IoT時代のスマートハウス普及にむけた人材を育成する 『スマートマスター』資格制度の新設
一般財団法人 家電製品協会が、IoT時代のスマートハウス普及のための人材を育成するため、新たな資格制度として『スマートマスター』を新設します。
IoT機器の普及に伴い、消費者のライフスタイルは大きく変わっていくことが予想されます。
今後普及見込みの”スマートハウス”は、IoT技術を駆使した住宅であり、家庭におけるエネルギー消費効率を高めると共に、その家に暮らす人々の利便性・快適性・安全性などを向上させていきます。
それに関するサービス提供も、多様化、事業者も住宅メーカーはもとより、電力・ガスなどのエネルギー供給業者、電機メーカー、住宅設備事業者、通信事業者など多岐に渡ります。
このため、特定サービスだけでなく、全てを俯瞰しながら、ユーザーに的確なアドバイスをする人が求められています。
『スマートマスター』は、スマートハウスのプロフェッショナルとして、家の構造・性能に関する知識、家電製品から住宅設備、さらにはエネルギーマネジメントまで、それらに関する技術や商品の動向を理解し、様々な製品やサービスを組み合わせる横断的な知識をもって、消費者個々のニーズに合ったスマートハウスの構築を支援する資格です。
本資格制度では、『スマートマスター』を養成し認定するために、育成カリキュラムや学習テキストの提供、認定試験の実施、さらには資格取得後の継続学習の支援などが準備されています。
家電製品協会は、本資格制度を導入・推進することを通して、IoT時代をリードする人材(スマートマスター)を育成し、スマートハウスが生み出す環境メリットと家庭生活上のメリットを、社会として、そして消費者として十分に享受できるようにサポートするとのことです。
■『スマートマスター』試験概要
1.新資格名称:スマートマスター
2.受験資格:なし
3.試験スケジュール:2016年9月に第1回試験実施 毎年年2回(9月・3月)実施
4.試験科目:試験科目は「スマートハウスの基礎」「家電製品」の2科目
5.資格の有効期限:資格交付日より5年間 (資格更新制度あり)
6.受験料:9,230円(税込・2科目受験)、1科目受験の場合は6,180円(税込)
■スマートマスターの知識要件
①スマートハウスの基礎知識
エネルギー問題、家のインテリジェント化、HEMS、スマートメーター、
リフォーム・住宅設備、省エネ住宅・エコ住宅、関連法規 等
②IoT機器(家電製品)の基礎知識
インテリジェント化する家電製品、新たなサービスを生むNeo家電、CSと関連法規 等
■『スマートマスター』資格 学習用テキスト
『スマートマスター』資格取得のための学習用テキストとして、『スマートマスター インテリジェント化 する家と家電のスペシャリスト』を発刊いたします。
本テキストは、家電製品協会の専門委員のほか、家・リフォームなど各分野の専門家が執筆し、大学教授、関連団体が監修いたしました。
テキスト概要 ・書名: 『スマートマスター インテリジェント化する家と家電のスペシャリスト』
・出版社:NHK出版
・定価: 4,104円(本体3,800円)
・体裁: B5判並製/ 440ページ(オール2色)
・販路: 全国書店など
・発売日:1月26日
■一般財団法人 家電製品協会 概要
家電製品協会は、人々の身近にあり日々進化する多種多様な家電製品の安全性の向上、アフターサービスの充実、製造物責任に関する検討、さらには、環境問題と密接なかかわりをもつ使用済み家電製品対策、省エネルギー・省資源対策など、家電製品に共通する諸問題を総合的に捉え、調査・研究と政策の立案、実施を行っています。
また、同協会認定センターでは、複雑かつ高度に発展する家電製品について、ご購入やご使用の場面でお客様のよき案内役となる人材(アドバイザー)と各機器のセットアップから問題発生時のトラブルシューティングを担う人材(エンジニア)を豊富な学習カリキュラムと厳正な試験により認定する資格制度の企画運営を行っています。
これら資格制度は2001年の発足以来、延べ約16万人の資格取得者を輩出しています。
詳しい情報は、一般財団法人 家電製品協会のホームページにてご確認ください。
http://www.aeha.or.jp
2016年1月28日