新製品

「人体」と「住環境」に配慮した掃除機
ダイソン「V6シリーズ」!


フロア・ケアに欠かせないモノと言えば、掃除機です。
店に行くと、サイクロン式キャニスター掃除機、紙パック式キャニスター掃除機、スティック型掃除機、ハンディ掃除機、ロボット掃除機と、きちんと分類して陳列されています。
用途によって、お選びしてくださいとは店員の弁ですが、実は今かなり変わりつつあります。
それは、「人体」「住環境」に配慮しているのか?
という新しい提案がなされて来ているからです。

 
■掃除機は「吸引力」だけじゃダメ!
今回紹介するダイソン社のCMは皆さんご存じですよね。
「吸引力の変わらない、世界で唯一の掃除機。」

ダイソンがサイクロン方式を実用化して以降、吸引力が競われたのは皆さんもご存じの通りです。
キャニスターは元より、数年前までは吸引力が弱いと言われていたスティック型掃除機もよく吸います。

 
しかし本当にそれだけでイイのでしょうか?

答えは「ダメ」です。

理由は、ライフスタイルが変わったためです。

 
■「掃除の時は窓を開けて!」と言われても・・・
掃除の時は窓を開けて、家の空気を入れ替えながら掃除する。
それはそうですよね。
掃除の時、ホコリも舞い散りますからね。

大多数のホコリは、掃除機のダストボックスに収まります。
しかし、全てではありません。
床から舞い上がったり、排気で舞い上がったりする。
窓を開けた方がイイに決まっています。

ところが、今、家の掃除ができるのは、平日は夜しかない人が結構います。

独身者はその典型ですね。
朝起きて、朝食を取り身だしなみを整えて会社へ行く。
帰ってくるのは、夜の7〜8時。

夏は暑いし、冬は寒い。
窓を開ける気になりません。
「少しだから大丈夫・・・」と、窓を開けずに掃除をしてしまうわけです。

 
■床には必ずアレルゲンが!
20150512 ダイソン 現代住宅におけるハウスダストの実態_001

発表時に配布された資料
「現代住宅における
ハウスダストの実態」

しかし、それで問題はないのでしょうか?
実は大ありなのです。
家のアレルゲンは大きく2つあります。

1つは花粉。植物性のアレルゲンです。
もう1つはチリダニ。カビなどの動物性のアレルゲンです。
こちらはダニ本体より、フン、脱皮した殻、死骸など、カビは胞子なども問題になります。

双方共に特徴は「微細」なこと。
掃除機で吸ったはイイのですが、排気と共に排出していまいますと、部屋のあちこちにばらまくことになります。

 
そうなのです。
締め切ったまま掃除すると、それらは外に出ませんからね。
いやな状態になるわけです。

じゃあ思い切って窓を開けましょう。
季節によっては、花粉、PM2.5、黄砂、ウィルスが入ってきます。
開けない方が良かったなんてことにもなりかねません。

 
■掃除機に必要な要素
DSCF1756

V6 フラフィ。

今後のことを考えると、窓を開けずに使えるのが掃除機の基準といえます。
その他、欲しいものも含め箇条書きにしてみました。

1)強い吸引力
2)排気がキレイ
3)動作音が静か
4)「強」で20分以上の連続使用が可能
5)できればコードレス
6)バランスがよく操作し易い
7)アタッチメントが豊富であり、1台で事足りる

少なくともこの7つはクリアして欲しいと思います。

 
■「V6 Fluffy(以下V6フラフィ)」は、前回モデル「DC74 fluffy(以下フラフィー)」とどこが変わったのか?
端的にいうと「排気フィルターの有無」です。
0.3μm、別の言い方をすると300nmまでの微細物を、99.97%フィルタリングできる機能です。

ちなみに、「微小粒子状物質」で有名な「PM2.5」は、2.5μm以下の微小粒子状物質の意ですから、このフィルターはかなり目が細かい。

ダイソンは、この春発表発売した、空気清浄機能付き扇風機「Pure Cool」でも新型フィルターを披露していましたが、こちらは更にスゴく、0.1μmまで分離できます。
掃除機と空気清浄機のフィルターで若干性能差があるのは、フィルターの大きさによります。
空気清浄機のフィルターの方が大面積であり、フィルタ機能を持たせることができたことが、その理由です。

逆にいえば、掃除機のフィルターがスゴく高性能であることが分かります。

DSCF1821のコピー また、このフィルターが正常に働くためには、掃除機から漏れないことが重要です。
こちらの方は、動画でご確認ください。



 
fluffyは、強力モーターに、良いヘッドを組合せ、強い吸引力を実現しています。
上記コンセプトの(1)をクリアした上に、新型排気システムで(2)もクリア。

 
では(3)はどうでしょうか?
歯に衣を着せぬ言い方をすれば、動作音はダイソンの泣き所でもありました。
サイクロンシステムは、空気とゴミを分離するシステムでですからね。

もし完全なサイクロンシステムが存在したとしたら、「フィルター」は付けなくてもよいのです。
しかし、人間が作るモノに「完全」は存在しません。
「ある一定条件の中で、問題とならない」というべきでしょうね。

実際ダイソンのサイクロンシステムは、よくできています。
しかし、窓を開けずに掃除をするというように、条件が変わったわけですので、ダイソンは的確に対応フィルターシステムを付けたわけです。

話を元に戻します。

そのよく出来たサイクロンシステムの場合、フィルターがないわけですから、モーター音などは排気と共に外へ出ます。
今回は、フィルターシステムがあるので、動作音も軽減されています。

さらに付け加えます。
ダイソンのスティック型掃除機の排気は、一部手に当たります。
掃除の後は、基本手を洗いますので実害はないのですが、心理的にはかなり負担になっていたのも事実です。

DSCF1761

発表会場のパネル展示より
左)吸引力。キャニスター型より強いことがグラフ化されている。
右)イメージスーパーイラスト。排気方向は誤り。フィルターを通るため横側に排気される。


今回のフィルターシステムは、そこもプラスに働いています。
排気の勢いが削がれているのです。
少なくとも、「個人的には問題ないね。」と言えるレベルになっていると思います。

完璧とは言えませんが、(3)に関してもイイ感じだと言えます。

 
(4)〜(7)は今までもクリアしてきましたからね。
V6 フラフィーは、完成度の高いスティック型掃除機ということができます。

 
■ハンディ掃除機「V6 Mattress(V6 マットレス)」
V6 マットレスは、その名前からも分かる通り、布団掃除を意図して作られています。

DSCF1760

V6 マットレス。清潔感を感じさせる「白」が特徴。


布団掃除機は、韓国の某メーカーが有名です。
が、プロの目から見ると、ちょっと可笑しな仕様であるのも事実です。
しかし、これがでるまで、「布団に掃除機を掛ける」文化がなかったため、布団ケアが不十分であったのも事実です。
その啓蒙をしてくれた製品ではありますが、推薦に値するレベルとは言えないと思います。

 
ここでもダイソンの解答は、「吸引力」ですね。
布団のように多層の布地をモノともしない吸引力です。



 
■第一印象
ダイソンのスティック型掃除機はバランスよく、伸びた腕のように自在に使える長所を有しています。
そして、前回フラフィーモデルではヘッドが追加。
今回、排気システムが加わっています。

この排気システムは、今後の掃除機には「必須」ともいうべきポイントで、これを持って「スティック型掃除機」は「キャニスター型掃除機」と同レベルの性能を持つに至ったと断言しても過言ではないと思います。
逆に、ここまでくると「キャニスター型掃除機」を選択する理由はほとんどありません。

まさに正当に進化した掃除機と断言してイイ、一品だと思います。

ちなみに、お勧めは「V6 フラフィ プラス」(オープン価格、予想店頭売価:84,800円)。
フラフィ・ヘッドで、付属ツールの中に「フトンツール」が付いている全部入りです。
お高いのが難点ですが、その後買い足す必要がありませんので。

ちなみに、V6 マットレスと V6 フラフィの本体は同じモノを使用していますが、V6 マットレスに後から「パイプ」他を付けてV6 フラフィ化することはできません。
お気を付けてください。

 
商品のより詳しい情報は、ダイソンのホームページにてご確認ください。
http://www.dyson.co.jp/
 
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