IFA 2015 22
ミーレの先進ビルトイン「ドロワー」
ドイツ家電の雄ミーレは、日本では自動食器洗い機と洗濯機で有名ですが、ドイツだと全ての家電で有名です。
特にいま力を入れているのは、調理家電の様で、行く度に新しいモノでが増えています。
今回紹介したいのは、「ドロワー」です。
調理器具に関してはいろいろな考え方がありますが、使える単機能の調理器具が多いとかなり便利です。
このためでしょうかね。
電子レンジの上に、オーブントースターを置いてある家などザラです。
これをキレイに使うとしたら、ビルトイン型となるわけです。
が、ビルトインは上にポンと乗せるなどはできません。
このためでしょうかね。
ミーレは、通常のビルトインではなく、ドロワーを付けたビルトインを勧めています。
■ドロワーって何
ドロワーの意味は「引き出し」ということです。
単純に言えば、今までのビルトイン型の電子レンジの下にある金属の引き出しです。
実はこれメチャメチャ多用途です。
■低温調理に強い
ドロワーの基本は、低温調理&温めです。
イメージは、引き出して使えるIHヒーターですが、簡単に密閉空間を作り出せるところがミソです。
熱を逃がさない密閉空間ですので、低温のままじっくりという、肉の旨みをそのまま活かせる低温調理が使えます。
日本は魚食を中心に発展させてきましたから、炭火焼きにこだわりますが、欧州は肉食。
低温調理の場合、肉の収縮を押さえることができますので、肉は柔らかく、香り豊かでジューシーなままです。
問題は時間が掛かることですが、自動で調理してくれる上、専用スペースがある場合は、なんら問題がありません。
このため、ドロワーは発売後、一気に人気モノになったそうです。
実際、製品には4つのモードがあり、温めから、低温調理までいろいろサポートしているそうです。
また、スペース効率も非常にイイ。
今までのデッドスペースですからね。
LG、ハイアールの二段洗濯機が評価された今、スタンドアローン型の電子レンジなどにも、付きそうな気がします。
■真空パック機能の展示も
「これ新しいです。」
と見せてもらったのは、真空パック機能のドロワー。
これは面白いと思いましたね。
調理家電はなくては困るのですが、使わない時はジャマといえばジャマです。
台所は機能性を求められますので、使わない時の調理家電を全て引き出しに収めることができましたら、これはずいぶん楽です。
汎用性の棚も悪くないのですが、棚の上の方は取り出しにくかったり、収めにくかったりしますからね。
一度試みに、台所の調理家電、ハンドブレンダーも含めて一度全部ドロワーに入れて欲しいと思いました。
便利だったら、システムキッチンの考え方が変わりますね。
2015年9月22日