番外:大相撲の “ふれ太鼓”
神田祭の取材中、ちょっと休憩をとるために蕎麦屋に入りました。
バラッと印半纏を着た若い衆(わかいし)が入って来て、いきなり紙をばらまき謡い始めました。
大相撲の “ふれ太鼓”です。
江戸時代の娯楽の一つ、相撲。
今もそうですが、当時から人気があったそうです。
多くは両国の回向院で、勧請相撲として取り組まれましたが、勧請相撲ですから、開催月日はいつも同じ日というわけではありません。
このため、太鼓を叩きながら、相撲が始めることを触れて回るわけです。
今でも下町(神田界隈)に残る風習です。
「明日から相撲じゃぞー。」から始まり、結びまでの8番勝負を読み上げ、雰囲気を盛り上げます。(下録音は、冒頭間に合わず、安美錦-妙義龍より)
情報過多な世の中、かなり粋ですね。
人のぬくもりが伝わって来ます。
2015年5月10日