ウェアラブル機器としての時計
購入前のスマート・ウォッチ考察
アップル・ウォッチの人気がスゴいです。
発売後、1ヶ月は予約分を生産するのが手一杯だとか。
しかし私はそんなに欲しいと思わないです。
何故でしょうか?
私は、新製品は好きです。
また、1994年に初めてPCを買った時から、一貫したアップ使いであることは間違いないですからね。
本当なら、予約位はすべきなのでしょうが、その意欲が沸かないのです。
多分、理由は3つあります。
■理由1:スマホとどこの機能が違うのか?
電話を掛けられる。メールが読める。地図が見られる。スケジュールが見られる。
などの機能が満載です。
と言っても、これらはスマホでできます。
何故、時計に組み込まなければならないのでしょうか?
正直、地図などは、画面サイズからいうと間違いなく、スマホの方が使いやすいと思います。
また、電話は未だにガラゲーの方が掛けやすい。
アップル・ウォッチ、スマート・ウォッチが、特にスゴいとは思えないのです。
■理由2:バッテリーが弱いので・・・
通信とディスプレイは、電気を食う2要素です。
スマート・ウォッチは、両方とも搭載されていますからね。(通信はBluetooth)
まる1日持たないのは、ご存じのことと思います。
それどころか、10数秒で電源がオフになったり、バックライトが付かなかったりする時計もあります。
使ってみると実に使いにくいです。
時計で時間を確認する時は、割と急いでいることが多いですからね。
アップル・ウォッチは、時間表示なら48時間持つそうですが、使うのは時計機能のみではないですからね。
使い難くはないですが、時計という基本機能が2日というのは、如何せん厳しいよう思います。
■理由3:デザイン、これでイイの?
手首にはめるモノの内、最も洗練されているのは「腕時計」でしょう。
生まれて100年以上。
しかもSwatch、G-shockなどデザイン多様性を前提とした腕時計も多いですからね。
また、カルチェ パシャのように、大富豪が特注し、その後汎用モデルになったモノもあり、本当に多種多様です。
ベルトもはめ替えが可能です。
アップルは洗練性を強調していますが、腕時計の中では特に優れたということはできないと思います。
■モノ足らない気がするアップル・ウォッチ
タッチパネルを基本としているため、マウスが使えないなど、入力に癖があるとは言え、携帯電話から進化したスマホは、ほぼPCと同じ能力を有しています。
それどころか、カメラ、ムービー、音声記録も可能ですから、まさにスーパーメカです。
ところが、スマート・ウォッチは、カメラ、ムービー、音声記録ができません。
手首固定ですから、音声はともかく、カメラ、ムービーは使えません。
また、スマホもしくはiPhoneが近くにあることを前提として作られていることも問題でしょうね。
データーはスマホから送られるのです。
しかし、これは余り意味のあることとは思いません。
例えば、災害の時をイメージしてください。
少しでもバッテリーが欲しい時、スマホのバッテリーを使ってしまいますので。
何より、一番大きな問題は、新しいカテゴリーが持つべき方向性が示されていないことです。
例えば、iPhoneは、手のひらを意識し、片手で使えることを前提に設計されてきました。
iPhone6はちょっと違いますが、iPhone5まではそうでした。
徹底したコンパクト設計だからこそ、携帯し易い。
その中に、ギチギチに機能を詰め込む。
その様な明確なコンセプトが、アップル・ウォッチから感じられないのです。
スマート・ウォッチは、「単独」で使えるようになった時、初めて有用性が出てくると思います。
それには、最低限必要な搭載機能を明確化し、使い方を磨くことが必要です。
また、サイズ、デザインもより洗練させなければなりません。
そうなった時、独自進化を遂げ、スマホと供に持つのかなぁと思います。
この時、スマホは、デジカメとしての意味が大きいですから、当然、スマート・ウォッチ&カード・デジカメの組合せもあるでしょう。
と、自分の食手が動かない理由を考えてみました。
しかし、ウェアラブル・ファンの私としては、実際に入手して試してみるんでしょうね・・・。
どうなりますことやら・・・。
2015年4月12日