今、最も合理的なふとん掃除機、
シャープ、Cornet(コロネ)、EC-HX100
4月22日、シャープからサイクロンふとん掃除機、Cornet(コロネ):EC-HX100が発表されました。
一見、どこにでもあるふとん掃除機に見えますが、中身は非常に合理的にできており、思わず身を乗り出してしまいました。どこがスゴいのか、レポートします。
■ヒョウヒダニ生活家電.comでは「チリダニ」として掲載しています。それは、ヒョウヒダニは、チリダニの一種だからです。今回は、シャープ発表時に使われたヒョウヒダニでレポートします。(以下ダニ)知っていますか?
最近ようやく、アレルゲンで、ハウスダストが多いことが知られるようになってきました。
ハウスダスト(家ホコリ)ですが、実際のアレルゲンは、その中にいるダニ。
このダニの「ふん」「脱皮した皮」「死がい」「卵」、全部アレルゲンです。
ダニは、人間の皮膚カス、ふけを食べますので、「じゅうたん」「ソファー」「ふとん」に多く潜みます。特にお気に入りは「ふとん」。
これは彼らの繁殖環境、20~30℃、50~75%にふとんがピッタリだからです。
■昔、天日干し
天日干しを見て、よく「日光消毒」という人がいますが、ダニに関しては当たっていません。
除湿によりダニの繁殖環境を壊す方に働いています。
住みにくくなったので、ダニは一端退散というわけです。
また欠かせないのが、ふとん叩き。
全部、このダニの「ふん」「脱皮した皮」「死がい」「卵」をふとんから叩き出せればイイのですが、割と引っ掛かります。
その上、叩くと細かくなりますので、近くで息をすると吸い込みやすくなります。
■今、ふとん掃除機
急ピッチで普及しているのが、ふとん掃除機です。
シャープのアンケートを見ると、ふとんが干せない人が約50%。
かなり多いです。
仕事で昼間いない、高層住宅なので外に干すと安全上問題がある、空気が汚い。
など、いろいろな理由がありますが、この状況は今後増えることはあっても、まず減らないと思います。
変わってでてきたのが、「ふとん掃除機」です。
多くのふとん掃除機は、「紫外線照射機能」、「叩き出し機能」が付き、ふとんを巻き込まないように魚の「エイ」のような形状をし、吸引力も強くないモノが多いです。
仕様の中では、「紫外線」の意味が分かりません。
ウィルス、菌はタンパク質が外に剥き出しになっているため、それに対し紫外線は殺菌効果があります。
ただし、ウィルス、菌に対しても効果を出すとしたら、約5分は当ててないとダメですね。
ただ、「ダニが紫外線を浴びて逃げ出す。そこを狙います。」というのなら話は別ですが、そう断言したメーカーはありませんし、そのような映像を示されたこともありません。
また、「叩き出す」のも少し疑問。
人間強いショックを受けると、とりあえずしがみつこうとしますよ。
ましてダニは、かぎ爪の付いた8本の足を持っていますからね。
ただふとんを清潔に保つために、掃除機をかけることはイイことです。
完全ではないまでも、抵抗しない「ふん」「脱皮した皮」「死がい」を取り去ることができますから。
また、ダニも一部吸引できると思います。
100%でなくても、少なくなるわけです。
しかし考えてみて下さい。
ダニがいる限り、これらのアレルゲンは作り続けられるのです。
「ふとん掃除機」なら、「ダニに対して明確に対応したモノ」が欲しいです。
■ダニの行動
ダニを殺すにはどうするか、60℃以上の熱で1時間ですね。
ふとん乾燥機の「ダニモード」は、熱を十分かけダニを殺します。
その後、吸引力の高い掃除機で、根こそぎアレルゲンを始末するのです。
まぁ、それはさておき、30℃の後半になるとダニは涼しいところに移動します。
恒温動物である人間もそうですよね。
35℃なると、必ず涼しいところに避難しますからね。
■目の付け所がシャープ
シャープが目を付けたのはここです。
移動している時に、掃除機で吸ってしまおうというわけです。
垂直に切り立った岩壁を登るわけではないですから、移動時にかぎ爪を強力にはひっかけません。
その上、熱でフラフラしていますからね。熱中症患者みたいなものです。
見事に吸われます。
私の見たかった瞬間でもあります。どうぞ、ご覧ください。
しかもこの熱風、コロネはモーター排熱を利用しているとのこと。
ムダがないのはいいことです。
名付けて「ヒートサイクロン」だそうです。
40℃ですが、熱風ですからね、一気に拡がります。
サーモグラフィーのビデオです。
■”初”サイクロン!(ふとん掃除機では、です!)
掃除機の性能で、「吸引力」は非常に大切です。
すばやく、ちゃっちゃと掃除できるのは、イイ事です。
今回、コロネはふとん掃除機初の「サイクロン」採用です。
しかし、ふとんの場合は、床とかとちょっと勝手が違います。
ただ吸引力があれば、イイというものではありません。
ふとんを吸い込んだら、ニッチもサッチも行かなくなります。
そのためか、コロネの筐体は2.4kgあります。
女性にとってはちょっと重めです。
が、安心して使える重さといえます。
サイクロンのメリットは、「ちゃっちゃ」と掃除できること。
別の言い方をすると掃除時間が短いことです。
敷き布団の短い方は、だいたい1mほどですが、「これを10秒往復を推奨します」とのことでした。
「1m2、30秒」で床のアレルゲンがきれいになったとの報告がありますが、だいたいその1/2のペースです。
ふとん掃除機としては、「早い」。
あるメーカーのふとん掃除機を試した時、これより遅い時間を指定されたのですが、これは辛かった。
家事をこなすペースとして、非日常的なのです。
と言って夕食後、寝る前などにはできませんからね。
それが、ほぼ日常ペースでできる。
これはメリットです。
論より証拠。
こちらもビデオでご確認願います。
シャープの開発担当の弁を借りますと、「一度に集中してやるより、相手は生き物ですから、小まめに掃除する方がイイです。」
もちろん、です!
■排気用フィルターは2つ
ふとん掃除機は、アレルゲン対応とされる場合が多いので、排気には気を配らなければなりません。
排気からアレルゲンが出るようでしたら、大変です。
このため排気用フィルターは2つ、そしてカップもフィルターも、まるごと水洗い可能です。
ちなみに、吸い込まれたダニは、99%以上死滅するそうです。
■枕の臭いはプラズマクラスターで
枕は頭を休めるモノ。
ま、当然フケが、ダニの食べ物があるわけです。
ここはゆっくりと、掃除してください。
シャープですから、当然プラズマクラスター内蔵です。
枕の臭いを消す効果があります。
枕が蘇りますよ!
サイクロンふとん掃除機、Cornet(コロネ):EC-HX100は、オープン価格で、5月21日発売。
色は2色です。
商品のより詳しい情報は、シャープのホームページにてご確認ください。
http://www.sharp.co.jp/
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2015年4月22日
タグ: Cornet, EC-HX100, アレルゲン, コロネ, サイクロン, シャープ, ダニ, ふとん掃除機, 掃除機