大和ハウス、PM2.5、大気汚染物質を浄化する「大気浄化壁面緑化システム」販売
大和ハウス工業(株)と大和リース(株)が共同開発した「大気浄化壁面緑化システム」が、2015年8月6日より、販売開始されます。
本体工事価格は、1m2 当たり20万円(税抜)~です。
「大気浄化壁面緑化システム」は、汚染された空気をファンで吸い込み、汚染物質を土壌層に吸着させ、植物や土壌の微生物により二酸化窒素やPM2.5大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒子の大きさが2.5μm(1μm=1mmの1000分の1)以下の非常に小さな粒子の総称。などを分解・浄化させるシステム電気代・灌水代・メンテナンスコストなどで年間4,000円/m2~が必要となります。です。これにより、PM2.5は約65%削減できるとともに、二酸化窒素は約90%削減1m2 当たりでアイドリング中の自動車約10台分の排気ガスを削減できます。することができます。
環境省の「環境基本法」の大気汚染に係る環境基準によると、人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準として二酸化窒素は「1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること」とされています。
しかし、2010年度に環境省が実施した調査によると、自動車からの排気ガスなどにより都市部では基準値を達成できず、課題となっています。
大和ハウス工業と大和リースは、グループ会社であるフジタが開発した土壌を用いた大気浄化システム「EAP」Earth Air Purifierの略。商品名。で培ったノウハウを、土壌基盤型壁面緑化工法「D’sグリーンフレーム」大和ハウス工業と大和リースが2012年に開発した垂直な土壌層の緑化システム。に組み合わせ、「大気浄化壁面緑化システム」を開発しました。
■「大気浄化壁面緑化システム」の特長
●省スペース
「大気浄化壁面緑化システム」は、都市部などの狭小地でも設置可能な土壌層を利用した浄化システム。
これまで、一般的に土壌層を利用した浄化システムは地面に設置するため、広い敷地が必要となり、都市部では不向きとされてきました。
これに対し、大和ハウス工業と大和リースは壁面に土壌層を設けることにより必要敷地面積の省スペース化を実現した「大気浄化壁面緑化システム」を開発。
これにより、本商品は土壌層を水平に設置する「EAP」と比較して、必要建築面積を約1/5にすることができました。
●半永久的に効果が持続
「大気浄化壁面緑化システム」は、土壌層に二酸化窒素やPM2.5などを通気させることで、汚染物質を半永久的に浄化できるシステム。
このシステムでは、まず汚染された空気をファンで吸い込み、汚染物質の多くを土壌内の水分に吸着。その後、吸着された汚染物質の一部を土壌微生物が分解し、二酸化窒素などを無害な窒素として放出。植物も栄養素として汚染物質を吸収します。
これにより、PM2.5を約65%、二酸化窒素を約90%削減することができます。
土壌微生物が分解を続けるため、持続的な効果が期待できます。
大和ハウスの環境への取り組みは、以下のURLでご覧ください。
http://www.daiwahouse.co.jp/eco/index.html
2015年8月8日
タグ: フジタ, 大和ハウス工業, 大和リース, 大気浄化壁面緑化システム