T-fal、衣類のスチームケアを提案するガーメントスチーマー
ガーメントとは、古いフランス語で『装備』を意味します。
そして、今は『衣類』を意味します。
どちらかというと、業界用語なのですが、スーツ用のバッグをガーメントケースと呼んだり、一般的にもまだ使われているという感じでしょうかね。
タイトルのガーメントスチーマーは、衣類用のスチーマーのことです。
日本では余り知られていませんが、欧州ではよく見かける家電でもあります。
■衣類のシワを伸ばす
アイロンという家電があります。
アイロンをかけると気持ちがイイですよね。
ピシッとなりますからね。
家電としても非常に古くからあります。
ところで、アイロンは何故、シワが伸びるのか知っていますか?
熱?
重さ?
アイロンのしわ伸ばしのポイントは、水気(湯気)なのです。
■スチームの役割
アイロン掛けの前に、衣類に霧吹きで水を掛けたり、スチームアイロンならスチームを浴びせますが、これがしわ伸ばしのポイントとなります。
シワは、繊維が一部縮んだりして発生します。
それをナチュラル状態に戻すとシワが取れます。
その時に活躍するのがスチームですね。
スチームは、繊維の隅々にまで、すぐ行き渡ります。
ここで力を入れるとシワが伸びます。
アイロンは自重と面を利用するわけです。
■デイリーケアのニーズ
生活家電.comでは、衣類ケアを2つに分類し考えています。
『洗濯系』と『日常系』です。
日常系(デイリー)とは、その週に使うジャケットなどのメンテナンスのことです。
ジャケットは使うと、汚れ・シワができますが、完全ニュートラルにするためにはクリーニングが必要です。
その間、気持ちよく使えるようにするのがデイリーケアです。
これは割と重要なことですね。
男性で、ファッションに余り関心がないと、一週間位、同じジャケットを着る人もいます。
一番外に着るモノですからね、
いろいろな臭いが付きますし、いろいろなシワができます。
今後の高齢化社会を考えた場合、ジャケットは時々しか着なくなる人も多いと思います。
一度着ても、汗、垢、ニオイなどは付いています。
風通しの良い、クローゼットにしまっておくのならイイのですが、そうでない場合は、衣類も傷む場合があります。
ケアしてしまうと、そんなこともありません。
■インスタントスチーム 3320
『インスタントスチーム 3320』は、本場の欧州でも使われる本格派のガーメントスチーマーです。
1Lの水タンクを持つ本体に、長いホース、そしてノズルが付いています。
日本では、節約系国民性の上、エネルギーが豊かでないためでしょうか、スチームは必要最低限しか使いません。
が、欧州は、産業革命でワットの蒸気機関がクローズアップされたのでも、察せられるように、スチームを多用します。
内燃機関、暖房、料理、コーヒー抽出(エスプレッソのことです)、しわ伸ばし、等々。
しかも、洋服は、『洋』の字が付いている位ですから、彼らの十八番でもあります。
2週間後には、世界最大の家電ショー「IFA」が始まりますが、そこでは信じられないほど多種多様のアイロンが展示されます。
幅を効かせているのは、スチームの水タンクが別になったアイロン。
大きなものになると3Lもの大容量もあります。
60分アイロン掛けができるのが、ヨーロッパ流です。
そんなふうに使われているので、T-falは『インスタントスチーム 3320』は要を得ています。
1Lもの大容量タンク。
本体スィッチを押すと、60秒でスチームがじわーっと出てきます。
勢いこそ、ないですが、豊富な水量がありますので、問題はないですね。
ハンガーに掛けた衣類そのまま、シワを伸ばしたいところを引っ張りながらスチームを当てながらゆっくり動かすと、「えっ」と思うほどキレイにシワがのびます。
スチームは、水蒸気ですから温度は基本100℃です。
人間でも火傷します。
タンパク質が剥き出しの「ウィルス」、そして「細菌」「カビ」などは死滅します。
当然、ニオイもとれます。
また洗濯のサポートにも使えます。
黄ばんだ襟汚れには、ペースト状にした重曹を薄く塗り、スチームを掛けたあと洗濯すると、劇的に落ちます。
また簡易的ですが、ソファー、絨毯の雑菌が居そうな場所にかけることも可能です。
ヘッドブラシのアタッチメントも付いています。
ブラッシングは、衣類の日常ケアの基本ですからね。
基本が出来ているわけです。
■ハンディは、スチーム&プレスの2 in 1
ハンディ型は、和裁で使う「コテ」のような形状です。
スチーマーとアイロンのハーフともいえますが、上から押しつけるタイプのアイロンではありません。
先に説明した『インスタントスチーム 3320』が、PCでいう据え置き型なら、こちら『2 in 1 スチームアンドプレス』は携帯型です。
それは携帯用の袋が、同梱されていることでも分かります。
スチームに関しての一番の違いは、『インスタントスチーム 3320』がじわっという感じのスチームであるのに対し、『2 in 1 スチームアンドプレス』はジェット・スチームです。
量ではなく勢いで勝負です。
シワ取りも出来ますし、要所要所のアイロン掛けも可能です。
T-falから発売される2つのガーメント・スチーマー。
何かと便利そうです。
2015年8月22日