コインランドリーでの洗濯が最先端のお洒落!? エレクトロラックスが提案する最新のコインランドリーとは?
大学時代、私は、銭湯の間近に住んでいました。当時は銭湯の数も多く、コインランドリーはお風呂に入っている間に洗濯ができると重宝したモノでした。
が、当時はエアコンも付いていない閉鎖空間。決して長居をしたくなる様な所ではありませんでした。
それから35年。今のコインランドリーの発表会があるというので行って見ました。
今年、4月に、セミプロ用の洗濯機を発表したスゥエーデンのエレクトロラックス社。
今回は、セミプロ用ではなく、プロ用機で構成するコインランドリーの提案です。
名付けて、”ecoLux Landry”。
これは機械を販売するだけでなく、いろいろなサービスなども付け販売し、コインランドリーのオーナーにより多く儲けてもらおうというビジネスモデルなのです。
■コインランドリーは、今、第四期に!
エレクトロラックスの分析によると、今までコインランドリーは三回替わってきており、現在、また替わろうとしているそうです。
第一期は、冒頭述べました1970〜1990年。
ターゲットは独身層。学生&独身サラリーマン。まだ下宿という言葉がメインだった時代で、トイレはあっても、風呂は外風呂(銭湯)が基本。洗濯機を持っている人でも、アパートの廊下やベランダに設置することも多く、今考えると極めて「昭和」な風景でもあります。
洗濯機を持っていない人は、コインランドリーを使うのですが、銭湯との併設が実に多い。いつもではありませんが、お風呂に行くときは、洗面器に石けん、タオル、そしてランドリーバッグ&洗剤。体をキレイにするついでに、洋服もキレイにするという感じ。
洗濯機10台に対し、乾燥機4台位でしょうかね。乾燥機はドラム式ですが、洗濯機は縦型全自動洗濯機。家の洗濯機と大差ないように思っていました。
今と違ってエアコンも普及していない時代。夏は暑かったですね。長居をしたくなるような感じではないですから、洗濯の間、お風呂でさっぱりできるのが嬉しかったです。
第二期は、1990〜2000年。
第一期が、独身が多い都市部だとすると、こちらは郊外。生活にクルマがあるのが当たり前な時代です。
当然、店舗は大きく、駐車場完備。
また、業務用の洗濯機も大きくなりました。ミソはここですね。毛布、ふとん、カーテンなど、家では洗えない大物を洗いに来るわけです。
第三期は、2000〜2015年。
場所がスーパー、ホームセンターの敷地内だったり、クリーニングに併設されたりします。第二期の多くは単独ですので、洗濯中は、そこで待っているか、クルマでどっかへ行くかですが、今度は、そうしないで済みます。
洗濯機もドラム式が主で、洗濯乾燥機が登場したりします。そのうえ、ドラム洗浄機能も一般化されました。
これは、非常に清潔志向が高い若者にも受けましたね。
そして第四期。
単身世帯が増える都市にコインランドリーが戻ってくるのです。
今までの家事をするような感じではなく、気持ちのいい雰囲気で、待ちを飽きさせない。
また、単純に自分で洗うだけでないサービスを加え、新しい感覚のコインランドリーとなるわけです。
■家事の延長でなく、カフェの延長へ
コインランドリーは元々家事の延長で作られました。
当然、余り人様に見せるモノではありません。独身男性の下着なんて、誰が見たいと思いますか!
というわけで、どちらかというと、日陰な場所です。
銭湯の隣なので、町内的にはオープンな場所にあるのですが、洗濯物自体「汚れモノ」ですからね。隠そうという気分です。
女性は入りにくい。
今では替わりましたが、ちょっと前の牛丼屋、ラーメン屋に、女性一人が入るのに躊躇する感じに似ています。
第四期のコインランドリーは、ここを大幅に改善。
女性でも入りやすく、居やすくする。そのためにカフェ化(スターバックス化)を目指しております。
エレクトロラックスは元々北欧の会社。ブルーとホワイトが基調カラーとなります。洗濯に相応しい、クリーンイメージ。
ecoLux Landryでは、これをより進め、「エーゲ海」をモチーフにしたとか。
清潔、かつお洒落な店内を目指します。
更に付け加えておきますと、今、ベランダも含め、外干しが厳しい状態になっています。
1つは、建物自体が、外に洗濯物を干すのを禁じているところがあります。まぁ、そうでなくてもマンションの低層階は、下着泥棒の可能性もあり、女性は中々、外に干せません。
に、付け加えて、黄砂、花粉、PM2.5などなど。
今、外は、家の中に持って入りたくない物質が多くあります。花粉症の人なら、花粉が舞う時期、決して外に洗濯物を干そうとは思いませんね。
汚れは落ちたものの、花粉まみれの洗濯物なんて、必ず当たる毒を飲み干すようなものですからね。
こうして家干しする人が、どんどん増えるのですが、部屋干しすると割と部屋が落ち着きません。
コインランドリーを使うとこうした問題もなくなります。
■サービス、サービス!
衣類ケアは、かなり面倒臭いモノ。
洗濯機に汚れた衣類を放り込むのはそれなりですが、終わったら叩いて干す。
そして取り込んで、洗濯物を畳むのは、特に疲れている時は面倒臭い。
CEATECで、洗濯物を折りたたむマシンの開発が発表された時、注目をあびましたが、さもありなんと思います。
ecoLux Landryでは、いろいろなサービスを考えていますが、その一つが代行サービス。
朝、ランドリーの前を通るときに、ランドリーバックを預けていくと、夜、洗って、乾いた洗濯物を畳んだ状態で受けとることができるというものです。
料金は2000円。ちょっとお高くはありますが、クリーニングより安いですし、何より楽。
見方によっては、究極の時短洗濯という言い方もできます。
それに、チラシには出ていませんが、今後のサービスとして、デリバリーサービスも視野に入れているそうです。
これは盲点で、単身世帯は、今後、一人身のお年寄りで体が不自由な人が増えます。
お金持ちなら、一回着ただけで服を捨てるのもありでしょうが、まあ普通は洗濯をします。
ところが洗濯は、干す、畳むなどの手間が大変。
結構利用される方が増えるのではないでしょうか?
■コインランドリーのメリット
コインランドリーのメリットは、他にもいろいろあります。
その中の1つは、汚れの落ちが家庭用よりもイイ事が上げられます。
これは「専用洗剤」を正しく使うことと、ドラムサイズが大きいため、叩き洗いの「叩き」がよりキチンとできるからです。
乾きの方も、「専用柔軟剤」にガス温風ですからね。フワフワの仕上がりです。
加えて、ダニ死滅も可能です。
ハウスダスト、喘息などのアレルゲンですが、いやな部分はダニの死がい、フン、脱皮殻などです。
ふとんのダニを殺すには、熱が確実です。60℃で2分以上。
乾くまで、熱は水分蒸発に使われますので、ふとんの温度は上がりませんが、乾くと60℃以上になります。
風量も多いですから、外側、内側問題ありません。
死んでいますので、あとは、吸引力の大きい掃除機で吸い込んでやるだけ。
自宅でふとん乾燥機を使うような感じで、寝るとき暖かくということはできませんが、清潔という意味で言うとスゴいです。
もっともダニからすると、水攻め、火攻めに掛けられているようなもの。たまりません。
■東葛西店の様子
都内の一号店は、東葛西。
■コインランドリー ビジネス
今時の要件、そして実に使いやすそうな、このコインランドリー。
興味を持たれた人もいると思います。
当然、冒頭に上げたように今上げ潮なら、乗るのは一つの手です。
エレクトロラックスのカタログには次のようにあります。
月の売り上げの算出です。
では、それにかかる費用はというと、約4千万円。ここの部分を投資回収とするなら、4年で元が取れる計算になる。
ただし、セキュリティ、店舗代、サービスを誰が行うのかを考えると、どんなことがあっても稼げますとはならないのも事実。(どんなことがあっても稼げるビジネスなんぞ、この世にはありません)
が、都内で単身世帯が増えるのは自明の理ですし、そんなに悪い話であるとは言えないと思いますね。
多分、キーはサービス。
人口の多い下町住宅街などを狙い、サービスを充実させるわけです。
私なら、先ほど話に出したダニ掃除サービスを付け加えますね。
しかし、今からの洗濯事情を一変させそうなことも事実。
今後、注目の動きの一つです。
詳しい情報は、エレクトロラックスのホームページにてご確認ください。
http://www.electrolux.co.jp
2016年5月31日
タグ: ecoLux Laundry, エレクトロラックス, コインランドリー, 業務用洗濯機, 都内