新製品

IFA 2015 27(最終)
がっかりしたサムソン、どこでも扱うスマートウォッチ等


IFA 2015 10でも書きましたが、IFAでの掃除機の最新情報はなく、かなりがっかりしました。
が、がっかりしたのはそれだけではありません。
サムソンブースなどもその一つです。
■目玉がなく、予想外の進化もみられなかったサムソンブース
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サムソンのエアコン。
日本と違う形がユニーク。


サムソンは、言うまでもなく世界トップクラスの大企業です。
IFA会場の南口のほど近いホールに毎年巨大ブースを設立、これでもかと言う程優位性をアピールします。

ところが今年、ディスプレイ技術 OLEDは、LGに持って行かれていますし、その他の分野もこれはと思うモノがありません。
せめて、新しい技術の紹介でもあればと思うのですが、基本去年と同じです。

ちょっと新しいかなと思ったのは、スマートウォッチの「S2」ですが、できることは、全部提案済のモノばかりでした。

昨年は、IFAの会期中、視察に訪れたLGの社長が、ベルリンの家電店で、サムソンの洗濯機のヒンジを壊すという前代未聞の場外乱闘も含め、新技術、アイディアが目白押しだったのですが・・・。

 
■スマートウォッチのこと
ウェアラブル・ギアは、現在全てのメーカーが参加していると言っても過言ではありません。

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ハイアールのスマートウォッチ。
と言われても・・・。


特に、スマートウォッチ。
ハイアールですら参戦ですからね。

これはOEMだからと言うこともできますが、それだけオリジナリティが出しにくい、つまりスマホと同じ環境になっていることだといえます。

スマホの激戦を、アプリを造りながら儲けて勝ち抜いてきたのはアップルだけと言っても過言ではないですからね。
逆にアップルは、OS、ハード、ソフトを造りながら頑張ってきたPCでは、一時倒産寸前まで追い込まれたのですから分からないモノです。

要するに、単にそれだけではダメで、音楽、映像、電子ブックなどで儲けることが重要と言うわけです・・・。

つまり、それらのシステムを持っていないスマートウォッチは単なる器ですから、OEMだろうが、誰も問わないと言うわけです。
一般ユーザーとしては、望むべきところでもありますが、そうなるともう少し安価に徹したモデルなどラインナップを考えて欲しいと思います。

 
■アクティブ・トレーサー
FITBITとJAWBONEが世界的にも有名なアクティブ・トレーサーですが、こちらは、どこでもと言うわけではなく、スポーツ、医療ギアを作ってきたメーカーが、こぞって参入という形です。

計測と記録でだけでは、差が付きにくい分野です。

差が付くのは、使い続けられることと結果より次の示唆ができるかどうかです。

使い続けられるというのは、24時間装着前提という所です。
問題は3つあります。

人間の体は24時間何かを付けるようにできていません。
例えば、腕時計でさえ、寝る時には外すのが一般的です。
この肉体的負荷の問題があります。

次の問題は、充電です。
心拍計を入れたモデルは、長くて一週間、四、五日しか使えないのが普通です。
充電は簡単な様に思えますが、スマホの様に帰ったら必ず充電台の上というのとは異なりますので、結構面倒です。
しかも、必ずという形にしなければ、忘れもします。
で、1日の空白。
皆勤賞が途絶えたような気持ちになりますよね。

で、最後の問題は「飽き」です。
これが一番大きいかも知れません。
手首はアクセサリーと決めている女性もいますからね。
また、一つだけだとファッションに合わない。
時計ですら、数個持つのが当たり前の時代ですからね。
特に女性に悩ましい問題です。

で、正直、これへの新しい解答を示したメーカーはありません。

 
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ガーミンのアクティブ・トラッカー。
GPS機能付き。


ただ、メーカーによる特長は出してきています。
例えばガーミン。
最先端の全地球測位システム”GPS” 受信機で有名な会社ですからね、当然GPSを内蔵しています。
活動量計、睡眠計に加え、自社得意分野と言うわけです。

これはスマートウォッチと意味合いが全く異なります。
注目して行きたいと思います。

 
■冷蔵庫の進化
IFAの中で、今回目立った動きのなかったのが冷蔵庫です。
完成品に近づいていることは事実です。

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LGのライン型コンプレッサー


が、技術展示もありました。
1つは、LGのラインコンプレッサーです。
コンプレッサー(圧縮機)は、冷蔵庫の要です。
当然進化もかなりしていますので、基本性能の圧縮に問題があるという話は聞きません。

ポイントは、効率(省エネ)と騒音です。
LGは、ライン型のコンプレッサーを使うことにより、エネルギー効率:32%、静けさ:25%それぞれアップしたとしています。
中々面白いです。

 
もう1つは、ハイアールのワインクーラーに使われた、半導体素子で冷える技術です。

WITHOUT MOTORですので、コンプレッサーなし。
WORLD FIRSTとあります通り、「世界初」なのですが・・・。

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コンプレッサーが半導体に変わったのが写真で分かる。


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上手く展示してあるが、原理説明がどこにもなく、何をしたのかが全くわからない。


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採用されたワインクーラー。
正直分解してみたかった。


これは欧ハイアールに問い合わせ中なのですが、説明を聞く限り原理が分かりません。
どうも、H20とCO2の上手く使っているらしいのですが・・・。

こちらは最終的に、「間違いでした。」になる可能性がありますが、もしハイアールの言うことが事実なら、スゴいことです。

世界の誰もがハイアールの冷蔵庫を使うことになりますが・・・。

 

2015年10月3日

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