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ジョンソンコントロールズ日立空調、創立


本日、北米のジョンソンコントロールズと日立の合弁会社、ジョンソンコントロールズ日立空調の事業戦略発表会がありました。
今の状態で、経済を追う限り、空気環境は好転することはなく、今からも確実に伸びる市場ですが、事業の考え方を聞いてみました。
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がっちり握手を交わす、COO 兼 社長 飯塚愼一 氏(左)と、
CEO フランツ・サーウィンカ氏(右)。


■ジョンソンコントロールズとは
米国No.1の空調メーカーです。
2014年の売上高:US$427億、従業員:13万人ですから、大企業ですね。
2014年のFortune 500社で、68位ですから、すごい優良企業です。
(ドイツの某自動車メーカー、日本の某電機メーカーの様な不正がないという前提です)

大きく、空調関連のビルディングシステム事業と、バッテリー関連のパワーソリューション事業に分かれます。

このビルディングシステム事業ですが、生産拠点数:80カ所以上、顧客数:100万、全世界の拠点:650カ所です。
大した事業です。

どの位スゴイかというと、どんな高層ビルに入ったのかを見てください。
ゴージャスなものです。

20151005 ジョンソンコントロールズ日立空調 設立 資料_006 のコピー 製品ラインナップは、HVACHeating, Ventilating, Air Conditioning:冷暖房空調設備制御機器、HVAC機器、ビル管理システム、ビルの気流を制御するエアシステム、工業用・産業用冷凍機、住宅用冷暖房&制御システム、そしてサービス、修理&メンテナンスです。

 
■弱点がカバーできる日立
では一方、日立の強みはなんでしょうか?

実は、こんなジョンソンコントロールズにも弱点があります。
例えば、日本市場は余り強くありません。
中国、インド、インドネシアもどちらかと言うと弱い。

逆に、日立はこれが強いのです。

20151005 ジョンソンコントロールズ日立空調 設立 資料_008 のコピー 2 商品にしても、北米の家庭用エアコンは強いのですが、小型、軽量、省エネが要求される世界水重としてのルームエアコンとしては、日立に及ばない。

20151005 ジョンソンコントロールズ日立空調 設立 資料_008 のコピー 実は見事なほど、ジョンソンコントロールと日立は、埋め合わせができるのです。
強力な2社ですから、ブランドも強い。

要素的には、空調の全ての分野でトップを取ることも可能です。

 
■市場成長予想と事業伸び率
ジョンソンコントロールズ日立空調のCEO フランツ・サーウィンカ氏によると空調市場は、年率:8%の伸びだそうです。

20151005 ジョンソンコントロールズ日立空調 設立 資料_007 のコピー これに対し、新会社の目標成長率は、2020年までに50%。

市場の伸びより、少し強めの伸びです。

 
■新会社の成長戦略
この目標を達成するためには、強みだけでは足らないので、次の部分を強化するそうです。

1)製品技術への投資を加速
2)コスト競争力の目標達成に向けてアグレッシブ投資
3)ジョンソンコントロールズの販売チャネルの活用によるグローバルな拡大

 
■ジョンソンコントロール日立空調の概要
先ほどのミッションを掲げるジョンソンコントロール日立空調ですが、ジョンソンコントロールズは60%出資、日立アプライアンスは事業分割と40%出資、という形で成り立ちます。

20151005 ジョンソンコントロールズ日立空調 設立 資料_003 のコピー 日立アプライアンスの事業分割は、空調の開発・製造(日本)、販売・サービス(海外)、製造(海外)で、日本の販売・サービスは日立アプライアンスに残ります。

本社所在地は、東京。
従業員数、約14,000名。
製造拠点、24拠点。

日立のエアコン「白くまくん」の製造は、今後この会社が行う事となります。

2015年10月5日

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