シャープの大空間向けプラズマクラスター空気清浄機「FP-140EX」
大気汚染は、交通事故に似ている。
最近、そう思うようになりました。
大気汚染の主な原因は、人間の活動です。
工場、クルマ、火力発電・・・。経済行動の終わりにある環境汚染ですからね。 ■大気汚染の死亡者数
交通事故による死亡者がでますね。
でなくするには、クルマ自体をなくすのが最も早いのですが、クルマは非常に便利な道具ですからね。
「分かりました、ではなくしましょう!」というわけには行かないのです。
このため、安全運転の徹底活動をしていすよね。
それでも足らないので、自動運転技術が近々実用化されようとしています。
自由な意志で走ること、つまり走らせる喜び、大型機械を自分の手足のように扱う喜びには乏しいのですが、死亡者は少なくなると思われます。
大気汚染も同様です。
大気汚染による死亡者は、700万人(2014年 WHO発表)。
汚染された空気により、呼吸器がやられ、死に至るわけです。
ちなみに、中国では4000人/日だそうで、これは本当にヤバイ状態です。
原因は交通事故と同じ様に、人間の経済活動が原因です。
しかし、交通事故と違うところもあります。
影響が緩やかなのです。
というか、体が弱い人から順に影響が出てきます。
病気と同じです。
このため、忙しい人(多くの場合、体力のある人)は、意に介さないことが多い。
お年寄り、子供などから、問題は出てくるのです。
ちなみに、中国の隣の日本の死亡者数はどうか?
23,253人。(2008年)
先ほど上げた交通事故による死亡者は、4113人(2014年 警視庁)ですから、一桁違います。
ちなみに、「交通戦争」と言われた1970年。
ここが交通事故の死亡者数のトップですが、16,765人ですから、本当に「やばい!」
「もう待ったなし!」と言わなければならない状態でもあります。
■大空間向けプラズマクラスター空気清浄機「FP-140EX」
そこで空気清浄機が必要とされるわけです。
いつの間にか忍び寄る、大気汚染に対し対抗するためには、空気清浄機が一番です。
また、現在の日本の家はリビングが広くなっています。
建物が大きくなったわけではありません。
吹き抜けが多用され始め、今までの床面積以上に清浄化する空気の量があるという意味です。
いわゆる「大空間」と言われるものです。
この大空間用の空気清浄機ですが、ポイントは空気の処理速度とその時の動作音です。
この空気の処理速度で、今もっとも厳しいのは米国家電製品協会の集じん性能基準「CADR」です。
現段階では、国際基準と言ってもイイでしょうね。
これをクリアすると、集塵力はOKです。
しかし、さすがに全てを網羅しているわけではないです。
CADR合格の空気清浄機は、基本モーターがパワフルです。
別の言い方をすると、動作音が大きいモノも含まれています。
外人はともかく、日本人の繊細な神経には、ちょっと大きいんではと思われるモノもあります。
このため、CADRでなく、国内家庭用空気清浄機の規格もあります。
動作音は、こちらの方が厳しい。
今回、シャープは、これらをファンなどのパーツの大型化ではなく、数で両立させました。
そう通常1つのファンを2つ搭載したのです。
■最大:14m3/分の風量
FP-140EXは、ファン、モーター、静電HEPAフィルター、すべて2個ずつ搭載。
これにより、最大:14m3/分の風量確保しています。
そしてCADRの測定項目中、「タバコの煙」「ホコリ」「花粉」の3つで最高得点を挙げたそうです。
また、ファンを2機搭載だと、同じ風量を稼ぐのに、ファン1機より回転数を落とすことができます。
また羽根の形状をトンボに学んだ、ネイチャー・ファンです。
これに風路を見直すことで動作音を下げています。
静音運転時:26dB。これは静かです。
両立させることが難しい清浄効果と低動作音を両立させたわけです。
■プレフィルター自動掃除
性能もさることながら、空調関係の家電は、性能を維持させることが重要です。
と書きましたが、フィルターは当然目が詰まってきます。
ところが、これが掃除機と違って実感しにくい。
掃除機なら、吸引力が落ちたら、掃除機のダストボックス、ヘッド、フィルターをメンテナンスしてくださいとか、言うのですが、これに関しては能力が落ちている感じがしませんからね。
しかし、能力が落ちると消費電力も上がりますし、あまりイイ事はありません。
で、シャープが採用したのは、プレフィルター(一番外側に位置し、最も大きなホコリを取るフィルター)の自動掃除機能です。
エアコンで、お掃除エアコンというのがありますが、それと同じです。
■空気の情報をモニター
最近、一般的になり始めたのが、室内空気環境のモニタニング。
できれば、「温度」「湿度」「気流」「二酸化炭素」「粉じん」「揮発性有機化学物質」すべて見ることが望ましいのですが。
FP-140EXは、「粉じん」に属する「ホコリ」「PM2.5」、そして「揮発性有機化学物質」に属する「ニオイ」のモニターがあります。
■プラズマクラスターはどこで働くか?
さて、シャープお得意のプラズマクラスターですが、プラズマクラスターイオンはどちらかというと大空間より狭い所で力を発揮します。
というのは、プラズマクラスターイオンは、時間が経つと必ず元の状態(空気)に戻ってしまうからです。
このため、FP-140EXはフィルターでも取れないニオイ分子の分解に使われています。
場所は、吹き出し口。
ここで清浄化された空気に、プラズマクラスターイオンを放出します。
日本人の場合、清浄化というと、無味無臭の「無」に近い空間を思い浮かべる人も多いと思いますが、HEPAフィルターでもニオイ分子をトラップすることはできません。
ニオイは残っているわけです。
これをやっつけるのが役目です。
最後にデザインですが、余り目立たないように工夫されています。
空調家電はあくまでも、黒子ですから。
商品のより詳しい情報は、シャープのホームページにてご確認ください。
http://www.sharp.co.jp/kuusei/ ask me another
2015年11月8日