三菱のショールーム「METoA Ginza」は東急プラザ銀座の1〜3Fで〜す!
東京 銀座 数寄屋橋交差点というと、ソニービルですが、その対面に東急プラザビル銀座がオープンしました。その中に、今まで三菱電機のショールーム「METoA Ginza」があります。
■ショールームの役割
ショールームの役割が、今と昔ではずいぶん変わりました。
昔、メーカーは自社の商品をアピールするために、ショールームを設けました。とにかく、少しでも自社商品に触れてもらうためです。
ところが、今、この役割を担っているのは量販店ですね。
ヨドバシカメラなどは、基本「全商品陳列」ですからね。海外の旅行客を東京案内すると、先方の要求は「浅草」ではありません。
美味しい食事(銀座、築地)、富士山眺望(東京タワー、スカイツリー)、そして家電量販店(新宿、秋葉原)。が実に多い。まぁ、これに加えると「秋葉原」ですね。
で、家電量販店に行くと、「Waoh!」。
気持ちはよく分かります。万国博覧会ですから。
このためですかね。
ショールームは、どんどんなくなりました。
が、量販店ではできないこともあります。
それは、メーカーの考え、ビジョンを述べることです。
今のショールームは、メーカーの考え、ビジョンなどなどを「体感」するためにあります。
■東急プラザ銀座
東急、東京急行は、まじめな会社です。
都内中心エリアは、渋谷。メイン路線は渋谷、横浜間の東横線です。
渋谷には、デパート、109もありますが、東急文化村があります。
音楽、演劇、美術関連を一堂に会し、いろいろ楽しめます。
東急は、渋谷のスポンサーみたいな企業です。
その東急が「銀座」へ進出です。
形式は「プラザ」。プラザの元々の意味は「広場」。そこから転じて「市場」。
レストランも入れて、セレクトショップの集合体というわけです。
東急は、そこから文化発信をしようというわけです。
国内で見ると、銀座発の文化は、1970年代止まり、以降、新宿、渋谷、そして再開発された六本木などが文化情報を発信してきました。
ストリート文化の担い手が、若者になったということも上げられると思います。
が、海外から見ると大いに違います。
銀座は日本NO.1のエリア。「なんでもあるに違いない!」となります。
今回、東急は文化発信で使ったのは「アート」と「ラウンジ(カフェ)」の提供。
カフェは、いろいろな人が交錯する場であり、20世紀中頃までは、大衆サロンの役割を果たし、いろいろな文化活動の起点にもなりました。
必ずしも思惑通りに行くとは限りませんが、悪くない発想です。
アートのモチーフは「(江戸)切子」。
建物から、ラウンジの照明、エレベーター横のパネルなど、いろいろな所に活かされています。
「隠れ切子」なども仕込んでおけば、宝探しの様なゲームも出来たかも知れません。
■METoA Ginza(メトア ギンザ)
三菱のショールームの名前は、METoA Ginza。
ユニークなのは、その構成。
1F〜3Fの3層構造。
各フロア:約300m2(30×10mをイメージしてください。)ですから、1つ1つは、大型店舗位の大きさです。
1Fはカフェレストラン、2Fと3Fがイベントスペースです。
1F、3Fには小さなセレクトショップもあります。
今回は3Fから、入ってチェックしました。
■3F:最新の技術と人々の出会いを導くコミュニケーションスペース
三菱の主張は、タイトルの通りですが、ここは三菱電機からの提案スペースという感じが強いです。
ただ提案と言っても、これをするとイイ暮らしができますとか言うのではありません。
「これって面白い?」という問いかけです。
行った時は、木の皮を貼った家電と、銀箔を貼った家電が展示されていました。
後付けですから、お値段も張るのでしょうが、ここは天下の銀座。
そんな野暮は行けません。
粋か、どうか。自分に合うか、どうかで、見極めてください。
野暮でも、かなり面白い体験です。
春のオブジェは、繊細でした。
余りの繊細さに、デジカメのオートでは抑えることができませんでした。
これにディスプレイが重なり、いろいろなインタラクティブな映像体験が可能です。
ちなみに、併設されているミニ・セレクト・ショップは和のテイスト。
ちょっとお高くはありますが、まぁ、銀座プライスですから。
■2F:METoA Vision
64面のマルチディスプレイ。
言葉で言うと分かりにくいので、是非、動画で紹介します。
半端じゃありません。
アーティストとコラボレーションしての映像作品になるそうです。
■1F:Me’s CAFE & KITCHEN
待ち合わせにも便利なCAFE & KITCHEN。
KITCHENは、スーパーフード豊富な有効栄養成分、低カロリーなどの要素を兼ね備えた自然食材中心のメニューだそうです。
どちらかというと、カジュアルなので、待ち合わせに摘まむのも良さそう。
Cafeはオセアニアで流行している「オールプレスエスプレッソ」アラビカ種の最高品質のものだけを使用し、最新のロースティング技術により豆を焙煎したニュージーランド発のコーヒー豆のスペシャリティコーヒーなど。
1Fのドアからさっと入ることもできます。
この他、立体音響を体感できるエレベーターなど、さりげない高付加価値が満載です。
新しい文化を発信しようとするプラザの中にできた、新しい提案を発信しようとするショールーム。銀座の名物の一つになってくれることを期待して止みません。
■関連記事
ニュース「東京「東急プラザ銀座」内に3月31日に誕生。三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」がオープン。」
2016年4月5日
タグ: METoA Ginza, ショールーム, 三菱, 東急プラザ銀座, 銀座