花粉症対策製品の認証制度開始
花粉問題対策事業者協議会 2015年度「JAPOC 冬季フォーラム」より
昨年よりレポートしている「花粉問題対策事業者協議会」、今年はJAPOC(ジャポック、Japan Anti-pollinosis Council)マークも加わり、いろいろなアプローチがされるようになりました。
そんな中、花粉症対策製品の認証制度が開始されました。
花粉症は、「生成」「飛散」「曝露」「発症」の過程からなります。
その内、暴露は飛散してきた花粉を如何に防ぐかと言うことです。
身につけるモノで言うと、「マスク」「眼鏡」「衣類」。
環境を整えるモノで言うと「空気清浄機」「各種掃除機」「エアコン」等が上げられます。
スギ花粉は、一般的に30μm。
PMで表すと、PM30とかなり大きめなのですが、実際は飛散して行く内に、砕けたりして、かなり小さくなります。
今、当たり前の様に私は書いてますが、このこと自体、数年前には充分分かっていなかった事項です。
そうなると、当然のことながら、空気清浄機に求められる機能も違って来ます。
また、ありがちなのが、メーカーが個別に定めた試験基準が別々であること。
自由競争と言えばそれまでなのですが、やはり明確な基準は必要でしょう。
■認証システム
そこで、手を上げたのがJAPOC(花粉問題対策事業者協議会)。
花粉対策をうたっている製品・用品の試験標準化の検討を進め、同一分野の製品群・用品群の業界を超えて、測定試験の基準を策定し、運用することにしました。
第一弾としては、空気清浄機、マスク、眼鏡。
現在、空気清浄機は全て終わっており、マスク、眼鏡に関しては、現在鋭意システム構築中です。
認証済の製品は、次のJAPOCのマークに似た認証マークを使える資格が与えられます。
認証には、JAPOCが指定した、暮らしの科学研究所、もしくは日本食品分析センターのエビデンス(テスト結果)が必要であるため、客観的な評価になっております。
現在、JAPOCの会員であるダイキン、三菱の空気清浄機が、この認証を取得しています。
空気清浄機の効果は、実感しにくいところもあり、JAPOCの認証は「花粉」に関してだけであるが歓迎すべき事と思います。
詳しい情報は、JAPOCのホームページにてご確認ください。
https://www.kafunbusiness.org
2015年12月10日