かなーり便利なイタリアの「秤」、
ブガッティ・イタリーの”Uma”
これを「オシャレ」と言わずして何をオシャレというのだと言わんばかりのたたずまいを見せるのが、ブガッティ・イタリーの計量器「Uma」です。
価格は、16,000円(税抜)と少々お高いのですが、ちょっとホレてしまいました。
使い勝手をレポートします。
■家の台所に置いてみると・・・
箱から出して台所に置いてみると、「大きい!かなぁ」。
店頭ではモノが小さく感じられるのは、よくある話ですが、今回大きいと感じるのは「高さ」があるためです。
「うーん。」とうなりました。
横に、いつもエスプレッソを入れる時にコーヒー豆の重さを計るのに使っているタニタの計量器を置きました。
底面積では余り変わりません。
タニタは日本製品らしく使用しない時もよく考えられています。
壁に引っかけての収納ですね。
ところがさすがイタリア製。
輝くデザインで、そこに鎮座ましましている感じです。
高さは、受け皿が三角錐形状をしているためです。
タニタのように、いろいろなお皿をのっけて、それに量取るのではなく、受け皿にそのまま量取るのですね。
はじめ、コーヒー:35g(ハンドドリップで2回分)を計りました。
底に「ちょびっと」って感じです。
またもや「うーん。」と唸ってしまいました。
■何故、この仕様なのか?
よく海外製品は大ざっぱという人がいます。
誤っていないと思います。
ただ、彼らは彼らの理論に基づき設計、生産していますからね。
理由があります。
考えてみるとすぐに思い当たりました。
そう海外の主食は「小麦」なのです。
世界三大穀物は、「小麦」「米」と「トウモロコシ」だそうです。
この内、小麦はちょっと変わった性質を持っています。
必ず一端「粉」にして使うということです。
そう、小麦の実をそのまま食べることは、ないのです。
米、トウモロコシが、そのまま食べられる(生という意味ではありません。実の形のまま食べられるということです)というの大きな違いです。
欧米は、小麦文化ですからね。
料理は小麦粉を秤り、食べ物を作ることから始まります。
日本人が、取りあえず米を炊くのと同じです。
そうUmaは、「粉」を計るのに便利な仕様なのです。
主食だから、分量もそれなり。
だから「大きめ」なのです。
■海外の朝食作りは重労働
海外の新婚さんが朝食を作るのを放送している番組があります。
これで見ていると、お嫁さんは、小麦粉からさっさかいろいろなものを作りますね。
秤り、混ぜ、捏ね、焼く。
基本この繰り返しです。
が、これは重労働です。
そう思って改めて、調理家電を見回しますと、ブレンダーは海外製が多いのも納得が行きますね。
あと、面倒だから「シリアル」ですませたいという気持ちも分かります。
■お菓子作りにピッタリ
では、ということでお菓子作りをしてみました。
好きなのはプリンですが、今回はクッキーです。
プレーンだと、「薄力粉」「グラニュー糖」「塩」が粉モノ。
そして、バターと卵。
これに対して、秤の見事な働きをしてくれました。
まず口がそれなりに広いですから、粉をこぼさずに入れることができます。
その上、すぐゼロに戻せますので、次から次へとそのまま足して行くことができます。
大きいから不安もないですし、これは取り分けるために使う容器、汚れ物を少なくすることできます。
これは「楽」です。
混ぜる時に使うボールを直接秤に乗せることはしませんので、逐一容器に取っていた手間が省けます。
料理教室では、それぞれの容器に取り分けたのを混ぜ合わせるのですが、それはやはり手間がかかることですから。
このような形は、粉文化の下では、極めて合理的といえます。
しかもここでブレンダーを登場させると、短い時間でも何とかなります。
確かに、粉から作っても何とかこなせるわけです。
しかもキッチンタイマー内臓。
こちらもいろいろ使えます。
■さりげない高技術
一番ビックリしたのは、粉離れの良さですね。
さすがに完璧とは行きませんが、ほぼ離れます。
水洗いしなくても、あとキッチンペーパーで拭いておけばOKのレベル。
形と素材でしょうね。
円筒形でなく、円錐形。
そして、明かされていませんが、素材と表面形状ですね。
一回一回水洗いしていては大変です。
■料理を楽しむ人に
次に作ったのは、ピザ生地。
これも楽にできました。
要するに西洋料理に合っているのです。
ただ、日本の家庭料理はハイブリット型ですからね。
作り方は、和食系ですね。
包丁とさじ加減。
何でも「包丁」1本でやってしまう。
西洋では、そんなことしません。
皮むきはピーラーを使い、おおざっぱに包丁で切り、あとはフードプロフェッサーを使う。
また、日本では「さじ加減」という言葉がある位で、大さじ、小さじで分量をどんどん量ります。
一応、向こうは「g」ですね。
化学の基になったとされる錬金術は、「台所」からといわれてますからね。
西洋料理は、化学実験のような側面もあります。
逆な言い方をすると、日本は余り「秤」は使いません。
「さじ」の文化ですから。
この秤は西洋料理のレパートリーを増やそうとしている人にお勧めします。
新しい料理を自分の身内にいれるには、美味しいこともそうですが、楽にできることも重要です。
西洋料理の場合、「Uma」は間違えなく、その手助けをしてくれます。
でも一番にお勧めする人は、お菓子作りが好きな女性でしょうね。
■結婚式のお祝いに・・・
ちょっと高いのが玉にキズですが、・・・。
で、やりようはいろいろあると思います。
例えば、数人の女の子で語らって結婚式の贈り物にするのはどうでしょうか?
秤は長く使えるモノですから、「末永く」ということでも、ピッタリなのではないでしょうか。
商品のより詳しい情報は、ブガッティ・イタリア(家電は山本電気のホームページ内)のホームページにてご確認ください。
http://www.ydk.jp/homeelectronics/bugatti/index.html
2015年4月13日