ブルーエア、空気環境のモニタリングができる”Aware”他を発売!
国内と海外で考え方の違いは多くあります。
その中の一つが、自然との対応の仕方です。
日本は「共存」ですが、海外ではどちらかというと「征服」です。
私は日本のやり方が好きですが、それでは立ち行かなくなりつつあることがあります。
それが「空気環境」です。
この夏に、仏Netatomo社のお天気モニターのテストを行いました。
結果は、生活家電.comで、『認識が変わるデーターが出てくる、仏Netatmoのウェザーステーション』としてレポートしましたが。いろいろな認識が変わりました。
この時は、「密閉度が非常に高くなった日本の家」を中心にいろいろ考えさせられましたが、その後、もはや空気環境に無関心なのはダメだと思いました。
自分を含め、家族を守ることができない、ことが理由です。
1960~1970年の酷い公害(考えようによっては”私”害。金儲けのために放置したわけですから。)の後、日本はいろいろな技術を使って、自然を復活させて来ました。
クルマの対排気技術も世界一ですし、死の川と称された玉川(多摩川)に鮎が100万匹以上戻ってくるなど、それを支える汚水処理技術も世界一でしょう。
しかし、復活は部分的、伐採された雑木林の後には家が建てられ、土はアスファルトで固められています。
また昔の雑木が茂っていた所には、建築材料として針葉樹が植えられています。
昔なら、杉はあってもそれなりです。
今は過多。これが都市部に飛散。下は土ではなく、アスファルトですから、飛散した花粉はどんどん小さくなります。しかも土のようにめり込んだりして捕まえることはありません。
砕かれた花粉からは、アレルギー物質が流れ出しますからね。
花粉症も増えるわけです。
これは一例ですが、PM2.5、窒素化合物他、どんどん増える一方です。
実はWHOのデーターによると、世界のほとんどの大国の空気は、規制値を超えています。
これは都市が人工空間である限り、仕方がないことです。
いろいろな空気成分をキレイにする、植物と土が不足しているからです。
これでは共存は厳しい。「征服」ではないにせよ、十分な防御が必要です。
■部屋の中の空気
実は部屋の中の空気も似ています。
とにかく、今の日本の家屋はQ値が高いですからね。
Q値というのは、密閉度を示します。
夏の暑さに対応するため、日本人はエアコンを導入しました。
このため、家の作りはどんどん変わりました。
伝統的な日本家屋は追いやられ、省エネ住宅として密閉度を上げた建物が標準になりました。
その結果、日本家屋では息をするように出来ていた換気が出来なくなりました。
これが意味するのは、一度小さな微粉末が、その部屋に入った場合、意図的に出さないと出ていかないということです。
これの問題が表面化した事があります。
「シックハウス問題」ですね。
シックは病気。その家に住んでいると病気になるため、そう名付けられました。
今の建築は、昔の様に自然にある物質だけで出来ていません。
もし、昔ながらの材料、昔ながらの工法で建てるとなると、値段も跳ね上がります。
で、使うのが新建材。
今は、よくなったと聞いていますが、昔の新建材は、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)を出します。
ある程度以上吸い込むと、体が可笑しくなります。
医者に掛かると、「シックハウス・シンドローム」と診断されます。
かなり大きな社会問題だったので、国は建築基準法に換気システムの設置を義務付けました。
しかし、人体に影響を及ぼすのは、それだけではありません。
二酸化炭素もそうですね。
二酸化炭素で死ぬことはまずありませんが、1000ppmで脳の働きは悪くなります。
この濃度には、すぐ到達します。
先に挙げたPM2.5の様な微小粒子状物質もそうですし、VOCも問題です。
ちなみに、日本の場合、換気システムは割りとお座なりですね。
あっても使わない人も多いのが事実です。
多湿による黴の繁殖なども同様に考慮する必要があると思います。
使ってもらえる換気システムを目指して、メーカーはもっと頑張るべきです。
ちなみに、内と外を比べた場合、警報が出ている時などを除き、部屋の中より外の方の空気がイイ事のが基本です。
それ位、部屋中の空気は汚れています。
某メーカーが言っていることは、嘘ではないのです。
■認識と行動
私は、何となくで、いろいろな家電を勧める気はありません。
きちんと認識してもらい、購入してもらい、良さを楽しんで欲しいのです。
今回のブルーエアは、まさにそれを代弁するようなシステムを出しました。
“Aware”はモニターシステムです。
受けるのは、スマホ。
“Friend”というアプリで受けます。
当然キレイにしなければ、ならないわけですが、それを受けるのが “Sence+”です。
今、海外メーカーは啓蒙を仕掛けております。
例えば、ダイソンの”アレルゲン物質”、レイコップは”ふとん掃除”。
ダイソンの場合は、家の作りが変わったために。掃除機の意味付けが変わり、一般的には空気清浄機に近い性能が必要なためです。
レイコップは、”ふとん掃除”という新しいカテゴリーを創出するためです。
ブルーエアは、世界有数の空気清浄機メーカー。
ポリシーも、性能も実にしっかりしています。
そこから出たモニターシステムですからね。
いろいろな考えがあると思います。
私の考えから言うと、出るべくして出たもの。
むしろ、何もしない日本メーカーの方が、どちらかというと可笑しいと思います。
そして考えて見てください。
1日の食事量は約0.5kg。水は約2kg。
しかし空気は、10kg。
微量な問題でも、ちりも積もれば山となるとの例え通り、空気は今、一番ケアができない分野かも知れません。
■Blueaire Aware
室内空気環境のほとんど要素の測定が可能です。
空気環境で必要な要素は、「温度」「湿度」「気流」「二酸化炭素濃度」「微小粒子状物質濃度」「揮発性有機化合物濃度」の6点です。
このうち、「気流」を除く全てを測定することができます。
要するに、換気をしなければならないのか、空気清浄機を使わなければならないのか、を的確に教えてくれるわけです。
空気清浄機は24時間をいうメーカーもありますが、換気をした空気は、花粉の多い時期、インフルエンザが流行している時期などの特殊な場合を除き、空気清浄機は必要ありません。
それを実現するのが、Blueaire Aware。
また外の情報は、一番近い計測所から持ってきます。
これで、外との差分が分かります。
換気した方がいいのか、悪いのかが分かるわけです。
■Blueair Sence+
Blueair Senceは非常に使いやすく、高性能です。
花粉症の息子が使っていますが、Senceを使い始めて、春先でも上々。
楽になったそうです。
Sence+は、そのSenceのWiFi付きモデルです。
帰宅前に、空気をキレイにすることも可能です。
■Blueair Friend
Aware、Sence+のためのスマホ用アプリケーションです。
Blueairらしい、シンプルかつ高品位なデザインが魅力です。
複雑なアプリが多い中、シンプルなアプリは大歓迎です。
しかし、空気、水。
母なる大地が、その上に住まう者たちに、用意した空気、水。
これらに個人個人お金を掛けなければならなくなったのは、どう言うことでしょうか?
商品のより詳しい情報は、ブルーエアのホームページにてご確認ください。
http://www.blueair.jp
2015年11月2日