどは、一国で世界を食い尽くさんばかり。
江戸時代の広告屋に動かされないことを提案したい。

 
●シン・ゴジラ
1954年11月3日。
G作品が封切られました。
東京大空襲から９年。焼けた東京で、母親が娘の手を掴み、「お父ちゃんの所に行くのよ」と諭すシーンが印象的。
今回のシン・ゴジラはひたすらドキュメンタリータッチ。
今までにない非常事態に、どう立ち向かうのかをひたすら描きます。
ビジュアルの見所は東京決戦。
ドローンによると思われる空撮を、上手く使用したゴジラの進行描写は圧巻です。

ちなみに、この非常事態、ゴジラを事故発生した原発と見立てる見方も出来、そのリアルさにはひたすら唸ります。

映画館の観客の集中力も並みではなく、2時間、咳き一つ聞こえず、張り詰めた緊張が伝わって来ます。

この夏、お勧めの映画です。