新製品

IFA 2015+ 17
パナソニックの目指す方向


多くの場合、IFAで話題をさらうのはサムソン、LGです。
昨年は、場外乱闘もあり、会場以外でも大いに目立っていましたが・・・。
そんな中、今年、「見やすい」「何か違う」「変わったんじゃない」と言われているブースがあります。
パナソニック・ブースです。
■ライフスタイル・ショウケース
今、パナソニックがしようとしているのは、空間を作り上げることです。
家電を止めるというわけでもありませんし、変な部屋を作って売ろうと言うわけでもありません。

その家電がもたらす性能、雰囲気で、生活がどうなるのか?
それを図って、製品をより良くしよう、より良い製品を皆様にご提供しようという考え方です。

 
そんな考え方は、前からあると言われる方も多いと思います。
例えば、リビングでプロジェクターを使い、映画を楽しむ時はそうですよね。
壁面のスクリーン。
通常、どこに隠しておくのか。

プロジェクターも同じです。
ご自慢の機器ですから、インテリアの様に置いといてという発想もある一方、使わない時は見えなくするという工夫も大事です。

隠せない場合、どの様な佇まいで、空間に調和するのかを提示するわけです。

 
デザイン家電ともちょっと違います。
特異なデザインでもある必要はないです。

 
■リビングでの例
いろいろと展示してあるのですが、リビングを見て見ましょう。

DSCF5944 大きな棚に、何でも使えそうなグレーの壁面。そしてグレーの大型ソファーに、ダークグレーの絨毯。
個人的にはモノトーンすぎますが、まあ落ち着いたシックな空間です。

でも、リビングに付きものの、テレビは、オーディオは、ゲーム機は・・・。
さっと見た目にはないですね。

 
空間を作る時、モノは少ない方が作りやすい。

確かに、多くのモノを置いて、その中から独特の雰囲気を作ることは可能です。
しかし、それにはセンスが必要ですし、センスは磨かないと光りません。

 
まず、テレビは、パネルヒーターの様な黒い平面からせり上がってきます。
まぁこれはありですね。

DSCF5976 DSCF5972驚いたのは、スピーカー。
なんとラグの四隅に埋め込んであるのです。

DSCF5966 実はサラウンドシステムというのは、非常に設定がしにくい。
というより部屋は、4つものスピーカーを置くことを想定して作られてはいないと言った方がイイでしょうかね。
このため私は、フロント疑似サラウンド(フロントに4つのスピーカーを配置。後方からも音が聞こえるようにしたシステム)が実使用ではベストと思っているのですが、効果は当然スピーカー4つには負けます。

日本で今ラグは流行っていませんが、それなりの需要が見込めます。

 
あと、面白かったのはリモコン。
白いローテーブルの上に映し出されるわけです。
これは天井に設けられた小型プロジェクターからの映像です。

DSCF5968 埋め込みプロジェクター等は、ビルトイン方式といえますので、今までなかった方式ではないのですが、日本では余り一般的な考えではありません。

 
このパナソニックの挑戦、非常に面白いです。

キッチンなどもいろいろ工夫されていましたが、別の機会にご紹介します。

今回はショーモデルですので、一般家庭用に、汎用化された製品を見て見たいと思います。

2015年9月11日

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