レポート

特集 24時間活動量計完全比較 Jawbone「UP24」vs fitbit「flex」 バトル3 アプリ


24時間活動量計選択のポイントは煎じ詰めると3つです。
1)24時間装着しても問題はないのか?
2)自分が欲しいことを測定できるのか?
3)楽しく継続できるのか?
今回、UP vs flex のラストバトルは、アプリを確認することにより、楽しく継続できるのか?を検証したいと思います。
ちなみにアプリは、機種によって変わりませんので、今回はアプリ名UP(JAWBONE) vs fitbitと記載します。

 
■アプリのポイント
24時間活動量計は、運動量(歩行)、睡眠の測定をします。
しかし、それを活かすには記録、関連づけ、指針が必要です。
それを行うのが、アプリです。

今までレポートした通り、1)2)に関しては、まだ不完全です。
女性と24時間活動量計の話をしていてよく言われるのは、「その日のファッションに合わないと付けられない」「寝る時は裸でしょ」の2点。

約束を裏切られた様な言い分ですが、1ヶ月連続して付けていると、彼女たちの言い分は至極最もだなぁと思う時があります。

まぁ、1)2)は物理的な制約の話であり、なかなか実現は難しい。

3)はアプリに寄ります。
アプリはプログラムですから、1)2)と違って、いろいろなことが実現できます。
どんなことができるのかを、見て見たいと思います。

尚、アプリは進化しますので、現時点の話です。

 
■記録と追記
記録は、アプリを立ち上げた時に同期します。
完全自動というわけではありません。

常に同期し続けなければならないモノではありませんので、スマホ、活動量計の電源を少しでも長持ちさせるためには、これで問題ないと思います。
また立ち上げた時につながらない場合もあります。
その時は、画面を下スライドしてください。
同期します。

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左)JAWBONEのアプリ「UP」のメイン画面と同期の様子(黃矢印)
右)fitbitのアプリ「Fitbit」のメイン画面と同期の様子(黃矢印)


さて、24時間はめていて、データーの取り残しがなければ問題ないのですが、データーが取れていない場合は、追記します。
追記は、双方共に可能です。

例えば、UPの睡眠の追記は、次のようにします。

IMG_1789

左)メイン画面の睡眠をClick、中)右上の「睡眠+」をClick、右)就寝時間と起床時間を追加。「✓」をClick


次に、fitbitの追記です。

IMG_1794

左)メイン画面を下にスクロール。睡眠の部分を出してClick、中)右上の「+」をClick、
右)「睡眠記録を追加」をClick
以降、画面の指示に従い睡眠時間を入力。日本語での指示なので迷わない。


追記はバージョンが新しくなる度に、よくなっており、相当楽です。

 
■1日の活動記録
1日の活動は、運動(起きている時の活動)、睡眠(寝ている時の活動)、摂取カロリー(食事)で表します。

メイン画面では考え方がかなり違います。
UPのメイン画面は、運動と睡眠です。
表示はグラフ。グラフ内の数字は、目標に対しての数字になります。
下にスクロールすると詳しいデーターを見ることができます。

それに対し、flexは一日毎のデーターを数値で表します。
目標に対しては、その下の棒グラフで示されます。
flexのイイ所は、消費カロリー数が見やすい位置に表示されることです。

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左)「UP」のメイン画面。最も大きな数字は、目標に対する達成率(黃矢印)、
右)「fitbit」のメイン画面、最も大きな数字は、測定データー。目標達成率はグラフで図示される(黃矢印)


 
■摂取カロリーのインプットは、写真連動のUPがいい。
食事による摂取カロリーは双方とも、自分で打ち込むことになります。
しかし、案外覚えていないことのも多いですよね。
昼のラーメン一杯なら兎も角、2-3種おかずが付く夜は案外見逃しがちです。

外食した場合は、レシートが役に立ちます。
しかし家庭では記録が残りませんからね。
それも考慮すると、まぁ写真が一番です。

ところが、flexの方は、写真が使えないアプリなのです。
このため、写真があっても、記憶に頼るか、メモを取るかしなければなりません。
これは大いに面倒臭いです。
例え、近しい料理のカロリー数が検索して分かるとしても、かなり面倒です。

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左)メイン画面の「摂取カロリー」より入力画面に入る、
右)本日のカロリーがないことを確認して、右上の「+」をClick


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左)上の「検索」に「料理名」を書いて検索、
右)例として「お好み焼き」の検索。自分が食べた料理が見つかったら、Click。保存すると、料理が加わる。


UPの方のアプリは、写真が使えます。
ここの部分に関しては、圧倒的に使い勝手がイイです。

詳しくは、この稿をお読みください。
JAWBONE社 UP24 12ヶ月毎月レポート 第2回 食事の記録を付けよう 〜食事日記ダイエットの薦め〜 改訂版

 
■通信機能と表彰システム
双方共に、友だちとデーターのやり取りができます。
例えば、運動履歴(歩行数)を履歴を友だちに披露、相手のデーターを受取、褒め称えるわけです。
これは体質的に合う人と、合わない人がいますね。

私はデーターから、友だちの行動をつい考えてしまうので、ずっと送られるのはちょっと苦手です。

 
そのためでしょうか?
応援システム的なものが双方用意されています。
UPの方は、「目標達成」の表示と、Smart Coachです。
Smart Coachは、日々、そしてその人の状況によりいろいろな変わります。
このコラム的なSmart Coachですが、結構ためになります。

IMG_1506

左)「UP」目標を達成すると、グラフがギラギラ光る(黃矢印)。下黃矢印がSmart Coach。
右)「fitbit」あるレベルに到達するともらえるバッジ。単純だが成果のコレクションであるため、嬉しい。


flexの方は、バッジシステムですね。
笑ってはいけません。
RPG、ポケモンの洗礼を受けた日本人だとハマります。
自分の成果がコレクションにとして集められるわけですので。

双方共にユニークなアイディアで勝負しています。

 
■今できることとできないこと
24時間活動量計は、いろいろな見方ができる面白い計測家電です。
活動という意味では、それなりの計測ができるので完成されていると言えます。

しかし活動を「健康」につなげたいとすると、別のことが必要になります。

医療活動には欠かせない、「体重」「心拍」「血圧」「血中成分」などとの連携が重要になります。

「心拍」「血圧」は製品に取り入れることが可能だとされていますし、実際「心拍」を付けているものをfitbitは販売を始めています。
UP3も似た機能を持ちます。

ただし「体重計」は難しいですね。
海外ではデーター転送できる体重計が販売されているそうです。

 
■拡張性する必要があるアプリ:他の健康測定器との連動
一番連動させたい「体重」に関しては、双方共に簡単に手入力できます。
ただし現時点では「血圧」などデーターに関しては枠がありません。

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「UP」に体重データーを追加。
左)メイン画面の下「×」をClick。5つの追加項目が出るので、「体重計」をClick。
右)下黃矢印をClickし、体重を入力。その後、右上の「✓」をClickし確定。


機種が増える毎に、項目が増えると思います。

 
■拡張性する必要があるアプリ:PCとの連動、データーの持ち出し
こちらはfitbitのサービスです。
ネット上のfitbitのホームページから自分のデーターを見ることができます。
スマホ版に比べデザインがよくちょっと嬉しくなります。

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「fitbitPC」のメイン画面。ダッシュボード。


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記録の追加も、スマホよりやり易い。


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アカウント設定の中に、「データのエクスポート」があり、データをエクセルで書き出せる。


また、エクセルデーターにして表管理、データー移籍することも可能です。
これは割と便利です。

 
■総括
いろいろな機能があると思われたことと思います。
ただ使ってみると良かったり、悪かったり。

が、カロリー管理をやってみたいという人は、UPの方をお勧めします。
とにかく楽ですからね。

その他のことを主眼にするのでしたら、自分の好みで決めてもらっても余り問題になることはないと思います。

 
UP24とflexを三回に渡り、詳細に見てきましたが、個人的にはUPの方が使いやすいかなと思っています。
しかし、着せ替えができるflexも魅力も大きいです。

皆さんの気持ちにピンと来るところはあったでしょうか?

 
商品のより詳しい情報は、各社のホームページにてご確認ください。
Jawbone:https://jawbone.com/ fitbit:https://www.fitbit.com/jp


 
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2015年6月3日

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