2016年4月の電力小売自由化に続き、2017年4月に都市ガスの小売自由化となります。
このタイミングで、各エリアの電力会社は、総合エネルギー会社になろうとしています。その片鱗が分かるデーターが、東京電力のブースに展示されていたので、レポートします。
と書きましたが、単純に言うとこのグラフです。
東電:27.8%。単純に言うと、日本が輸入するLNG(液化天然ガス)の約3割を東電が扱うのです。
また、電力会社をまとめてみますと、北海道電力と北陸電力の2社の輸入量が示されていませんが、総計で
東京電力 | 27.8% |
中部電力 | 15.1% |
関西電力 | 10.0% |
東北電力 | 4.8% |
九州電力 | 5.3% |
中国電力 | 2.6% |
四国電力 | 0.5% |
沖縄電力 | 0.2% |
総計 | 66.3% |
東電の使用量が多いのは、供給件数が多いのと、ガスへの設備投資が進んでいるからです。
とはいうものの、このバイイング・パワーは並みではありません。
さて、片や東京ガスはというと、約半分の14.8%。
こうなると量の観点から見ると、東電は東京ガスに対し、有利と言えます。
が、設備を抑えているのは、東京ガスです。現時点では、東電は託送供給であり、設備の使用料を支払わなければなりません。
最終的には、2017年4月の、状況を見ないと何とも言えませんが、東電の「総合エネルギー会社になる。東京だけでなく、全国の東電になる」というのは、理由がないことではなく、充分やりようがあることだと言えます。