衣類ケアに新分野!
「手入れをしながら着る」ことをサポートする製品群
ちょっと昔の家だとあったのが、衣桁と乱れ箱。
着物をかけたおいたり、入れておいたりするものです。
それが、現在、蘇りつつあります。 ■衣類ケアの種類
衣類ケアは大きく2つに分けられます。
一つは「洗濯」し、「新しく」して着る衣類ケアです。
もう一つは「手入れ」をし、「そのまま」着る衣類ケアです。
上の方は、ご存じですよね。洗濯です。
シャツ、下着、カジュアル・ウェアが対象です。
では、下は何でしょうか?
スーツなどの、洗濯できないもののへの日々の対処のことです。
■着物の扱い
盥に洗濯板。
昔の洗濯の姿です。
しかし、今のように毎日洗濯などはしません。
大変ですからね。
家事の中で一番重労働になるのが「洗濯」です。
1950年の家電三種の神器は、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫。
この中で、一番普及が早かったのは白黒テレビ。遅かったのは冷蔵庫だそうです。
白黒テレビは、流行と好奇心に支えられたのですね。
残り二つは家事に直結します。
そう考えると、洗濯の労力は、買い物の労力を超えていたと見ることができます。
その位、大変だと人はどうするでしょうか?
洗いやすいモノを着るか、同じ着物を長時間着るのかです。
そのために使われたのが「衣桁」です。
別の言い方をすると、衣紋掛けです。
今と違うのは、羽織、コート、長着(着物のこと)、長じゅばんなど全てのものを掛けておくことができます。
外から家に帰ると、外出着を衣桁に掛けて、風を入れるわけです。
水分を抜き、ニオイをとります。
で、襟垢をチェック。
汚れていたら、そこだけ汚れを取ります。
場合によっては、香り袋で、香りを付ける人もいます。(もともとそれが目的でした)
こうやって、汚れるまで着て、洗うわけです。
乱れ箱は、今でも旅館によっては使っています。
浴衣(寝間着)を入れてあるものです。
もともとは、着る時に必要なものをちょっと入れたりするものです。
■今の状況
今、似た感じで使われるのは、スーツ・ジャケット類です。
ところが日本のクローゼットは、押し入れ改造型が多いので、風が通りません。
このためハンガーに掛け、部屋に吊すのですが、ズボンをどうするのかを含め、定番の回答はありません。
今、これに対し一つの流れができ初めているように思います。
まだ、出来がよく、お勧めというところまで行かないモノもありますが、ご紹介します。
■手入れに必要な三要素と、その家電
長く着るための三要素は、「臭くない」「シワがない」「汚れがない」ですね。
これに対し、次の家電が提案されたのが2015年です。
●臭くない アクア 衣類エアウォッシャー「ラクーン」
低濃度オゾンをジャケットに通すことにより、「消臭」「除菌」をすることができます。
夜、焼肉を食べ、翌日会議、デートなど、急を要する場合などには、特に重宝します。
現代人は、強いニオイに弱いですから、より重視される機能です。
ただ、掛けられるのは一着のみ。
この大きさだと、押し入れに入れておくなど出来ませんので、衣桁のように部屋に飾られることを前提に、外出着が全て掛けられ、外出時に身につけるものを置いておけるようにしてもらえたらと考えています。
●シワがない ハンディスチーマー
ツインバード、パナソニックなど、いろいろなメーカーから出されています。
近々、アイロンで有名なT-falも参入します。
ハンガーに掛けたまま使えることが、ポイントですね。
アイロン台がなくてもということですので、どこでも使えます。
出張、旅行先に持って行くのもイイですね。
ハード・スーツケース内でもシワが寄ることは多々ありますので。
一つ持っておくと、かなり重宝です。
●汚れがない アクア ハンディ洗濯機「コトン」
押し洗い可能なハンディ洗濯機。
食事の時のソースのシミなどは、手洗い(揉み洗い)だと中々きれいになりません。
レストランのトイレで、情けない思いをした人も多いと思います。
そんな時に便利なのが「コトン」です。
最低限の洗剤量、それを最低限の水で落とします。
これはなかなか嬉しい。
汚れは固着すればするほど落としにくくなります。
先手必勝の日常の手入れを絵に描いた様な製品です。
■今から重要視される分野
三大家事は、炊事、洗濯、掃除と言われます。
しかし、ケアと書き換えるとどうでしょうか?
健康ケア、衣類ケア、住居ケア、といえませんか?
この内、多様性がありそうでなかったのが、洗濯です。
最低、洗濯機とアイロンがあれば、何とかなるとしてきましたからね。
しかし独身者世帯が増えきた現在、日常の手入れは非常に重要です。
ケアは、すべて先手必勝ですからね。
トータルで見ると、そちらの方が楽です。
掃除機も、スティック型掃除機が主流になりつつあります。
少しだけですが、さっと掃除できるわけです。
洗濯は、これより手間が掛かりますが、スチーマー、コトンで数分で対応できますし、ラクーンは一分でセット可能ですからね。
少ない手間で、対応できます。
このうち、製品として複数社参入はスチーマーで、他の製品は、今から伸びる状態です。
未知数的な所も多くありますが、手入れをしながら着る。
今後大きくのびる分野だと思います。
更にいうと、ラクーンが衣桁の機能を持ちますと、部屋に服が散らかることもありません。
これは独身者にとって、本当に便利!
まずは、皆様にご紹介を。
2015年7月1日