日立の新型「白くまくん」Xシリーズは、第4の目を持つ!
エアコンに特殊センサーとしてカメラが内蔵され、はや3年が経ちました。
それと共にエアコンは、ただ単に部屋の温度を下げるのではなく、いかに中で人が快適に過ごせるのかと、進化してきました。
人は、「頭寒足熱」。頭と足の温度では、足が温かい方が良いのです。
このため人の姿を的確に捉える必要があります。
で、カメラなのです。
日立のカメラは「くらしカメラ」と呼ばれます。
では、4年目はどんな機能が追加搭載されたのでしょうか?
■「くらしカメラ」はどんなことができるのか
2012年に搭載された「くらしカメラ」。
これは「人」の「位置」と「活動量(動き)」を把握するためでした。
そして2013年の「くらしカメラ ツイン」
それに加え、「人」の周囲の「温度」と、「壁・床面」の「温度」を把握することができるようになりました。
2014年は「くらしカメラ 3D」。
3Dと言っても、立体カメラが付いているわけではありません。
言葉の綾です。
「くらしカメラ 3D」が把握するのは、「家具」の「位置」と「形状」です。
エアコンが操れるのは「温度」「除湿」そして「風」です。
冒頭書いた頭寒足熱には「風」と用います。
冷房の場合は、頭に冷風を、暖房の場合は、足に温風を送るわけです。
ところが、人間の一部が家具に隠れていたりすると風が適切に送れません。
このため、風の通り道を見定める能力が有するのです。
■人間に心地よいのは輻射熱
実は私は暖房の風が、すこぶる苦手です。
昔、遭遇したフェーン現象を思い出すからです。
春先の山、18℃位。
山に登るのに心地よい所で、いきなり30℃近い風が吹いたのです。
噂に聞いたフェーン現象だとは分かりましたが、正直気持ち悪いのです。
温風が顔に当たるのがいけませんね。
このため、「くらしカメラ 3D」は大好きです。
これは何故かというと、人間は熱を「輻射」で受けるのが普通だからです。
暖かいモノから、熱をジワーッともらうわけです。
これは気持ちがイイですね。
ただし、これは室内環境を巧みに制御する必要があります。
例えば、温風で床を温め、その温度を人間が得るとします。
この時、床材により対応を変えなければなりませんね。
カーペットとフローリングで同じと言うことはないですから。
これに対応したのが「くらしカメラ 4」。
そうなのです、「くらしカメラ 4」は、空調に必要な室内環境のためのカメラなのです。
■くらしカメラ 4の構成
具体的に、どんな所を見ているのかは、日立の配付資料で見てください。
ここまでデーターが揃わないと、ダメと言うわけです。
これを見ると、人間という生き物は、なんて高性能だろうと思いますね。
■風の制御
昔のエアコンはいざ知らず、現在のエアコンは風を制せねばなりません。
風の当たる位置、量、温度で、人の快適さを作り出すわけですので。
で、日立は、従来の「3分割フロントフラップ」を更に改良。
「ステンレスフラップ6」を作り上げました。
かなり自在に風向きを操ります。
■その他の特長
日立と言えばの特徴でもある「ステンレス・クリーン システム」は継続。
そして、エアコンと言えば必ずの「省エネ」性能も向上させているそうです。
技術的には、室内機が「風路構造改善」「熱変換器拡大」「ビッグ・ウェーブ・ファン・システム」、室外機は「電子制御回路の電力損失低減」「高効率スクロール圧縮機の採用」等々・・・。
ですが、発表会の時、まだ最終テスト中と言うことで、数値発表はされませんでした。
発表されましたら、皆さんにもお知らせしたいと思います。
■第一印象
エアコンも自分の部屋にはめて、良さ、悪さが出てきます。
現時点で言えるのは、稼働時、少し物々しいデザインであるということです。
2014年モデルは、親しみを込めて「ガンダムみたい」と書きましたが、これは何やら「合体ロボ」を思わせます。家電としては稼働させすぎの気がします。
それでなくてもエアコンは、省エネ化のために前にグンとせり出したデザインになっていますからね。
大きいリビングなら問題ないと思いますが、それなりの畳数のリビングだと、目立ってしようがないかも知れません。
が、本気でエアコンを詰めて行くとこうなるのも分からないではないです。
効果を取るのか、それともスタイルを優先させるか、ハムレットばりに悩みは尽きません。
商品のより詳しい情報は、日立のホームページにてご確認ください。
http://kadenfan.hitachi.co.jp/ra/
2015年9月23日