新製品

IFA 2015 14
LGの提案する3つの洗濯ギア
01 TROMM Styler


昨年、LGの社長が、IFAの期間中のある日、ベルリンの家電販売店に置いてあったサムソンの洗濯機の扉ヒンジを壊したのは有名な話です。
昨年のサムソンの洗濯機は、「全自動」ということが大きく取り上げられていて、洗濯機出身のLGの社長は面白くなかったのかも知れません。
それだけに、今年のLGが洗濯に掛ける思いは、かなり激しい。
IFAでは、「大容量洗濯機」「時短洗濯機」に加え、「TROMM Styler」と呼ばれるものが展示されていました。

 
■ロッカーの中でジャケットが踊る
TROMM Stlerは、会社、クラブにあるロッカーのような形をしています。
まぁ、ロッカーが多くの場合、金属で出来ているのに対し、こちらは樹脂でできています。

 
目にした時、びっくりしたのは中でジャケットがフルフルと振るえていたからです。
地震に振るえるような感じです。
踊っているようにも見えました。

 
「これは何だ?」と聞きますと、「スチーマーだ」との解答でした。

 
■デイリーケアは世界共通の悩みか?
家庭で洗える下着などと違い、毎日使うのに家庭で洗えないモノにジャケット、スーツがあります。
使うのは社会人で、お金を稼げるからイイようなものの、お金のない学生時代使いたくないのが、家で汚れを落とすことの出来ないジャケット、スーツです。

クリーニング代が掛かりますからね。

しかし、デイリーケアすると、かなり変わってきます。

私のデイリーギアの御三家は、
1)スチームアイロン(シワ取り、ニオイ取り)
2)AQUA コトン(叩き洗いによる局部洗濯)
3)AQUA ラクーン(オゾンによるニオイ取り、汚れ落とし)
です。

ただ、2)、3)にAQUAとあるのは、ハイアール・アジアが展開するAQUA(アクア)ブランドのことで、唯一無二なためです。
1)、3)は似ているところも多いのですが、オゾンはスチームより効き目が強いですからね。
1)が使える場合、3)に関しては多少考察の余地があるのですが、言いやすいので、御三家と称します。

 
LGのTROMM Stlerは、3)に当たります。
が、オゾンの代わりにスチームを使うところがミソです。
スチームはシワ取り効果もあります。
通常は、ピンと伸ばし、熱と水気(=スチーム)でとなりますが、熱を余り掛けられないため、ジャケットを振るわせて、シワを伸ばしていたわけです。

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「余熱」「加熱」「スチーム」「乾燥」の4つが扉に表示してある。


ロッカーの下部には、スチーム発生器と回収機。
密閉空間ですから、必ず回収が必要です。
そうでないと湿気で、ベタベタになりますからね。

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ロッカーの下部の水タンクと回収用タンク


また、扉の表はコントロール部分、裏にはズボンプレッサーが付いています。

DSCF6990 ■アイロンを掛けるのは面倒か? あるいはデイリーケア家電の有用性
別稿で取り上げますが、アイロンは欧州の十八番みたいな所があり、ガンガン掛けるようです。
ただだからといって、全ての人がアイロン掛けが得意ということはないでしょうし、朝晩アイロンを掛ける人も少ないと思います。

が、多分、スチームアイロンを使いこなせれば、先ほどの3)は多分(あくまでも個人的な感覚で多分)いらないのではと思います。
それほど、スチームというのは大きなポテンシャルを持っています。

コトンもそうです。
手洗いが得意な人は、不要と言えば不要です。

しかし、使ってみると全く違うのです。
それ様に作られた、やりやすさがあります。

アイロンもそうです。
基本はしわ伸ばしであり、ニオイ取りに最適な形状をしていません。
ここら辺が思案のしどころですね。

 
有用性を含め、今からいろいろな主義主張がでてくる分野だと思いますが、面白いのは洗濯機に強い思い入れを持っているメーカーがデイリーを主張する家電を出してきたことです。

注目すべき、分野だと考えています。

2015年9月7日

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