「生活を豊かに！」
家電メーカーなら、絶対にいうこの文句ですが、捉えようによって、ものすごく内容が変わってきます。
日本語がそれだけ曖昧でしたというだけでなく、製品の方向性が天と地とも違うのです。
日本では、ビルトイン型の食器洗い機、そして洗濯機で知られている独ミーレ社。
ある有名な会社に、「なろうとしてなれない会社の1つ」と言わしめた位の会社で、歴史、ブランド、性能とも一線級です。
そのミーレ社が提案する冷蔵庫は、ガラストップで右にならえしている某国の冷蔵庫とは、全く違うモノでした。

黒板がはめてある中の黒い四角い部分。
ドイツの女性が、いろいろチョークで書いていますね。
これが冷蔵庫の扉部分です。

用途は、メッセージボード。

これなら、「遅く帰った時も、家族からのメッセージが伝えられる！」と言っていました。

手書きですからね、下手だろうが、何だろうが味がでます。
ただたどしい字で娘に「お父さんありがとう。頑張ってね。」とか書かれた日には、疲れも吹っ飛ぼうというものです。
決して、メールでは出せない「味」というモノです。

黒い冷蔵庫。
高級感とは離れています。
しかし、書き手がいれば、キッチンがグンと明るくなります。

好きな旦那のため、可愛い子供のために、にこやかに頑張る女性（最近は男性もあり）に、何かイイ感じです。

インテリア雑誌の一頁を切り取ったデザインではないですが、シェイカー家具のようにシンプルで素朴です。
が、ほんとうの「豊かな」生活を提案しているように感じられます。

 
ちなみに、チョークは水拭きできれいに落ちます。
当然、何度でも使えます。

写真の女性の次に待っていたのは、愛くるしい少女。
下の方へ、いろいろ書いていました。
CMに出てきそうな光景でした。