新製品

メイン掃除機として使えるスティック型掃除機
エレクトロラックスの新型エルゴラピード18.0Vモデル


日本でエレクトロラックスといえば、スティック型掃除機、エルゴラピードですが、今回、またまた進化しました。
「サブ」ではなく、堂々「メイン」が張れる仕様の新型をご紹介しましょう。
■前のモデルを確認する
詳しくは、前のモデルのレポートを読んで頂きたいのですが、簡単にまとめますと、以下の通りです。

●スティック型を提案した会社だけあって、キモを抑えている。
ただし「サブ」掃除機としてみなしているよう

20150409 エレクトロラックス エルゴラピード新モデル NDA製品説明会_003

バッテリー駆動に関しては、年々凄まじい速さで進化しているが、一度根付いたイメージは中々払拭できない。


「すぐ使えること」「床掃除しやすい」の重要ポイントへ手厚い対応。
デザインが綺麗。掃除機と分かって部屋に置いておいても唯一違和感のないデザイン。
床掃除に関しては、不満がほとんどない
●低重心(体感重:500g)、自立、暗いところを照らすLEDライト、ブラシに絡まった髪の毛をケアするブラシロールクリーン機能。
●床掃除以外は、錬れていない。アタッチメントの種類がないのが問題。
排気に関しては、官能評価では問題ないが、スペックは公表されていない
正直、掃除機での掃除は、基本「床掃除」です。
要するに、床掃除に焦点を合わせると、90%位 OKというわけです。

 
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新型のエルゴラピード


■デザイン差は「色」
旧型と新型のデザイン差は基本ありません。
あの美しいデザインが健在なのは、嬉しい限りです。

旧型と新型のデザインで、一番大きな差は、「色」です。

ちょっとシャンパンにも似た色、メインカラー「ローズゴールド」を含め2モデル(18.0Vモデルと14.0Vモデル)各2色。
18.0Vモデルは「ローズゴールド」と「タングステン」。そして14.0Vモデルは「アイスホワイト」「ダークボルドー」です。

私も昔、色調査に参加したことがあります。
携帯オーディオの調査でしたが、女性は、メカものには、「黒」「メタル」を選ぶことが分かりました。
その後、インタビュー調査をかけると、「高級メカだけど中身が分からない。だけど、メカっぽい色だと性能がフルポテンシャルだせそうでしょ。」とのことでした。

女性のことをよく考えられた配色といえます。

 
■より安心して、お掃除できます
充電池駆動の掃除機で一番困るのは、次の2つです。

●途中でバッテリー切れになること。
●吸引力が落ちるために、何度も同じ所を掃除するハメにおちいること。

 
旧型を半年間使用し、私は問題なしと判断しました。
私の情報は、3LDKベースのデーターです。

が、掃除のやり方はいろいろありますし、住宅事情もいろいろです。
また、一昨年のモデルでは確かにパワー不足が感じられた時がありました。
新型は、この2つの性能を徹底して見直したそうです。

 
■吸引力に関して
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取材時、いろいろな方法でチェック。
吸引力は文句なしです。


吸引力は、スティック型掃除機で最強だそうです。

とはいうものの掃除機の吸引力は、今現在非常に混乱しています。
日本で、家電の性能を保証するのにJIS規格が基本です。

JIS規格は、長い間使われてきましたが、正直古くなってきました。
改定に次ぐ、改定をしていますが、思想が古いと根本的に使えません。

掃除機もそうです。

JISで定められた「吸引仕事率」は、床にあるゴミを吸い上げるのではなく、空気を吸い込む力を数値化したものです。

欧米で使われている「ダストピックアップ率」は、実際に標準ゴミを吸引させて計ります。
こちらの方が「らしい」のですが、問題もあります。
床材とゴミ質です。

フローリングでも日本は柔らかく、海外は硬い。
これは素足と靴の差ですね。
ゴミも布ホコリに対し、砂ホコリ。

ヘッドも海外が、何もない、もしくは目の粗いブラシ、それに対し日本が目の密なローラー系を使っている。これの差も、生活環境の差です。

そうなると、「海外規格をそのまま持ってきても、・・・?」という訳です。

という意味では、完全ではありませんが、実際にゴミを吸い上げているので、1つの目安にはなります。

実際に使わせてもらいましたが、旧型より強めで、十分という実感です。

 
■ターボパワーリチウムイオン電池
エルゴラピードの充電池は、リチウムイオン電池。
今回は、2機種ある内の、上位モデルに「ターボパワー」を冠した電池を採用しています。

通常使用で、45分間
旧型が35分ですから、10分延長です。

普段使いに対しては、十分な余裕です。

 
■サブからメイン掃除機へ
サブとメインの違いは、何でしょうか?
プロの場合は、すぐ答えが返ってきますね。
「ここ一番で、確実に動作することです。」

例えば、高いお金をかけて、南極まで撮影に行ったとしましょう。
そこでカメラが動かなかったら、全部ムダになります。
プロはお金が掛かっていますので、そこは非常にシビアなわけです。

という訳ではありませんが、メインで使うモノはある程度以上のマージンが要るわけです。
今回の強化は、使用時に旧型と決定的な差が出て、すぐ分かるモノではありません。
むしろ心理的な安心が大きいです。

不安のない家電、それがメインとなる家電の要素なのです。

 
■種々のアタッチメントを一気にラインナップ
床掃除は、旧型でもかなり高得点のエルゴラピードですが、ハンディ掃除機としての基本はできているものの、吸入口を色々な所に近づけることができず、大変でした。

もし今回のエルゴラピードをメイン掃除機にするとなると、掃除できないエリアがあってはいけません。

今回、エレクトロラックスは本気です。
色々なアタッチメントを一気に用意してきました。
人気の「布団用」もあります。

しかし、一番本気を感じたのは「ホース」を見た時ですね。
ホースは見た目は格好が悪いのですが、動きは自在ですからね。

このアタッチメントにより、手が届くところは綺麗にできます。

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左)旧型のアタッチメント、中)ホース他のアタッチメント。旧型もホースに付けられる、右)ふとん用


旧型の弱点であった、ハンド掃除機化した時の使い勝手が、スゴく高くなりました。 ハンド掃除機は、掃除機のメイン部分を請け負っていますからね。
吸引力も十分です。

逆説的な言い方をすれば、部屋隅などはなかなか掃除しません。
要するにホコリがいっぱいなわけです。
そこを自在に掃除するとわけですから、吸引力は高い方がイイわけです。

本当に進化したと思います。

 
■残念なのは、排気データーがないこと
残念ながら、今回も排気データーの提示がありませんでした。
排気は、今後重要な要素になるので、是非データーが欲しいところですね。

排気部分の仕様は変えてないそうですから、官能評価としては問題ないのですが、アレルギー体質の人にも問題ないというためには、是非排気データーを提示して欲しいものです。

 
■リーズナブル価格
オープン価格です。
市場想定売価は上位機種:43,800円。 聞いた時、ちょっとビックリしました。

性能に対し、十分リーズナブルだと思います。

 
■エレクトロラックスの決意

エレクトロラックスは、老舗の家電メーカーです。
今年100年目。日本に上陸して40年。
しかも大企業。
従業員:約60,000人、2014年売り上げ:1兆5,500億円。
スゴいものです。

ただ慢心はしていません。
彼らは日本では、まだ十分なブランド認知ができていないと言います。
製品がイイのはもちろんですが、ユーザーとの継続コミュニケーションではブランドが効いてきます。

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エレクトロラックスの新ロゴ。


今年は、エレクトロラックスのブランドシンボル(Eマーク)の確立を目指しています。
そのためにロゴを変えました。
大きくは変わりませんが、やや丸みを強調したロゴデザインは、現代にマッチしています。

今後のエレクトロラックスの動きが楽しみです。

 
■第一印象
発売されて10年。
エレクトラックスはスティック型掃除機のスタンダードを作ったのでは、と思います。

DSCF1010 「床掃除がしやすい仕様。」だったサブ掃除機が、
実際の掃除で、安心して使える仕様。
掃除場所を限定しない仕様で、一気にメイン掃除機になったという気がします。

実際使ってみると、旧型の良さはそのままに、より安定したかという感じを受けます。
また、アタッチメントももう少し工夫が欲しいものの、まずまずの感じです。

今年、スティック型掃除機は豊作。
いろいろなメーカーがイイ製品を市場に送り込んでいます。

その中で、これだけの性能を、この価格でという、製品は中々ありません。
正直、お買い得と思います。

しかも流麗なデザインですからね。
飽きが来ません。
シンプルな北欧デザインの面目躍如。

是非、手に取って見てください。

 
商品のより詳しい情報は、エレクトロラックスのホームページにてご確認ください。
http://www.electrolux.co.jp/
 
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