東京電力の小売り自由化に向けたメニューの検証02
もしくは電気料金が1万円以上 、とにかく電気をつかう人へ
さて、今回は東電の新しいメニューで、電気を多く使う人用のプランです。
これらは、基本料金の単位が「kW」でも示されている通り、スマートメーターが備わっていることが条件となります。
■プレミアムプラン
プレミアムプランは、最初の400kWhまで、9,700円で定額というプランです。
今までの、基本プランは以下の通り。
第1段階料金は、 0〜120kWhで、19円43銭。
第2段階料金は、120〜300kWhで、25円91銭。
第3段階料金は、300kWh以上で、29円93銭。
これで、400kWhを計算しますと、10,024.4円。
新しいスタンダードS、Lプランで計算しても、10,022円です。
そして、従量料金が、1kWhにつき29円04銭。
少々、お安くなっています。
実は、東電はこのプレミアムプランを17,000円/月以上の人に勧めています。
第3段階料金で、0.89円(約3%)安くなっています。
1円以下の値下げでも、絶対金額では、それなりという感じです。
また、先行予約で、2年契約するとキャンペーンで約29,300円お得。
かなり頑張っている感じです。
しかもこれに提携先セットプランが付きます。
■東電自体が考えるお勧めプラン
東電月々の支払いで、次のようなプランを勧めています。
〜8,000円までは、今までのプランです。
8,000〜17,000円がスタンダードプラン。
その上は、プレミアムプランです。
これが基本で、これらは付帯条件が非常に少ないです。
スマートライフはオール電化が条件ですし、夜トク8、12は正直言うと蓄電池、エコキュートなどがないとチョットねという感じです。
逆にお持ちの人は、スマートライフ、夜トク8、12がお勧めです。
■スマートライフプラン
■夜トクプラン
■提携先のセットがないと分からない!
電力供給会社である東電を見ると、料金体系自体は大幅に変わっていません。
何度も書きますが、電力は基本インフラです。
元々、それなりに安い価格で供給されてきたからです。
このため東電で、電力の実質の引き下げは、第3段階料金の部分。
キャンペーン割り引きもありますが、一時的なモノとも言えます。
そのため、東電が進めた対応法は、他のメーカーとの提携です。
総合的にお得しようという考えです。
提携先は、1月7日現在、21社。
いろいろな条件、契約が絡みますから、こちらの詳しい情報が出揃うまで分かりません。
J:COMなども、実施までに見直しはあり得るということですので、後出しジャンケンのような様相です。
■関西でも東京電力!
今回の発表の中、関西でも、中部でも電力売りますという話がでました。
小売会社は、どこからでも調達販売ができますから、問題ない話のですが・・・。
何か、「東京」というブランドを売り出しているような、妙な感触でした。
■アンペア数の確認も、この機会に
実は、この期にしておいた方がいいことがあります。
それは、アンペア数の確認です。
方法は、自分が持っている大物の家電をリストアップすることです。
私が知っている限りで最も大きいのは、IHヒーターの30A。
調理家電は、かなり電流を使います。
電子レンジ、オーブン、トースター、炊飯器は、13〜14A。
調理時、炊飯器+電子レンジ+IHヒーターで、約60A。
これに常に使う照明、冷蔵庫、エアコン。合わせて10A程度。
エアコンは暖房時想定で、約5A。
これをヒーター系にすると、10Aですから、もっと掛かります。
アイロン、ドライヤー、洗濯乾燥機。
要するに熱を出すモノが、アンペア数を上げます。
逆に、10A下げるには、アンペア数の高いモノは、順番に使って行くようにすればイイわけです。
例えば、炊飯器は、IHヒーターで料理を作る前に終わらせておくとかの節電手順です。
消費電力で、目の敵にされている、エアコン、照明は、使う時間が長いのであーだ、こーだ言われますが、単位時間あたりの消費電力はさほどでもありません。
電気料金プランを見直すことも重要ですが、アンペア数を下げられると電気代は安くなります。入居時から時間が経っていると、省エネ化が進みますから、10A位下がっている可能性もあります。
この際、家電の使い方も見直してみませんか?
2016年1月11日